武士道シックスティーン (文春文庫) (詳細)
誉田 哲也(著)
「警察小説とは違うスピード感。」「清々しい剣道ガールたち」「爽やかな読後感」
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏 (詳細)
藤谷 治(著)
「本格的「クラシック小説」の誕生!」「目からウロコ!」「この本に乗れ!」「「僕らの」小説。」「読むと音楽が聴きたくなる。」
「サイドストーリーは必要だったのか??」「武運長久を祈る」「あたしが待ってるのは、あたしの自由」「道しるべ」「さわやかな三部作」
船に乗れ!(2) 独奏 (詳細)
藤谷 治(著)
「合奏から「独奏」へ・・・」「一巻と二巻は間を空けたかった」「1Q84の1984倍は面白い。」「1巻目以上!」
武士道セブンティーン (詳細)
誉田 哲也(著)
「武士道を歩む2人の新たな展開」「武士道とは」「爽やかな青春小説」「香織と早苗の友情に憧れます。」「ヒロインの二人がこの一年でまた成長したことを実感」
「青春は終わっても、人生は続く」「青春長編の傑作!」「人は少しの喜びと、圧倒的な悲しみを経て大人になる」「大傑作」「名作誕生の瞬間に立ち会った喜び!」
宿命 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「個人的には不発」「最近の作品はもっと面白いんだろうなあ…」「東野作品の中では佳作ですか?」「宿命のライバルに隠された謎」「完成度の高い作品」
「お勧めの一冊」「一気に読みました」「この世に現実的。」「とてもきれいな状態でした。」「凡作」
「面白く読ませて貰しました」「やや物足りず」「個人的には容疑者Xより上」「アリエナイ」「面白かったです!」
私のこと、好きだった? (詳細)
林 真理子(著)
「面白かったです」「人生は必ず帳尻が合うもの」「華やかな舞台の上で・・」「面白かったです!」「きっと誰もが、」
● 読んだ本(1)
● 読みたい
● 王様のブランチで紹介された本(2009年11月〜2010年)
● 8月に読んだ本
● ヨンダモン1
● 読んだ本リスト
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文学・評論>ミステリー・サスペンス・ハードボイルド>日本の著者>は行の著者>その他
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・「警察小説とは違うスピード感。」
文庫で誉田氏の新しい小説が出たというので、何の気なしに読んでみました。誉田氏の著書=警察小説というのを気持ちよく壊されました。やはりスピード感のある文章が、休む間を与えてくれません。終盤は若干走りすぎのような気もしましたが。
・「清々しい剣道ガールたち」
幼い頃から「勝つ」ことだけが剣の道を究めた証し、と信じてきた香織。 一方、早苗は「勝ち負け」を争うことが大嫌いで楽しむことを主眼に置いた剣の道。 私には、香織の言うことも早苗の気持ちも良く解るのだ。「勝つ」剣道というのは本当に苦しい。厳しい稽古に耐える苦行である。そんな剣道が楽しいはずがない。だが、楽しみながらの剣道で、試合に勝てるはずがないのも事実なのである。 この小説の良い点はリアリティに溢れている点である。キャラが立っている。大げさではなく、香織のような剣道に情熱を傾け、剣道がすべてという少女はめずらしいことではない。もし、オリンピックに剣道があれば、柔道の「柔ちゃん」のような「剣(つるぎ)ちゃん」の候補も私は知っている。早苗のようなひょうひょうとして「剛の強さ」ではなく、センスがあるなぁ、という剣士のタイプもよくいる。 剣道以外、興味のない香織には友人などいるはずもなく、また本人も必要とも思ってもいない。だが、人生それでは寂しすぎる。しかし、自己中心的で意固地で不器用な香織を、いつも影で見守ってくれているのは早苗だった。 色々なことがあり剣道部を離れた、傷心の香織。 今まで早苗は「勝つ」ことに執着したことはない。だが、初めてどうしても勝たなければならない勝負ができた。それは、香織を部に連れ戻すための、香織との戦いだった。
