小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス) (詳細)
新海 誠(著)
「本当に伝えたかった事は映像になっていたのか?」「映画の結末に心残りを感じた人は是非。」「映画を知っていると面白い」「満足、、、でも」「いいっ!!」
十字架 (100周年書き下ろし) (詳細)
重松 清(著)
「正直言ってストンと落ちてこなかった…」「辛い本だがみんな読むべき」「子供と一緒に読みました」「読み応えがありました!」「真摯に生きる人々の肖像」
「受験の先に見ていた夢。」「京大芸人」「最高の愛方自慢本」「笑えます!」「宇治原さんのファンになりました」
流星ワゴン (講談社文庫) (詳細)
重松 清(著)
「男のための本」「いいですねー。」「ラストの場面で落涙」「サイテーサイアクの現実でも。」「人生は切ない」
きみの友だち (新潮文庫) (詳細)
重松 清(著)
「中高生に読んで欲しい1冊です。」「最終章が全てを台無しにしている」「素晴しい作品です。」「とてもとてもとても・・・」「一人でも多くの人に読んで欲しい」
「好きです」「人生の中の「卒業」をテーマにした珠玉のエッセー」「涙なしには、読めません。」「涙がこぼれます」「家族の葛藤の歴史」
「ロザンのルーツがちょっと分かります。」「これも笑えます」「おもしろかったけど・・・」「「出来て、あたりまえやん、なめとんちゃう」」「泣けました。」
「人の死に行く運命に・・・・」「人は別れをどのように受け入れるのであろうか・・・。各地の風景の描写が“生”を読者に実感させる。」「辛かったです!」
その日のまえに (文春文庫) (詳細)
重松 清(著)
「心が素直に感動した!!」「身内の死」「癌が日常になった現在」「涙でくしゃくしゃ」「暖かい重松目線」
一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫) (詳細)
佐藤 多佳子(著)
「青春」「最大公約数的青春」「走りたくなる!」「親近感」「すべての部活生、元部活生に」
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・「本当に伝えたかった事は映像になっていたのか?」
DVDでもレビューしたが、非常に後味の悪い作品でした。だからこそこの小説を手に取ったのだが。
流石に小説だけに、映像で表現されない細かい描写、心境など上手く書けている。と言うか、正直映画で表現できなかった部分(観客に想像させた)が多かったのでそれらが細かく補完されているのは、作者の狙い通りである。
1話と2話に関しては本編に沿って、心境が細かく一人称で語られています。読まれた方はお気づきだとは思いますが、第3話は貴樹が三人称で語られています。これについては、作者はその必要性を語っていますが映画でカットした大学時代、就職してからの筋書きも、きちっと貴樹の視点で書いて欲しかった。「彼は〜」と語られても感情移入できなかったのが本音である。
大学時代に出来た「始めての彼女」については、非常に興味があるのだがあっさりと終らせてしまっている。その後の彼女についてもそうである。何故この部分を映画で描かなかったのか?ここを書かなければ、第2話の花苗のストーリーも必要なのか?と考えてしまった。あと欲を言えば、明里の高校卒業から現在の経緯も語られていれば良かった。
唯一救いがあるとすれば映画で見れなかった、貴樹に渡すつもりだった明里の手紙の内容。貴樹が明里に渡すつもりだった手紙の最後に付け加えた、一番伝えたかった明里への気持ち。水野理沙との関係も映画では解りにくかったが、詳しく書かれている。また、最後のメールの内容(映画とかなり違う)などが全文で記載されていた事だろうか。
最後に奇跡のような出来事が起こるが、まさに「One More Time, One More Chance 」である。副題の「どれほどの速さで生きれば、君にまた会えるのか。」貴樹はその言葉どおりの生き方が出来たのであろうか・・・。
