もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (詳細)
岩崎 夏海(著)
「部員同士の暴行でも甲子園に出られないのでは。。。」「これ読んで酒飲んだら上司批判が止まらないかも」「入門書◎小説△」「こんなマネジャが、うちの会社にもいれば・・・」「昨日入手しました。」
食堂かたつむり (ポプラ文庫) (詳細)
小川糸(著)
「童話」「私は好きです!」「うーん、浅い…」「声を失った意味って???」「文章から料理の匂いがしそう」
ちょんまげぷりん (小学館文庫) (詳細)
荒木 源(著)
「文政九年から来た男。」
桐島、部活やめるってよ (詳細)
朝井 リョウ(著)
フィッシュストーリー (新潮文庫) (詳細)
伊坂 幸太郎(著)
「評価の難しい短編集」「届けよ、みんなに。」「グライダーのように」「2010年最初のレビュー」「表題作「フィッシュストーリー」と「ポテチ」が好きですね。」
死神の精度 (文春文庫) (詳細)
伊坂 幸太郎(著)
「眩しいときと笑うとき、」「小説の精度は高いが、夢中になって読むほどではなかった。。。」「映画のシナリオの先」「分かりやすく、楽しめる作品!」「楽しめる秀作」
ハッピー・リタイアメント (詳細)
浅田 次郎(著)
「さすが面白い」「中高年のためのファンタジー?それとも・・・」「リタイアンメントという覚醒物語 」「天下りを面白おかしく描いたブラックユーモア小説」「浅田次郎が左手で書いた軽い小説」
塩の街 (角川文庫) (詳細)
有川 浩(著)
「恋人たち」「おもしろいぞー。」「描かれる恋は意外と古風」「ちゃんと交換できますよ!」「乱丁回収修正完了?」
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) (詳細)
伊坂 幸太郎(著)
「隣の隣。」「2年前と現在の交錯」「やはり虐待が・・・」「地味なイベントの積み重ねと思いがけない仕掛け」「おしゃれな感じ」
イン・ザ・プール (文春文庫) (詳細)
奥田 英朗(著)
「わぁすごい♪(by伊良部)」「すばらしい!!」「伊良部のアニメ級キャラクターに尽きる」「おもしろかったですよ」「シニカル」
● 読書の冬2009
● 王様のブランチで紹介された本(2009年11月〜2010年)
● 恋愛小説
● 映画小説
● 玉石混合
● 萌え系ビジネス書
● 日経ビジネスAssocie大人の教養&マナーで紹介本、DVD、CDリスト4(ピーター・ドラッカー)
● 気になる未読の本
● ヨンダモン1
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●もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
・「部員同士の暴行でも甲子園に出られないのでは。。。」
小説のできとして駄作。「エッセンス」のすばらしさが伝わってこない。1回読んで、すぐに古本屋に出したよ。気の利いた中高生なら、この程度の文章書いているだろうし、同人誌レベルです。
・「これ読んで酒飲んだら上司批判が止まらないかも」
アイデア一発!高校の野球部女子マネージャーが、言葉本来の意味であるマネジメントに着手する。高校野球というきわめて日本的な習俗を背景に持つ集団に、ドラッカーのマネジメント論を導入するかあ!当然大きな変革が期待できる。お題目のような精神論や根拠のない慣習を一から見直すことになるからだ。 本書は、ハウツー経営学の本として、読みやすく示唆に満ちた1冊である。集団の指導的立場にある人にとっては、自分に当てはめて実践してみたくなる考え方が示されている。また、そうでない人にとっては、自分たちのリーダーがいかに間違った経営をしているかという批判的視点を的確に与えてくれる。これを読んで同僚とお酒を飲んだら、会社批判が止まらない〜。危険な本かも。
・「入門書◎小説△」
ドラッカーの「マネジメント」が現実世界で活かされたら・・・というまさにタイトル通り!【この本をオススメするなら】・チームのリーダー・マネジメント職・中間管理職
【この本から得られること】メンバーそれぞれの「需要」を、チームで「供給」する方法自分の提案が通りやすくなる、ボスへの言葉の震わせ方
【感想】わくわくしました。自分でも出来そう!という見通しが持てるから。ドラッカーの言葉で印象的だった言葉がある。
トップマネジメントのメンバーは仲良くする必要はない。尊敬しあう必要もない。ただし攻撃しあってはならない。ほめあうことさえしないほうが良い。
成果に忠実に向かうからこそメンバーは他のメンバーへ視点を向けるのではなく、チームへ視点を向けることが重要
もっと登場人物達の掛け合いを増やし、ストーリーに緩急ついたら、さらに響く。「マネジメント」も購入決定。。。
・「こんなマネジャが、うちの会社にもいれば・・・」
272pもある普通よりチョット厚めの本だったが一挙に読めた。
無理して、一挙に読んだんじゃなく次を読みたい、次を読みたい・・・という、衝動にかられて一挙に読めた。
ドラッカー生誕100年という記念の年にドラッカー関連の書籍がところ狭しと並んでいる中でもこの表紙の装丁は、一見ふざけている!