早苗は友のため、初めて「勝つ」ことにこだわった。 本書の読後、私は清々しい気持ちになった。この小説は人生において色々な大切な事を教えてくれる。本当の「友」とは何か?遊び仲間、気の合うモノ同士、そんな薄っぺらな関係が本当の「友」ではない。真実の友とは、温まりにくく、冷めにくいものである。簡単に友人関係には至らないのである。だが一度、絆が深まれば、その糸は強靱な刃をもっても断ち切れない。 早苗によって香織は「勝つ」ことだけがすべてではないことを悟っていく。そうして、友の素晴らしさを知る。ライバル関係でありながら、チームメイト。学生時代、武道・スポーツで共に汗を流した者達の絆は深い。それが、武道・スポーツの素晴らしいところなのだ。 また、対立していた父・憲介との間にできた深い溝。それも兄によって父の愛を知る。 香織の良き理解者である武道具屋のじいさん。香織に剣の道において大切なものを教えようとする。若い香織がこういう年長者と付き合い、いろんな話をするということも人生において意味のあることである。 剣道部の顧問、小柴教諭。彼もまた香織を暖かく見守っている。良き指導者に恵まれた。中・高・大学の指導者との出会いは非常に大切である。指導者が嫌いで好きだった武道をやめてしまうというのは、よくある話なのだ。
人は一人では生きてはいけない。
この小説が多くの人の共感を得ているのは、剣道を通じ、友の有り難さ、親の想い、団体行動、指導者、周囲の大人との付き合い方といった、実際多くの学生が悩んでいることが、リアルに表現されているからである。 この作品は、成海璃子と北乃きいで映画化されるようだ。この原作が映像でどのように表現されるかとても楽しみである。
・「爽やかな読後感」
考え方もその戦い方も正反対な剣道少女2人が出会って、剣道を通じてお互いが成長していく物語。と、書いてしまうとありきたりではあるが、それぞれの視点から物語が交互に語られ、2人がどんなことを考え、悩み、自分なりの答えを見出してく姿にやはり感動する。物語の最後の展開はちょっと意外性があり、それがまた爽やかな感動を呼ぶ、強いてケチをつけるなら、最後に出てくるとある曲の歌詞に言及するが、その肝心な歌詞が文中では語られず、ネットで思わず調べてしまったところか。苦笑とはいえ、読み終わった後には自分も前向きな気分になれる傑作といえるだろう。
・「本格的「クラシック小説」の誕生!」
高校生のドタバタミュージックライフが展開するのかな?と思って読み始めましたが、冒頭の序文・・・しょぼくれたオッサンが過去を懐かしむ回顧録風・・・を読んで戸惑ってしまいました。そして始まる第一章は主人公サトルの中学卒業までの生い立ちが・・・。
育ちの良さから来る傲慢と根拠のない自信、何の努力もせず、それでも明るい未来を疑わない脳天気な性格。分かりもせずに小難しい本(ニーチェ!)を読みクラシック音楽を聴く。周囲を見下して交わろうとしない、いや交わるすべを知らない可哀相な奴・・・・途中で何度も投げ出そうかと思いました。ろくに勉強もしないくせに、意味もなく「自分は特別」と思い込み、結局、失意の高校生活に突入するが、そこで出会った仲間たちと過す内、素晴らしい音楽と恋の世界を知っていく・・・というのが第一巻のお話。
辛いのは第1章だけで以降最後の第9章までは軽快に展開されていきますのでご安心を。
ラ イトノベル風の軽いものを予想していると、近寄りがたい祖父や表紙にあるドイツ語の書名のように哲学の話が出てきたりと、意外と重厚で「深い」部分もあって引き込まれます。ピアノからチェロに転向し、高校入学後は音楽仲間との交流を重ねて行く様子も丁寧に書き込まれていてGOOD!!
印象的だったのは最後の方で描かれたエピソード。厳格だった祖父が弾いたバッハのオルガン曲、その曲名に隠された孫への「祝福」のエピソード・・・泣かせるお話をサラリと書いていて秀逸です!