・「映画の結末に心残りを感じた人は是非。」
映画を先に見ましたが、幸せそうな明里に対して、過去の想いを引きずる孤独な貴樹の姿が痛ましく感じて、心の救いを求めて、このノベライズを手に取りました。
小説では、映画ではあまり描かれていなかった大人になった明里のモノローグが書かれており、彼女の心の中で、貴樹との思い出がどれだけ大切に昇華されていたかが分かり、とても温かい気持ちになりました。
ラストの踏切のシーンも、映画とは微妙に異なり、より前向きな描き方になっていて、納得感がありました。私と同じように、映画で切ない気持ちが残った人は、この小説を読むと、ずいぶん救われるのではないでしょうか。
これまで貴樹は確かに愛する人を傷つけ、自分自身も傷ついてきたけれど、これからきっと彼は再生する。小説を読んでそう確信しました。
・「映画を知っていると面白い」
新海誠の繊細な表現が小説にも反映されていてよいです。
・「満足、、、でも」
映画本編を見て、 大変感動したのでこちらも購入してみました。
劇中では語られなかった部分が書かれており、 「秒速5cm完全版」 といった感じの内容でした。
ただ少し、文章が見苦しかったです。 映像の全てを文章にしようとしたのか、文章のリズムが悪くモサモサした印象を受けました。
これは小説なんですから、映画の細かい部分(ジャンパーとか傘とか車のキーとか)は端折ってもいいと思います。
・「いいっ!!」
この物語は、映画と小説で相互補完されているらしいです。
山崎まさよしの「one more time one more chance」をBGMにどうぞ。
・「正直言ってストンと落ちてこなかった…」
重松作品は結構読みましたが、今回の作品はストンと落ちてこなかったです。
・「辛い本だがみんな読むべき」
前に読んだ「ヘヴン」がいじめの話で、この十字架もいじめの話なのだが、今までこのような視点で書かれた小説はあるのか?と言う感じの内容になっている。
ヘヴンに出てきたような凄惨ないじめのシーンはほとんどなく、そのいじめられた中2の遺書に残された4人の人生と残された家族がテーマになっている。
4人のうちの一人は勝手に親友と思われていて、「親友でいてくれてありがとう」とか書かれていたので、相手の親から「どうして親友なら止めてくれなかった」と逆恨みされる。
もう一人は、勝手に片思いされていて、「好きになってごめんなさい」とか書かれていたので、これまた後々ものすごい事になる。
あとの二人は、いじめていた奴。「絶対に許さない」などと書かれていたため、回りからマスコミからものすごい攻撃を受けて、これまたすごい人生を送ることになる。
しかもいじめていたのは3人で、遺書に書かれなかった男とその二人のいざこざとかもあり、目が離せない。
この自殺は当然マスコミも注目して報道し、新聞以外の今で言えば新潮45的な雑誌が毎回特集を組み、「いけにえ自殺」「見殺し学級」などの言葉でクラス全体も全国から非難される。
葬式の時のやり取り、卒業式のやり取り、高校に行ってから大学にいってから…と延々20年くらいの人生をそれぞれの遺書に書かれた人間が描かれていて、もうやりきれない思いでいっぱい。しかし実際にそのような事件が起きたら、それに変わった人間はこのように生きるしかないのだろうと納得させる淡々とした筆力と感情。
この本はまず子供を持つ親、学校の先生、教育委員会のお偉いさんなど子供に関わっている日とすべてが読んでもいい本だろう。あと実際に子供たちにも読んで欲しい。間違いを起こすとこんな風な人生になるのだよ…とわかって欲しい。
しかし辛い本でした。
・「子供と一緒に読みました」