ドラッカー関連の本の中でアキバでしか受け入れられないような『萌え』っぽいイラストの表紙。
でも、良く見ると日本ドラッカー学会代表の上田さんの推薦が付いている。
という事は、おふざけ本じゃなさそうだ!
実際に読んでみて一言
うまい!
あの表現の難しいドラッカーを誰でも分かる、高校野球部と掛け合わせることによってドラッカーが身近に下りてきた感じがする。
この『もしドラ』を読み終えると本当のドラッカーの本が読んでみたくなる。
高校野球部の顧客は誰なのか?高校野球部のイノベーションはどうやればいいのか?高校野球のマーケティングとは何か?
普通、高校野球などの運動系クラブにこういう発想は、絶対に出てこない!
でも、この本を読んでいると妙に、うなずける!
うまく、運動系クラブとドラッカーを掛け合わせている。
という事は、運動系クラブの所を自社の組織に置き換えればこの本に書かれていることがすぐに自分の会社でも実践する事が出来る!
しかも、ストーリー仕立てなので実際に実践する前からどのようになっていくのかイメージもできる!
この本に出てくる登場人物に自社の社員を投影しながら読む事も出来る!
ストーリー自体は、良くある物語なんじゃけど最後は感動もさせてくれるし、言うこと無い本じゃね!
・「昨日入手しました。」
私は書き方や着眼点という本のあり方もさることながら「ドラッカーをどうやったら実践できる?」というサンプル書と感じました。
「彼方はどうドラッカーを使いこなすか?」その問題を突きつけられたようにおもいました。
・「童話」
大人向けの童話ですな。文章による表現はやわらかいが、実際の映像を思い浮かべて見ると、けっこう怖いところも童話っぽい。
・「私は好きです!」
ふんわり温かなお話ですが、それだけではない。ブラックな部分もあり、いいスパイスになっていてバランスのよい作品だと思います。料理描写も素晴らしく、丁寧に料理をしたくなります。倫子と母の微妙で不器用な関係も好きです。ラストは泣きました。この小説が好きで、映画も見に行きました。映像が可愛くて、柴崎さんも上手く演じられていました。好き嫌い分かれていますが、私は好きです。
・「うーん、浅い…」
ずっと平積みになってて、気にはなってたけど何故かスルーしてました。映画化になると聞き、立ち読みした箇所がおもしろそうで(フルーツサンドのところです)購入しました。
数時間でさらさら読めました。料理の描写は思わず生唾ごっくんしそうだったけど、心理描写が予定調和的というかはっとするものがなかったです。他の方も書いていますが、「声を失う」「エルメスを食べる」「母の再婚・病気・別れ」とかすごく深化する要素をもった出来事があるのに…薄っぺらい。人の心って、そんなに単純じゃないだろう!って何度もつっこみました。いや、単純でもいいんだけど、自然が舞台なのに人にも周りにもプリミティブな感じがあまりしませんでした。おしゃれな田舎風イメージ…みたいな。
・「声を失った意味って???」
声を失う!考えてみてください。心に負った傷が想像を絶するほどに深くなければ、声を失ったりはしません。裏切るようにして去っていった恋人への想いが、とてつもなく強かったということだろうと思います。
だとしたら、「声を失うこと」が物語を始めるための「道具」で終わっていいはずはない。物語の基調に流れ続けていなければならないはずです。絶えず、裏切られた「恋人」への想いと向き合っているはずです。それが「声を失う」という意味のはずです。