音楽が流れる場面の表現は実に細かく具体的で、演奏者だけが知る、評論家もかなわない高度な内容と感じます。クラシック好きな人だったら絶対に楽しめますね。副題の「合奏と協奏」もクライマックスでは意味のある形で表現されていて感心します。ただ、結末では冒頭同様に何やら悲しい未来を予感させる表現が現れます。
これは・・・何だ!??と思いながら・・・続くのですね。(笑)
・「目からウロコ!」
今まで知らなかった芸術人の青春時代を本書は忠実に辿ることができる。快作である。目からウロコが飛び出るくらい魅了されました。素晴らしい出来上がりです。感動しました。
・「この本に乗れ!」
久しぶりに青春期に於ける等身大の物語に出逢えた気がした。幼少期の傲慢ぶりも、初めての恋愛、その胸のときめきと心掻き乱す感情も、自己嫌悪に陥るような挫折感も、誰もが、かってどこかで思い当たる節があるであろう高校時代の心の揺らめきばかりだ。一人称、自分目線で“自己にとっての真理”が語られる。ニーチェ、サルトル、ゲーテを愛読し、唯我独尊だった思春期の少年。嫌味なヤツだなと読み進めるうち、これって自分じゃないか、と思えてきた(苦笑)。高校の音楽科が舞台なだけに、専門用語が多数出てくるが、楽器やクラシックをかじってなくても楽しめるし、主人公たちが、ひとつの楽曲を合奏、協奏していく過程に於いての混乱、動揺、焦燥と奮闘、躍動ぶりは、音楽的素養のない者にも、まるで自分たちが当事者としてその場に居合わせているような臨場感と充足感を感じる。「僕たちの人生の主役は音楽で、音楽の、この絶対的な美しさの前では、僕らの喜びや悲しみ、怒りや苛立ちなんて、ほとんど意味がない」、なんてフレーズを臆面もなく語らせてしまう無垢の尊大さと、夢中に打ち込める対象を持てる純粋さ。せめぎ合いの協奏が、いつしか恋愛表現に転じていく高揚感と幸福感。そして、僅かながら場面をさらう金窪先生。そうだ、確かに倫社なんてウチの学校でも何もやらなかった。教科書だけ配布されて、何の関心も抱かなかった教科だが、でも、こんなコンセプトで授業を受けられたら、どんなに楽しかった事だろう。期待を以て、PART2へと進みたい。
・「「僕らの」小説。」
「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」の藤谷治が書いた「船に乗れ!」(ジャイブ)がいい。高校生チェリストが主人公の珠玉の青春音楽小説です。
・「読むと音楽が聴きたくなる。」
幼い日からチェロを引き続けていた主人公の少年が、音楽高校に入る。そこで出会う、フルート吹きの美少年や、ヴァイオリンを弾く少女など、音楽を志す仲間でありライバルである同級生たち…そして学内オーケストラ!青春物に欠かせない、恋、情熱、自意識の高まり、その反動の落ち込みなどなど、全ての要素が音楽学校というハコに詰め込まれた、なんて贅沢な青春小説!
マンガや小説で「音楽」を表現するのって、簡単じゃないはず。だけど、この小説は、それに成功してると思う。音楽を演奏する者の心情、理想の音が出た時の喜び、上手い人の音を聞いた時の感動と動揺、そして愛する人が奏でるメロディに魂を奪われる感じ…
作中に出てくるさまざまなクラシックの曲が聞いてみたくなってきました。
・「サイドストーリーは必要だったのか??」
正反対な剣道少女2人の高校「武士道」を描いてきたシリーズも最後の夏を迎えることとなった。前作である2作目では、時期としては1作目の途中から始めることで、1作目では描かれなかった2人の心情を描くなど、ちょっとした趣向をこらしていたが、今回は先生や早苗の姉といった脇役のサイドストーリーも盛り込まれている。意外な関連性や、それぞれの想いがわかったり、それはそれで単体としては内容も良くて話に膨らみが出たとは思うのだが、果たしてこの本編中に描くことが必要だったのかというと、流れが変に変わってしまうところも感じてしまったため、そこは疑問を覚える。結果?早苗のパートも減ってしまい、個人的にはもっと2人の思いなどを描いてほしかったのに、ちょっとそこは物足りなさを覚えてしまった。。。外伝として別途1冊にまとめても良かったのでは??