私が読み終わってから、中学生の子供が欲しいというのであげました。それぞれの年齢、それぞれの立場にならなければ理解できないこともあります。親にならなければ親の気持ちの本当のところはわからないしいじめにあってみなければ、いじめにあうということの本当の気持ちもわかりません。この作品の表題内容に限らず、「人の心を慮る」ということに気付くよい機会をあたえてくれる作品だと思います。
・「読み応えがありました!」
中学二年でいじめを苦に自殺した「フジシュン」こと藤井俊介、遺書には四人の同級生の名前が書かれていた。
その内の二人はイジメていた中心人物
一人は片思いしていた彼女、そしてもう一人がこの本の主人公となる「ユウ」こと真田裕、「親友」とは認識していないのに関わらず遺書には親友と書かれてしまう…
「イジメ」がテーマだけあって終始丁寧な文章で綴られていました。 ノンフィクションかと思えるくらい人物描写が巧みで脳内映像と共に感情移入しながら最後まで一気に読めます。
イジメに遭った本人、イジメていた仲間、見て見ぬ振りをした同級生達、彼女、親友と記されたユウ、残された家族、それぞれの思いが正直な感情と共に切なく伝わって来ます。
特に母親と「あのひと」と表現される父親の苦悩は痛いほど伝わって来て胸が痛かったです。
いつの時代にもイジメは必ずありますが、基本根絶に向かう様に自分も含め大人も子供も心に優しさや正義を持って生きて行きたいと思いました。
・「真摯に生きる人々の肖像」
重松清さんの著作を読むのは「流星ワゴン」に続き2作目です。前作同様、タイトルと帯に惹かれて、本作を手に取りました。
この作品の内容を一言で表現すると、「いじめを苦に自殺をした一人の少年」の周囲にいた人々(または、強制的に関わりをもたせられた人々)が、どのように死と生を背負っていくのかを、丁寧な心理描写で綴る物語、です。
本作を、暗いとか、重いとか、感じる方もいらっしゃるだろうと思いますが、私にとっては、生き続けてゆく人々の姿を、夢や希望で塗り込めて虚像にするのではなく、水平の目線で真摯に愛情を込めて描いた良作だと思えました。また、最終的には、読み手が前向きに生きてゆく力を得られるように、配慮されている作品だとも思えました。
網のような人間関係のなかに、ぽっかりと空いた穴は、決して埋められることはないのだという事実を、改めて思いました。
小説を読んで涙することは時々ありますが、嗚咽が漏れて最後のページを閉じられなかった作品は、本作が初めてでした。
初めてレビューを書く気持ちにさせられた作品でもありました。10代前半の頃に、読んでみたかったとも、思いました。
●京大芸人
・「受験の先に見ていた夢。」
新大阪に向かう新幹線のグリーン席で 菅ちゃんを見ました。 それがきっかけで、以前本屋さんで見たこの本を買ったんです。 ロザンってほんとに仲が良いんだって思いました。
宇治原が芸人になるために京大に入ったのがすごい。 だって世の中には大学に入ることが目的化している人がほとんどだから。 有名大学に入りさえすれば安泰みたいな。 ま、僕もその一人で、いつの間にかその他大勢になっていました。 ドラクエだったら町人Aですよ。 悪の大魔王が復活して大変だ〜って叫ぶだけで、 倒しに行こうとも思わず、ふつうに生活してる。
・「京大芸人」
ストーリーを楽しむほかに、ロザン宇治原さんの勉強法や考え方を知ることができておもしろかったです。教科書にアンダーラインをひかない理由は、教科書にのっていることは全部大事だから…目からウロコが落ちました。
・「最高の愛方自慢本」
「うちの宇治原めっちゃ賢いでしょ!」 そんな菅さんの声が行間から聞こえてくる。
高校での出会いから芸人になるまでの二人の軌跡が笑いをちりばめて描かれている。文章も読みやすく、何より宇治原さんを見る菅さんの視点が優しい。 さらには、高校時代の宇治原さんの受験勉強法も客観的に書かれていてためになる。オススメの一冊だ。
・「笑えます!」
ロザン宇治原さんの 受験の本質を的確に捉えた勉強方法と それに取り組む集中力の高さは凄い!
その姿が、時に冷酷なくらい まっすぐすぎて、面白おかしい!