確執したままである母のいる故郷に帰るとは、そこで「食」というものと真摯に向き合うとは、その延長の中でこそあったのだと思います。母と娘の心の動きと、人と食とのあり方を深く掘り下げて描こうとする意図があれば、ただの「道具」ではありえません。恋人に裏切られて傷ついた心の目を通して描かれなければ、心の奥深くにあるものに光を当てることはできません。そして何よりも、「声を失う」という「重さ」から始まった物語の流れからみて、不自然です。
その深く傷ついた心の目を通すことで初めて、母の娘への深い愛情と、食と人との厳粛なまでの関係性が見えてきたのではないでしょうか。わたしは、そんなふうに解釈しているのです。
が、「声を失った意味=裏切られた恋人への深い想い」が、単なる物語を始めるための「道具」に墜してしまっています。不思議なことに、いつの間にか隅に追いやられてしまっているのです。だから、薄っぺらで表面的な心理描写になってしまっているのではないでしょうか。そして、物語の展開が、坂を転がり落ちるようにして、どんどんとご都合主義的になっていったのではないでしょうか。ここに、この小説のレベルと、作者の作家としての本質(大げさ?)が露見してしまっている、と思えてなりません。この作家は、元より心の奥深いところに隠れているものを描こうとする考えはないし、また描けるはずもない。ただ派手な出来事を書き連ねるだけ。携帯小説といわれるものと大差がない。そう思います。携帯小説的な脈絡のない派手な出来事の羅列と、上辺をなぞっただけの軽さが、売れている要因の一つかもしれません。
・「文章から料理の匂いがしそう」
山の食堂と母娘の関係とそれを取り巻く周りの人のお話なんですが(上手く説明できているかな笑)文章から料理の匂いがしそうでしたゆるいけど、こういう若くてクセのある女の人が主人公のお話はちょっと共感してしまう
・「文政九年から来た男。」
江戸時代から来た侍・木島安兵衛と、現代のシングルマザー・遊佐ひろこ。その出会いと、奇妙な共同生活が良いテンポで描かれて行きます。侍からの視点が、「現代」のいろいろな面について再考させられます。天才パティシエ後の展開は、もう一工夫欲しい感じですが…。早い展開で一気に読ませる、タイムスリップ物の佳作だと思います。
・「評価の難しい短編集」
評価の難しい短編集です。やはり著者の小説の面白さは、時間を上手く使って意外な展開を見せることにあると思います。そういった展開を見せた「フィッシュストーリー」以外はイマイチと感じました。が、他の方のレビューを読んでみると、いろいろと評価は異なるようで、結局は好みの問題かなと思った次第です。
・「届けよ、みんなに。」
「届けよ、誰かに。頼むから。」帯に書かれていたこの言葉にひかれて購入した作品。その期待がまったく裏切られませんでした。中短編4編をおさめた作品集ですが、やはりなんといっても表題作。
現在、過去、未来を自由自在に行き来する場面描写。その時代時代で起こった出来事が徐々に徐々につながり、そして最後に大きな奇跡へとつながる。その過程と結末で、なんともいえない大きな幸せを味わえます。どこかで誰かが誰かに影響している。たとえ、気付いていなかったとしても。人が生まれて、今、この時代にこうやって生きていることは決して無意味ではないんだ。そう思える作品です。この作品だけでもいいからぜひ多くの人に読んでほしい。もちろん、ほかの作品もお勧めです。面白いです。
・「グライダーのように」