ただ、物語としては香織と早苗、黒岩との最後の対決を迎え、やはり最後の夏を飾るにふさわしいクライマックスとなる。最後は切なさを覚えるところもあるが、高校卒業後の進路というのは人生の中でも大きな岐路の一つ。変に出来すぎた大団円よりも、これぐらいの切なさがあるぐらいの方が普通だろう。もう次がないのかと思うと寂しい限りである。
・「武運長久を祈る」
とうとう、ここにたどりついた。最後の夏。18歳の、高3の夏。これまでは香織と早苗が交互に語られる形で進められてきたが、『エイティーン』では合間に、早苗の姉や桐谷先生の若かりし頃、あるいは、吉野先生の伝説「実録・百道浜決戦」といったスピンアウトが差し挟まれることで、群像劇といった趣もある。いろんな人の、いろんな人生、いろんな歴史、いろんな思いが積み重ねられ、織り込まれ、より合わさり、今この場にたどりつく。一人一人は、どこでどんな因縁があったかを知るべくもないが、それでも、あるべくして、なるべくして、今がある。その不思議を、物語の中だけど、感じることができた。だから、今を大事にして欲しくなる。いつまでもいつまでも、剣道の高みだけを目指すことが誰にでも許されることはないけれど、目指すところはきっと交わる。一つになる。どこかできっと通じ合う。香織と早苗にはもちろん、レナや田原など、すべての頑張る女の子達に応援を送りたくなった。
・「あたしが待ってるのは、あたしの自由」
とうとうこのシリーズも完結してしまった(のか?)。前二巻とは違い脇役のエピソードを挟んだ展開にやや違和感もあり「イマイチかな」などと思いつつ読み進めて行くうちに結局誉田氏の術中にはまってしまった。「あー、こういうふうに収束させる訳か」って。この人の筆力は本当にすごい。サイドストーリーを必要以上にくどい展開とせず、それでいてきっちり魅力あるストーリーに仕上げていてしかも伏線化されている。メインの登場人物の話はいうまでもない。いや、やられました、誉田マジックに。最後はうるうるっと来てしまって、もう香織や早苗や美緒やレナに会えないのかと思うとちょっと悲しかった。でも「ナインティーン」がありそうな気配も・・・(ないか?)。まあ「あたしが待ってるのは、あたしの自由」だからということで。
・「道しるべ」
登場人物の全てがそれぞれ違った事情をかかえて、生きている。意識をするしないにかかわらず、生きるという事はそういう事かと素直に思える物語でした。桐谷先生と吉野先生のくだりは、凄まじく、そして嘘がなかった。その他のサイドストーリーについても、良いバランスで挿入されてスーとそれらの物語に入っていけました。勝敗や武道とスポーツ、果ては将来の進路について議論になったときの一助になる本です。(武士道シックスティーン、セブンティーンを含めて。)
・「さわやかな三部作」
磯山香織の所属する東松学園剣道部は全国高校剣道選抜大会予選で敗退したが,大将である香織は二試合戦って計四本を奪う。対してかつてのチームメイトの甲本早苗の属する九州屈指の強豪校福岡南は難なく予選を突破する。その場で香織は早苗に対しインターハイまで連絡をしないように一方的に話を告げる・・・
今回映画化されるようである武士道シックスティーンの三作目。高校生三部作の完結編である。二作目のセブンティーンのときには思わなかったが,今回は前回までの2作品を読んでいなければつらい作品であると思う。逆に前二作を読んでいれば,色々な意味で楽しみが倍増する作品である。今までと同様に人も死なず,大変読みやすい作品である。春あたりからのWeb連載のときから待ち遠しかったのだが,期待を裏切らない物語であった。
・「合奏から「独奏」へ・・・」
音楽高校を舞台に、チェリストを志す少年の青春を描く大河ロマン第2巻!