菅さんの相方への友情と愛情が伝わり読後、明るい気持ちになれます。
・「宇治原さんのファンになりました」
もともとインテリ芸人のTVは見てました・・・宇治原さんいつもヒョウヒョウとしてるのがかっこいいような怖いようなー・・・でもこの本を読んで大ファンになりました
・「男のための本」
一気に読め、泣き所では泣け、読後感は悪くなかったです。誰でも、家族との関係を振り返るキッカケをもらえる一冊だと思います。
ただ、どうしても妻・美代子の描写だけは???でした。急に女性読者は物語から弾き出されてしまうような…。本書の解説の手伝いなしではこの読後感はなかった気もします。
もっと歳を重ねてから読み直したい作品です。
・「いいですねー。」
内容もあり、後味も良く、感動もでき、名作のひとつだと言える作品です。私は主人公の心の揺れもさることながら、父親の方に成りきってしまいました。主人公より年齢が上だと言うこともありますが、この本を読み進めていると自分の息子に対する接し方などを考えさせられました。読み終えた直後などは息子をみていると、なんだか普段の自分じゃないような遠くから見つめているような錯覚に陥ってしまいました。読者がそれぞれの立場で自分の境遇と照らし合わせて、いろんなことを考えるんだろうなと思います。お勧めしたい作品でした。
・「ラストの場面で落涙」
不覚にもクライマックスで落涙。それほど心を震えさせられるストーリーだった。
父子の関係夫婦の関係
実際にあるような出来事を描きつつ「こんなことがあったらいいな」と思わせる幻想的な世界をミックスさせる。
誰もが、たいせつなときに気づかず毎日を過ごしているはず。
わたしだったらいつに戻されるのだろうそんなことも考えさせられます。
『流星ワゴン』もしもあるのなら、乗ってみたい。
・「サイテーサイアクの現実でも。」
過去はもう戻らない。
でも、 サイテーの、サイアクの、もう、めちゃくちゃでどーしようもない現実でも、 受け入れて一歩進みだしたときから未来は開けていくのかな。
・「人生は切ない」
人生って切ないな〜と感じます。しかし,重松さんの暖かな人間への視線と,優しい語り口で語られる厳しく冷たい現実。ついつい暖かい結末を期待していまいますが,そんな甘いものは用意されていません。いかに自分と向き合えるか?いかに自分らしく考えられるかを常に問われている気がします。久しぶりに胸がぐっと来ました。自分の人生に不満があったり,不条理に悩むときに読むと,へたっている自分の心がどんなに甘えているのかが分かってきます。幸せな人は読まなくていいです。
・「中高生に読んで欲しい1冊です。」
短編連作の構成で描かれる長編ものです。主人公(キミ)は1話毎に替わっていくが、長編小説を形づくっています。大変面白い構成で魅了されます。 ストーリーの大半は、小学から高校までの多感な時期を描いています。主にいじめ、人間関係に主軸が擱かれていますが、近年の学校の様子、子供たちの姿を見ているかのようなリアルさがあります。中高生に読んで欲しい1冊です。
・「最終章が全てを台無しにしている」
まず映画版を見、主人公恵美とその恋人の描写に非常な違和感を覚えた。過去のエピソードのどれもが素晴らしいのに、現在を描く部分だけがやけに軽薄で、浮いて見えた。 原作を読み、その原因が原作にあることが分った。他のレビューにもあるが、最終章は完全な蛇足で、その前の「花いちもんめ」で終えていれば、素晴らしい作品となったことだろう。今からでも遅くはないので、作者はこの最終章と言い訳めいた文庫版のためのあとがきを削除して出版した方がいい。その改良版であれば、★5を献上したいと思う。
・「素晴しい作品です。」
素晴しい作品でした。普段小説をあまり読みませんが作り事でない臨場感がありました。図書館で読んでいて涙が止まらず困りました。
・「とてもとてもとても・・・」
よかった。「みんな」は信じない。その言葉が印象的だった。
・「一人でも多くの人に読んで欲しい」