もし自分の○○が魚だったら、きっとあまりの○○に・・ というキーワードに展開する短編集。連作短編集というわけではないものの、各作品が黒澤という泥棒を軸につながっていたり、「オーデュボンの祈り」の伊藤が話題に出てきたりと伊坂ワールドが全開の短編集。 あくまで軽快に。 あくまで少しシニカルに。 でも、あるがままに人生を楽しんで。 伊坂幸太郎作品に出てくる主人公達はちょっとずれてて、ちょっと感覚やら価値観が普通の人と違っているんだけれど、それでも共通しているのは人生を楽しんでいるところ。捨て鉢になっているようでも、ふてくされているようでも、世捨て人のようでいても、或いは犯罪者であってさえも、自分のやりたいこと、楽しみたいことがはっきりあって動いている。そして、それをあくまで客観的にちょっとクールに眺めている。 そのあたりの感覚が他の作家さんの作品とは決定的に違っていて、伊坂作品を読んでいるとグライダーに乗って空を滑空しているような不思議なスイスイした感覚を味わえる。自分が何かを運転しているわけでも、エンジンをつけて動いてるような疾走感とも違って、すっと何かに乗せられてどこかへ運ばれていくような感じ。主体的であっても、どこか足に地がついていなくて浮遊感に溢れている。 この短編集もそんな感じで楽しめました。 お勧め。
・「2010年最初のレビュー」
伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」です。表題作のほか中篇4編が収められております。ここでも伊坂ワールドは全開です。オススメはフィッシュストーリーです。先に映画見ていました。(かなり秀作)映画よりは原作はあっさりしていましたが、その世界観は堪能できました。その他の中篇は彼の世界観を受け入れられるかどうかで、評価がきまるのでしょう。ポテトチップスの味の違いを人生に重ね合わせる作者。微妙な人生の機微をうまく表現していますし、本の書き出しをうまく使い、そしてタイトルでその物語をまとめあげる。うまいですね。ただ東北を舞台に現代作品を作り続けていることは評価いたします。日本全国に現在生きている人間が社会を作っているのだから。
・「表題作「フィッシュストーリー」と「ポテチ」が好きですね。」
連作でない4つの短編は、最初の3作が既出の作品の単行本化であり、最後の1作が書き下ろし作品となっています。
「動物のエンジン」「夜の動物園」の設定、そして場面に流れる空気感はいいと思います。ただ、永沢が登場するくだりなど、最後、「結局あれは何だったんだ?」としか思えなかった箇所が多々あるように思いました。
「サクリファイス」私は『ラッシュライフ』は読んだことがないため、黒澤が出てくる話はここで初めて読みました。「行方不明の山田の捜索」に、「古くからの風習が残っている村」が絡み、背後に事件性も感じ興味を持って読み進めることはできたのですが、読後、何ともモヤモヤした感じが残ってしまいました。
「フィッシュストーリー」4作品の中で、一番好きです。1つの小説が、そしてその小説の一節を引用した曲が、40年という時を経ていろんな人々に影響を及ぼしていく様子が描かれています。「フィッシュストーリー」は、「ほら話」の意味で使われる言葉のようですが、ここではその「ほら話」があながちほら話とも言えなくなってくる様子は見ててわくわくしました。
「ポテチ」登場人物のキャラクターが何ともおもしろいです。主要人物の中村、今村、大西、黒澤(「サクリファイス」にも出た黒澤)のみならず、今村の母もなかなかのキャラクターです。そして最後、それまでの展開と思いもよらない方向に向かい(といってもその前に伏線らしきものがあったことに後で気付いた私ですが)、ちょっとホロリとします。
以上のように、自分の中では、4短編の評価が分かれてしまったため、星4つとしました。
・「眩しいときと笑うとき、」
活字離れしている人でも非常に読みやすいと思います。ひとつの話が終わっても間髪入れず読み進めました。