正直、彼が恋する女の子の魅力が自分にはイマイチだったので(彼女のお友達の女子のほうが、賢いしバランス取れてて好きなんですよね。まあヒロインの危うさがいいのは頭ではわかりますがもちろん)、今回の後半の展開の唐突さ、恋の急展開には「ええ?」って感じでした。
倫理の先生との関係性とか授業シーンが好きだったので、主人公のあの行動はちょっと許し難い!
なんて、感情移入度がとても高い2巻目でした。
色々な出会いで生まれた「合奏」や「協奏」を経て、彼が「独り」で自分に向かい合うシビアさは、甘いだけの青春小説と違うぞ、という感じで、この物語を印象深く力強くしています。この巻がある意味いちばんハイライトというか、読み応えがあるように自分は思いました。
・「一巻と二巻は間を空けたかった」
以前からの藤谷読者なら、一巻を読んで、あの″きらきら感″を堪能しつつ、あれこれ反芻しながら、次どうなるんだろう?と期待に胸膨らませて…という期間があったわけですよね。 でもぼくは2冊まとめ買いして一気に読んでしまった。あー失敗した。この作品こそ、旬に合わせて読まれるべきなのになあ、でした。ともあれ、会心の作品であります。本当に日本文学の久しくなかったアタリです。なんとしても読んでもらいたい。 藤谷さんは、ずっと村上フォロワーぽいとこが気になってたのですが、この作品で藤谷治になりました。素晴らしいです。
【再読】3巻が待ちきれず、アタマから読み返しました。2巻を初めて読んだとき、ショックで呆然としたまま後半突入してしまったのですが、冷静になってもう一度読むと、深いです。大事なことが書いてあります。11月に3巻が発売されるようですが、いまのうちに再読をすすめます。未読の人はとにかく読んで!これだけは読み逃さないように。
・「1Q84の1984倍は面白い。」
文章から響き渡る音色と物語がとろけあって比類なきストーリーが生み出される「名作青春小説」の第二弾。今回も導入の『魔笛』の「講釈」と「見方」はほんとに面白いつかみだ。さて、クラシック音楽に賭ける音楽科の学生という新しい体験(自分的に)と、出会いと恋と試練という普遍的テーマで最高に面白かった前作。ちょっと鼻持ちならない主人公のちょっとした挫折からはじまり、ホームコンサートでの団円に至るストーリーはすごく引き込まれたうえにここちよかった。しかし、前作が青春のスイートな部分とすれば、今回はベリービター、等価のコントラスト。本書を読んだ人は、中途で本を置くこともできないままに主人公とともに音楽に対して悩み、そして恋にやきもきし、とてつもない傷を負うことだろう。これ以上は言えない、読んでほしいとしか言えない。レビューでは書けないことが多いし、本書を読んだ人と語りたいことも多い。ひとつだけ。これは青春に限らない、自分という人間を最も傷つける存在とは何であろうか。それは「自分自身」にほかならない。。。金窪先生の授業は本書のキモです。彼の存在はキンパチやヤンクミの比ではない。心して受講してください。いやぁ。。。次はどうなってしまうんだろう!