個人的にはこれまで読んできた重松作品の中では、一番好きです。
どうしてもいつも自分の事を中心に考えてしまうけれど、自分の周りにいる人もそれぞれ自分の「物語」を生きているんだな、と改めて思いました。
同じ事を感じた人は多かったと思うのですが、どうして由香ちゃんが主人公の話がないのだろう、と思ってましたが、最終章でその謎が解けました。
何度でも読み返したい。そう思う本ってそうそう無いですよね。個人的には文句なしのお勧めです。
・「好きです」
心に染みる作品です。
自分も先月父を亡くしました。
一緒に病院で看取った兄にも読ませたいと思って、この本をプレゼントしました。
こういう作家さんに出会えて本当に良かったです。
これからも素晴らしい作品を期待しています。
・「人生の中の「卒業」をテーマにした珠玉のエッセー」
心が温かくなる4編の「卒業」をテーマにした短編集です。
本書では、あとがきで著者も語っているように学校を卒業する一般的な「卒業」の捕らえ方ではなく、「許す、許さない」の関係にある2者が年齢と共にお互い分かち合い、ある意味これまでの心のモヤモヤや悩みから脱することを「卒業」と捉えている。
4編は主人公は違えども共通のテーマが底にある。学生中にに卒業をする主人公もいれば、40歳を過ぎて卒業を迎えるものもいる。とても素敵な4編でした。
・「涙なしには、読めません。」
生と死、親子、家族。重松さんの、いつもの世界が、一面に散りばめられている。どの作品も、涙なしでは読めない。通勤の車内で何度眼を潤ませたことか。
珠玉の4作品を、是非ご堪能下さい。
・「涙がこぼれます」
私は重松清さんの作品が好きでよく読むのですが、どの作品も甲乙つけがたい傑作ぞろいの中、この作品が一番好きです。
特に最後の「追伸」では涙が止まりませんでした。まさか自分が本を読んで泣いてしまうとは思いませんでしたが私はおばあちゃん子で、恩返しをする間もなく先立たれてしまったので特にこの話では心打つものがありました。
是非、皆さん読んでください。母親のありがたさ、大切さ、子に対する愛情がこの短編に凝縮されています。
そして、相手が生きているうちに孝行してあげて下さい。私のように先立たれてしまうと、後で気がついても遅いです。お墓参りしかできることがないというのは非常に悲しく、申し訳なく、悔しいものです。
・「家族の葛藤の歴史」
最近、重松氏の「とんび」を読んで、同氏の作品にはまっています。今回は四篇中、「追伸」が特に良かったです。子供時代と大人時代が交互に語られるのですが、幼いころに亡くなった母が主人公に残したノートがあまりに鮮烈で、新しい母を受け入れることのできない切なさや、父親の葛藤、弟の優しさや家族の心づかいが、ほのぼのと伝わるとても優しい家族の物語です。
●京大少年
・「ロザンのルーツがちょっと分かります。」
「京大少年」というタイトルですが、宇治原さんの少年時代だけが書かれているわけではなく、菅さんの少年時代や大学時代のエピソードも書かれています。だから、菅さんのファン、宇治原さんのファン、両方とも楽しめる内容になっていると思う。もちろん、ロザンのファンならもっと楽しめるはず。
文体は、前作の「京大芸人」とほぼ同じで、前作同様のゆるい菅さんの世界が広がっています。文章がかしこまった部分がなく、悪い言い方をすれば「小・中学生が書いた本か??」と思ってしまうが、裏を返せば、平易な文章で分かりやすく書かれているということである。その文章の平易さが、菅さんの飾らない人柄を表していると感じるし、親しみの湧く文章だと思う。
宇治原さんの少年時代のエピソードを読んで、「やっぱり京大に行くような人は少年時代から違うんだな〜」と思わせられた。
2時間程度で読める分量です。小・中学生でも読めるので、小・中学生でロザンに興味がある方は是非。
・「これも笑えます」
ロザン宇治原さんの賢さがよく分かります。その賢さゆえの面白さ!!活字で久々に笑わせていただきました。
これも菅さんの相方への愛情が成せるワザ。
仲良きことは美しい!