死神は純粋で無邪気なキャラクター。言うなれば「KY」という言葉がピッタリ。そんな死神の理屈抜きの真っ直ぐな言葉と、それに対する人間の、理論の上にある人間らしい言葉、そのどちらもハっとするセリフが多く、改めて伊坂さんの言葉のセンスにぐっときました。展開だけでなくそういった言葉を追っていける嬉しさがあります。切なく寂しいのもあるけれど、ラストは言葉通り「晴れやか」です。
・「小説の精度は高いが、夢中になって読むほどではなかった。。。」
伊阪作品の中でも一番のお勧めと聞き手にした本。死神演じる一般人からずれた人間、千葉さんが主人公の短編小説。死神を使った、一般人と異なるキャラ設定がうまく、ユーモアあり、ミステリーあり、時折ファンタジーっぽく、それでいて人間的な小説と、独特の世界があり不思議な魅力をもっている小説です。プロットや伏線もうまく設定されていて、気楽に読める面白い小説だと思いますが、夢中になって読むほどではなかったので星3つ。
・「映画のシナリオの先」
いろんな意味で問題なのは『恋愛で死神』、の8章である。あれをああしてしまうのが著者の魅力であり、あれをああせざるをえないのが著者(のスタイル)の限界である。小説とは、あれをああしておしまいにしてはいけないと思う。いや、あれをああしても悪いわけではないが、あれをああするような話しをいつまでも書き続けてはほしくないなあということだ。あれがああで終わりでは、ただのよくできためちゃくちゃ面白い映画のシナリオではないか。あるいは、伊坂幸太郎の生み出した「小説と映画シナリオのあいのこ」文体が、次代の「小説」のメインストリームになるのだろうか。
・「分かりやすく、楽しめる作品!」
伊坂さんの魅力は、設定の面白さやキャラクターの人間味だと思います。
この作品は、死神が人と関わる姿が面白いです。
最初、映画を見てしまったので、いくつかのストーリーは内容の予想がついてしまいました。
もし、一度も読まれていないのなら、
ストーリーや展開を素直に楽しめると思います!
・「楽しめる秀作」
伊坂作品を初めて読みましたがとても楽しめました。短編なので通勤時には最適です。シリーズ化して欲しいと思います。
・「さすが面白い」
やはり面白い。文章がいい。熟練した話運びに毎度ながら脱帽。意表をついた面白いプロローグでがっちり心をつかまれて、続けて読み出したらそのまま止まらなくなりました。止まらないのは、やっぱり文章がうまいからだと思います。キャラの書きわけもいいし、感情移入してしまいます。さらっとしているようでいて、けっこう読後に何かがしっかり残る本でした。さすがだなあ。
・「中高年のためのファンタジー?それとも・・・」
プロローグのまことしやかさを重しに、現実にはあり得そうもない本編の展開もケラケラ笑いながら読めてしまうけれど、見方を変えれば、怖〜い実話が隠されているような気もする。憎めないオヤジ二人と妙齢のキャリア美女の企みに溜飲を下げながらも、裏腹さとうさんくささがつきまとう。中高年のためのファンタジーを装いながら、浅田さんは何を描きたかったのか、すっかり煙に巻かれてしまいました。浅田さん、天下りの実態をどこまで掴んでおられるのか、とても気になります。
・「リタイアンメントという覚醒物語 」
財務官僚と自衛官、退職、天下り転籍して、組織の自縛を解き、別の自分に覚醒するの巻きです。ストーリーの展開はややマンガ的で、著者の軽妙洒脱な文章に乗せられてあっと言う間に読んでしまいます。心くすぐられるような会話や描写が散らばっている。例えば主人公のひとり元自衛官の大久保勉と上司の次のようなやりとりが楽しい。「貴様、正気か」「ああ、正気だとも。55年の人生で今ほど正気であったためしはない」「こんなことですむと思っているのか」「すむ」「この先の給料や退職金や年金を計算しているのか」「した」「釣り合うものかよ」「あう」「勝算などあるわけないじゃないか」「ある」著者の小説は「蒼穹の昴」が出た当時初版で読んで、すごい作家がでてきたなと思った。本作品は「昴」と比べるべきではない。お菓子のようなイメージで食べれば楽しい。
・「天下りを面白おかしく描いたブラックユーモア小説」
世の中で目の敵にされている「天下り」。普通にまじめに生きてる私たちにしてみれば絶対に許せない制度なのだけど、そこをあえて面白おかしい作品に仕上げています。
普通の感覚を持っている人ならほとんど仕事らしい仕事がないのに高給がもらえる天下りなんて良心がとがめてあたりまえ。だから慎ちゃんとベンさんはやらなくたっていいのに、時効が過ぎ、返済義務のない借金の取り立てに走り回ることにした。でも、返せない人を追い詰めたりしない。返せるくらいに稼いでいる人からだけ貰うんだから痛快です。お金が絡みながらも、主要キャラ3人がお金に対してギラギラした執念を持ってないのがいい。その姿勢はあくまで淡白。そこに本当の幸せの意味が隠されていそうです。けど、どうしてだろう・・・?最後も小気味いい展開になっているはずなのに、なぜか爽快感がなかった。
噂によると・・・プロローグの、浅田さんの家にJAMSの担当者が来たというエピソードはほぼ実話とか。この体験をもとにこの作品が生まれたっていうから、世の中、何がどこにつながるかわからないものですね〜。
・「浅田次郎が左手で書いた軽い小説」
米国在住のものですがわざわざ日本から取り寄せて読むほどの価値は認められませんでした。内容から学ぶものがほとんどなく軽妙な娯楽小説です。
・「恋人たち」
好きな人を失う代わりに世界が救われるのと、世界が滅びる代わりに好きな人と最後を迎えられるのと、自分ならどっちを選ぶか。著者がこの本のきっかけとしたテーマだそうです。
好きって何?恋って何?と聞かれて、日々を平和に平穏に、いろんなものにがんじがらめになって生きている僕らがその答えを見つけるのは難しいことです。こういった問いには、世界の崩壊や宇宙人の侵略などで逃げ道も打算も建て前もなくなったときにこそ、すっとその答えをだすことができるのではないでしょうか。
人間の本質に迫れるのがSFやモンスター系小説の醍醐味であるなら、その意味でこの小説は本当にすばらしいと思います。
・「おもしろいぞー。」
図書館戦争シリーズで有川さんデビューし、自衛隊シリーズを 海→空→塩 と読みました。後期の作品を作品を多く読みすぎてちょっと自分の中の戦闘シーンへの期待値が高くなりすぎていたのか、途中ちょっと物足りなさを感じましたが、さすが有川さん、渾身のデビュー作でした。基本的にキャラ死にが苦手なので、そういう点もほぼみんなとりあえずハッピーエンドに終わる最後にも満足でした。
いや、でも、やはりちょっと【世界を襲撃した謎の塩隕石のお掃除大作戦】はあっけなかったな。主人公のお二人が任務前に、「そんな危険な任務にいかないで!」「すまん!」「あ〜〜(涙)」という展開で、これからすごいことがはじまるぞー(ドキドキ)と、期待した分、戦闘シーンほぼ0で「ただいま〜」と帰ってきたのにはガクッと来てしまいました。
しかーし、有川さんの読みどころは登場人物の魅力あふれる絡みと内面描写なので、その部分は100%発揮されており、特に最初の数話は涙腺にほろりとくる部分も多々。
有川ファンは避けては通れない一作であることは間違いないです。
・「描かれる恋は意外と古風」