・「おもしろかったけど・・・」
前作「京大芸人」があまりに面白かったので、飛びついて買いました。
前作は、受験を考えるようになってきた子供を持つ母としても、かつて受験生だった一人の人間としても、そして関西人・とくに大阪在住の者としても、なじみや心当たりがあり、共感でき、楽しめて、何度か読み返したくなる内容でした。
それに比べると、今回は多少期待はずれだったかなぁ・・・。全体に薄味というか。
2作とも、菅さんの文章は簡潔ながらなかなか上手だと思いました。構成力はさすがです。やはり漫才のネタを作る方だけのことはありますね。
・「「出来て、あたりまえやん、なめとんちゃう」」
「京大芸人」に続く著者による宇治原紹介記。私は宇治原のファンなので、本書を興味深く読んだ。TVのクイズ番組で颯爽と回答する姿とは裏腹に、オトボケ感が漂う。しかし、本人はいたって真面目。「どうして、これがお笑い芸人なんだ」と言うギャップが魅力的。本書は、前作で採り上げなかった幼稚園時代から中学生時代までの宇治原の姿を中心に描いている。題名の由来は、「芸人になるために京大に入った「京大芸人」」ではなく、「京大に入ることができる頭脳を持った「京大少年」」から。
幼稚園の頃から変わっていたらしい。回りの大人から「賢い」と褒められても、「出来て、あたりまえやん、なめとんちゃう」と可愛げがない。勉強を初め、独自の合理的ルールを作る。作ったルールは自分は必ず守るし(「京大芸人」も参照)、遊びでは相手にも守らせる。中学生の時、職員会議で「宇治原に100点を取らせない」宇治原包囲網が出来たそうだ(宇治原はそれを跳ね返した)。そして、中学の卒業文集の題名は「愚痴」。そこで、学校や級友に対する批判を上から目線で延々と述べる。確かに変わっている。しかし宇治原からすれば、全てに合理的信念があるのだ。
その癖、著者に「芸人になろう」と高校時代に誘われた時や、芸人になってから無茶な仕事の依頼が来ても平然と受ける。冒頭に述べたように、このギャップが魅力的なのである。前作の初めての紹介に比べるとインパクトはやや弱いが、宇治原ファンには充分楽しめる内容になっていると思う。著者との友情も美しく爽やかに描かれている。
・「泣けました。」
なんか、読んでて菅ちゃんの笑顔が浮かんできます。特に、ロザンのファンってわけでもないんですが、人にはいろんな背景があるんだなーって感じました。
うまいこと、感動をあおられてるなっていう文章にまんまと泣かされてしまい、しかもしばらくたった後にも思い出し泣きしてしまいました。
なんか、宇治原さんの心の闇みたいなんも感じられますが、この方は、京大入って、芸人にならはってよかったんやなーと思いました。
かなり、笑えて、そして、読みやすくてとっても良い本です。
・「人の死に行く運命に・・・・」
私の前の方のレビューを読んでじーんとしてしまいました。家族、愛する人を失った悲しみというものは、本当に何年たっても消えないもので・・親、子供・・・つらいですね。いろいろなところを旅して、何かを見つけられたら・・・でも、わかっていても、風景がかわっても、うめらない喪失感。それでも、立ち直ろうとする人間の生。40代で死んでいく運命の母親とその娘。別れた夫。最後のフィナーレは、やはり止まってしまいます。重いというよりも、これが人生のどこかの真実なのかなあと感じました。重松さんの小説を読んでいると、小説というよりは、目の前の人生をみているようで、不思議な錯覚と「自分もいつか、死ぬのだなあ。」と当たり前のことをあらためて、思い出します。
・「人は別れをどのように受け入れるのであろうか・・・。各地の風景の描写が“生”を読者に実感させる。」
この小説は、親子の“巡礼”を媒介として”死”、”別れ“について考えさせるが、と同時に「生」をも実感させようとしている。全九章は、全て”旅をしている”から始まる。恐山、奥尻、オホーツクの流氷、阿蘇、大和・・・そして前妻が最期の場所に選んだ与那国島・・・。それらの風景には父娘に様々な死の記憶が刻まれており、悲しみの淵を彷徨する。しかし、この小説が「死による別れ」より「生」を読者に実感させようとしているのが分かる。それは、作者の風景の描き方から感ずる・・・父娘は風景に出会い、その中に抱かれるように溶け込んでゆくからである。日本の風景が、重要な存在意味を持ち、その作者の描写の筆致が、父娘の巡礼・放浪の旅から「生」への祈りを実感させてくれる。日本の風景の描き方がとても良い。悲しみの淵からのREBIRTH! お薦め。