すばらしく良かったです。物語の設定は「宇宙からの隕石らしき謎の物体が次々と地球上に落下後、人々が次々と塩化していくという怪現象があらわれ、人類は為す術もなく社会は崩壊していった」というもの。かなり大胆な設定で、下手をすれば「こんなモン、読んでられっか!」となりかねないのですが、読み始めたらこれが止められません。すぐに物語に引き込まれ、登場人物に感情移入してしまいます。私は出張中の電車の中でこれを読んだのですが、不覚にも電車の中で泣きそうになりました。この小説は有川氏のデビュー作らしく他の『空の中』『海の底』と併せて「自衛隊三部作」と呼ばれているらしい。デビュー作らしく「拙さ」を感じる部分もある。ライトノベル風とでも言いましょうか。しかし、そのテイストがまた初々しくて良いのである。「巧く書けているが面白くない物語」と「拙いが面白い物語」ではどちらに軍配が上がるかは自明の理。他にも『阪急電車』『シアター!』『図書館戦争』などなどたくさんの作品が出版されているようなので、これら作品も読んで有川氏を応援していきたい。
ちなみに、この小説に出てくるカップル「秋庭と真奈」「由美と正」は今風のカップルながら、そのメンタリティーはけっこう古風ですね。『空の中』に出てくる「瞬と佳江」「高巳と光稀」もそうでしたけど。言いたいことを言えない、近づきたいのに近づけない、お互いをかけがえのない存在として大切に思いながら、お互いを思いやりすぎてぎくしゃくする。このイジイジ感がたまりません。
それから、脇役で登場する入江慎吾、ナイスキャラです。海堂尊氏の小説に出てくるロジカルモンスター・白鳥圭輔にも似た圧倒的存在感。脇役が光ってるのも良い小説の条件ですね。
・「ちゃんと交換できますよ!」
乱丁ミス、事前の回収が一部間に合わなかったようですね(汗)でも角川さんの方に問い合わせすれば、ちゃんときれいな本と交換してくれますよ。手にとってしまったら連絡しましょうーー!
内容は基本的にハードカバー版と同じです。ハードカバー愛読者としては、電撃にはなかった番外編がちゃんと収録されてて嬉しい限り。もしもこんな世界になっちゃったとしても、こんな風に人を愛したいと思わせてくれる一冊です。本当にオススメ!
・「乱丁回収修正完了?」
乱丁回収修正?のためか値段が上がって再発売。乱丁も直ったみたい(本屋で買ったら直っていた)なのでこの本の持つ本来の魅力が十分楽しめます。
・「隣の隣。」
隣の隣。
牛のうしろに牛がいて、 そのまたうしろに牛がいて、 そのまたうしろに牛がいて、 そのまたうしろに牛がいて、 … さぁ、牛は何匹でしょうか?
… 答えは2匹。 っていう堺すすむさんのネタを思い出した。
・「2年前と現在の交錯」
伊坂作品は『重力ピエロ』に続いて2作目。『重力ピエロ』でも思ったが物語の内容は重い話のはずなのにどこか軽く感じる。
犯した罪に対して軽いノリで済ませてしまっている印象がある。
ブータンの宗教に対する考え方とボブディランが一部で神格化されてる辺りで説得力が無くは無いとは思うけども。
ただ構成は秀逸。隣の隣の外国人がどういう状況か分かる場面まではグイグイ引き込まれた。
終盤をもっと締めてくれれば、さらに好きになれる作家さんなんだよなぁ。
・「やはり虐待が・・・」
作品そのものはよかったのかもしれません。が、やはり虐待のイメージが最期まで抜けず・・・読んでいてなんだか悲しくなりました。しかも、どうやって動物が死んでいたかがフツウに書かれていて、ちょっと信じられない気分になりさえもしました。伊坂さんの作品は、終末のフールしか読んだことありませんが、面白かったのでその延長で読みましたが・・・他の作品に期待します。
・「地味なイベントの積み重ねと思いがけない仕掛け」
本屋を襲って広辞苑を奪う,という現実ならば一生モノだが小説の作り話としてはいささか迫力に欠けるイベントからストーリーが始まる.現在と過去の出来事が交互に展開されるが,序盤は地味なイベントが細々と羅列され少々退屈である.
中盤からは河崎の病気や,ペット殺しとの関わりで興味を引きつつ物語は最終的な破局を迎える.この結末自体は予想通りであってストーリー的にはなんら意外なものではない.意外なのはその見せ方である.
伊坂氏をこの種の仕掛けで読者を驚かせる作家とは考えてもいなかったこともあるがこの手の小説にありがちな窮屈ですっきりしない感覚がなかったため私自身はこの仕掛にはまったく気づかず十分楽しめた.
またブータンの風習や宗教的背景,河崎のキャラクター,引用のよくわからない格言めいた言い回しも作品のアクセントになっていて,琴美や椎名が振り回される感じがよく表現されている.こういう雰囲気を自然に表現するのはけっこう難しいものである.
ただ,このキャラ設定に少々が無理があるか.全体的なストーリーはむしろ重苦しい内容であるにも関わらず河崎や麗子といったデフォルメされたキャラが目立ちすぎている.他の伊坂作品ではこういったキャラがシリアスな状況でもどこか余裕を感じさせる軽やかな空気感を演出してくれるがこの作品ではサスペンスにスラップスティックを持ち込んだようなチグハグな印象を受けてしまう.
小説の構成で星5つ,雰囲気に3つで,間をとった4つにします.
・「おしゃれな感じ」
苦労もせず世間を知ったような気になって冷めてる若者の、青春グラフティー。読後、ほんのりお洒落気分が味わえます。それ以外は特に。働け!と言いたくなります。
・「わぁすごい♪(by伊良部)」
な位面白いです!!伊良部も好きだけど、個人的にはみゆきちゃんがツボ☆
・「すばらしい!!」
この作品、大好きです。テイストが軽いせいか過小評価されてる気が…
この読みやすい文章は心地よくてワタシ的には“快文”と名づけました。
ノリは軽いけど、内容は深い。読後感は最高!!
気が向くと読み返す作品です。
・「伊良部のアニメ級キャラクターに尽きる」
悩める現代人へのサプリメントのような、しかしエンターテイメント作品のように楽しめる一冊。伊良部総合病院の神経科医には、本作で5人の患者が訪れ、医師、伊良部一郎により治療を受けたり、受けなかったりする(笑)。症状は様々で、「心身症」や「強迫神経症」など。本作を読んでいると、これらの心の病は、特別な人がかかる病ではなく、普通の人が体に無理をし風邪にかかる如く、心に無理をした故の病と分かる。
伊良部医師はマザコンで、注射行為フェチで、“超”が付く破天荒な人物。治療内容は、注射打って話をするだけで、特別な分析なし。しかし、患者が半ば諦めながら彼と交流していく中で、自分で自身の病を見つめていき、克服する患者もいれば、その病と上手に付き合っていく道をとるものもいる。伊良部は本当にとんでもない医師だが、患者を納得させる懐の深さがある・・・のかも。
とにかく伊良部のキャラクターがよく出来おり、最高に楽しい神経症闘病記となっている。
・「おもしろかったですよ」
おもしろかったです。 現代人の心の病、神経科の医師がユーモラスに診察?する。 腹を抱えて笑いながらも、すこし心に何かを感じてしまう。 患者のことを笑いながらも、自分にもある・・・と思ってしまう。 続編もたのしみです。
・「シニカル」
伊良部総合病院地下にある神経科。訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
その患者たちの行動は確かに異常なのだが、ある程度は共感できてしまう。私たちが誰もが少しは抱えているであろう異常を、エスカレートさせたにすぎない。
そして精神科医である、主人公。その破天荒な行動に、患者は翻弄される。その行動もまた、この作品のシニカルさを強くしている。
ああ、あるある……ねーよwみたいな読み方ができると楽しい。主人公にいらつくともうアウト。フィクションと割り切れないと、かなり不快でしょう。
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