・「辛かったです!」
正直、重く切ない内容で、しかも旅行記の体もあり途中読むのを断念しようとしました。
が、『最終話の到着時、編集部が涙で機能停止したという逸話も生まれた』と言う出版社・メーカーからのコメントを読んで何とか最後まで読みました。
満1歳の息子を喪った父親が休職届けを出し、ひとり巡礼の旅に出る、そこに前の妻との間に出来た娘、明日香が加わり2人巡礼の旅に出掛ける。
前妻であり明日香の母親でもある美恵子も癌で余命宣告されている。
まだ私自身、父親を亡くしてから月日が経っていないのと重過ぎる内容でちょっと辛かったです。
読まれる方にとっては丁寧な文体と極め細やかな人物描写で満足されるかもしれません。
・「心が素直に感動した!!」
人が死んでしまうという悲しみは計り知れないと思った。人生は長いけれど、一日一日が本当に大切なんだなぁと感じた。自分にとって大切な存在を尊敬すると共に、大切にしていきたいと思った。
・「身内の死」
私は、兄が若くして突然他界しているのですがこの本のいつまでも届き続けるダイレクトメールに対して感じる気持ちに同感しました。一度登録してしまうと自動的に永遠と届き続けるダイレクトメール。私は、多少違和感を覚えていましたが、両親は、兄の死を認めたくないのか届くことが嬉しかったようです。残された家族は、皆複雑な気持ちを持っています。それでも、日常が待っている。そんな気持ちを綴った本だと思いました。
・「癌が日常になった現在」
短編集で、「その日のまえに」という題名で、中に 「その日のまえに」・「その日」・「その日のあとに」というタイトルと、それ以外のタイトルが4つくらい並んでいて、「ああ、全然関係ない短編集が4つくらいと、連作的なものが3つあるのだなぁ」と思って読み始めたのだが、なんと関係ないと思っていた最初の短編が後から大きく関係してくるという大変面白い展開だった。
メインは奥さんが癌にかかり、余命1年とか半年と告知を受け、ご主人と男の子二人とでその死をどのように迎え、乗り越えていくか…という事がテーマになっているのだが、前半の短編でそのメインのテーマに出てくる登場実物の背景などが書かれている。
奥さんの看病を真摯にしてくれた看護婦さんは、中学時代に自分のクラスの子のお見舞いに鳩の絵を書いて「死んだら天国に行ってね」と書いたようだったというトラウマを持っている看護婦さんだったり、夫婦が新婚時代に最初に住んだアパートを見に行ったら、郵便受けの表札に二つの名字が書かれていて、それは前に出てくる同級生が家庭内暴力の反動で万引きして駆け落ちしているという二人だったり…、花火の仕事の依頼が主人公のご主人に来た相手が、前に出てきた癌を宣告された男の同級生だったり…と書いていて何を書いているのか全く分からないと思うが(笑)、とにかく人生というのは、やはり一人ではなく色々な関わりで生きているのだ…と思わせてくれる。
この本の中だけでも癌で死ぬ人が3人も描かれており、何かガンと言えば恐ろしい不治の病…というイメージから、普通に日常的に誰でもかかってしまう病気…という感じに変わってしまっているのが良くわかる。
先日読んだ「約束」も本当に日常を描いた良書だったが、これはその上を行っていると思う。しかも小癪なテクニックまで使って。
・「涙でくしゃくしゃ」
自分自身や自分にとって大切な人を失う「その日」。 連作短編集と書いてあったので、 最初の話から読みました。
最初の作品から 目ん玉が涙でてんこ盛り状態だった。
表題作を読んだ時、 涙のダムは決壊し、 鼻水のダムも決壊し、 クシャクシャに泣き、 文字も涙でぼやけ、 鼻水は滴り落ちそうで、 涙を拭きながら、 鼻水をかみながら、 読み終えた。
表題作は連れ合いが若くして亡くなる悲劇ですが、 夫婦の愛が深くて独り者の小生には、 ある意味うらやましい話でした。 思いっきり泣かされたけど・・・。
・「暖かい重松目線」
俯瞰して、登場人物を見守っている気持ちになってしまいました。主人公に感情移入するというより、重松さんの、人間の感情・感覚を掘り下げていくフィルター越しに物語を見守るというか、そんな感じです。なので、短編が5つ収録されていましたが、登場人物の違い・個性はあまり際立たず、一気に読んでいける作品。
5つの短編のうち4つが病と命にまつわる話です。病により命を意識する場合、人間はどんなことを考えるのか、ただ泣いて悲しむだけでは、対処できないことを教えてくれます。妻を失い残された夫が、『その日のあと』のいつもの日常を生きていく姿が、人の死を乗り越えるひとつの形を示しています。
いつもの通り、暖かい気持ちになる重松本。しかし、たまには悪いヤツの話も読みたいかも。登場人物が良いヤツばっかり(笑)。
・「青春」
本屋大賞を受賞の作品ということで前から気になっていました。とても爽やかですがすがしい作品です。受賞は納得。中高生から大人まで幅広い年齢層が楽しめると思います。
・「最大公約数的青春」
小野不由実著「くらのかみ」はいままで読んだ小説のなかで、体験しているか否かは別として、皆が思い描いている最大公約数的なノスタルジーを喚起させる小説だった。「一瞬の風になれ」は最大公約数的青春を喚起させる小説だ。こんな青春をおくれたならば・・・・と思ってしまう最高傑作青春小説だ。
・「走りたくなる!」
学生は運動しろ!といいたくなりますね。やっぱり部活動はいいですね。学生時代は熱く青春! しかし自分は10年もたってしまったのでもっと早くに読みたかったです。一貫して主人公「新二」の幼いような語り口なので最初は軽い小説なのかな?と思ってしまいますが全部を読むとほんといいです。汗、涙、友情、恋、いろいろ詰まってていい。運動したくなります。走りたくなります。陸上って熱い!!!
・「親近感」
陸上に青春をかけた高校生たちの物語。
最高の青春小説です。青春に出てくるすべての要素が出てくる。友情、恋愛、努力、才能、怪我、成長、挫折、先輩、後輩、兄妹、家族…
どの要素もおまけでない。すべての要素がからんでてすごいいい。
日記を砕いたような、主人公のひとり語りで物語は紡がれていく。テンポがいい。すらすら読める。試合中などの心理描写も細かくて、思わず身構えてしまうほど。その語りが時を経るごとに頼もしくなっていくのもいいですね。
私は二巻の終わりの方からがすごい好きです。新二復活、谷口のラストスパート、根岸の引退、そして最後のリレー。新二はもちろんのこと、彼らの想いがすごい伝わってきて、もう読んでて興奮しながら泣きそうでした。
なんといっても脇役達がよすぎる。キャラが立っているとかそう言うレベルではない。そしてその絆に感動。とてものめり込んだ。感情移入と言うより、まるで本当に同じ部活で頑張りあったかのような親近感。谷口と根岸が大好きです。
この作品では盛り上げるだけ盛り上げて、さっと場面転換することが多い。一回目に読んだときには、あれ?となりましたが、2回目以降はその書かれていないことを想像しながら、その余韻を感じながら読んでみたらとても楽しめました。
何回読んでも泣けてくる、私にとってとても大事な作品です。
・「すべての部活生、元部活生に」
元スポーツの部活をやっていて。今も走っている。この本を読んだら、陸上部ではなかったけど、自分の高校時代の部活動が懐かしく思い出されて、ちょっと胸が苦しかった。読んでいる間もさわやかで、読み終わってもさわやか。本当に気持ちのいい本。男子高校生の一人称だが、くさいところやベタベタしたところもなく、感情移入しやすく読みやすい。読み終わったら、走りたくなること必至の一冊。ぜひ読んでみて欲しい。もっと早く手に取るべきだった。本屋大賞をとっている本は、どれもすごいなと思わされた。勢いで、この作者の別の本も読むことになってしまった。
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