・「1巻目以上!」
1巻目「合奏と協奏」も2008年ベスト10級の傑作だったけど、2巻目は間違いなくそれ以上。早くも、2009年ベスト3入り確実、と断言してしまおう! 自信の五つ星。1巻目は、個性的(嫌味?)な性格の主人公が音楽高校に入学してからの1年間を、音楽を軸にしながら、恋と友情をまじえて描いた成長物語といった趣き。登場人物がみな生き生きとしていて、ピカイチの青春小説でした。2巻目も、導入はかなり青春キラキラな展開(笑)ところが! 中盤以降はかなり怒涛の展開! まさにエンターテイメント。「続きはどうなるんだろう」とはらはらどきどきしながらページをめくっていき、一気に最後まで読んでしまいました。こんなに切ない物語だったとは……。とにもかくにも、早く続きが読みたいっ! そして、読んだ人とあれこれ語りたくなる小説です。
・「武士道を歩む2人の新たな展開」
前作は「武士道シックスティーン」と言いつつも、2年生の夏頃で終わるのだが、本作品は「〜セブンティーン」と言うだけあって、2年生の初めから始まり、被っている時期については前作で描いていなかった内面が描かれる。それがまた「そんな思いがあったんだ!?」とちょっと意外な印象を受けつつも、2年生となりそれぞれが新たな展開を迎えるにあたり、それがスムーズな流れを作っている。
自分とは異質な剣道スタイルと出会うことで問われる自分の剣道への思い(自分の大切にしたい生き方とも言うべきか)や、培われる2人の友情を描いているのは前作同様ではあるが、剣道の「高度競技化」を目指す黒岩の登場により、ある意味三角関係的なものが出来てくる。それにより、良くも悪くも話が生々しくなったような印象もなくはないが、それもまた人生というところだろう。
また前作同様、今回も最後はちょっと意外な展開を迎える。これがまた次作「武士道エイティーン」へのつなぎになるのだと思われるが、武士道を歩む2人が高校最後をいかにして迎えるのか?黒岩との関係はどうなるのか?と期待を持たせる最後だった。次が楽しみ。
・「武士道とは」
シリーズ2作目。
剣道女子2人が武士道について悩み、成長します。
スポーツとしての剣道。武道としての剣道。このふたつの狭間にあるものとは?
暴力と武道の違いとは?
2人の女子高生の交互視点で描かれていきます。
剣道未経験の私でもわかりやすく書かれており、面白く読めました。
・「爽やかな青春小説」
シックスティーンよりも、ちょっと現実に近くなった感じはあって、そこは良くも悪くもあるかな。自分も剣道少女だったものとしては、懐かしい気持ちになりながら一気に読みました。高校生だって、ああやって色々考えながらやっていたんだよね!武士道、という考え方も一般の人が思っているほど遠くにあるものじゃないんだよなあ。
・「香織と早苗の友情に憧れます。」
香織と早苗。ふたりは性格も趣味も正反対なのに、同じ武士道という道を歩き、お互いを尊敬しあっている。最初は全くかみ合わなかったが、お互いの気持ちを思い切りぶつけ合ったりしていくうちに、お互いにいいところがわかってきて、今ではこころが強くつながっている。こういう友人はなかなか得難い。ふたりの剣道への情熱にはただただ感動するばかり。
剣道とか武士道って堅いイメージもあるけど、心の中のつっこみとか、声を上げて笑ってしまうところもあって、いい本です。シックスティーンもそうですが、読み始めたら手放せなくなります。
香織の視点から見たの章と早苗の視点から見たの章が交互に展開されていく形式なんだけど、早苗の章タイトルの付け方はかわいいですね。香織の章タイトルは今回はすべて三文字熟語で通してました。香織らしい。
最後のシーンは感動して涙しました。
・「ヒロインの二人がこの一年でまた成長したことを実感」
前作の『武士道シックスティーン』が、来春映画で公開。三作目の『武士道エィティーン』が新刊で登場。本作はその“中間年”、ヒロイン二人の高校二年生"セブンティーン”の時のお話です。
コミカルで軽いタッチで描かれる「剛の香織」も「柔の早苗」も、雰囲気は、勿論前作そのままですが、剣道を通しての彼女たちの成長ぶりが、「武士道」につながっていくという姿は、読んでいて微笑ましいです。後半での香織と父親のシーンには、思わずしんみりとしてしまいました。息子と娘が剣道を習っている父親として、余計に感情移入しているところもあるかもしれません(笑)
妙に説教くさくなく(多少汗臭いかも)、それでいて子供達にもぜひ読ませたくなる内容です。剣道に縁遠い方が読んでも十分に面白いと思います。一押しです!
・「青春は終わっても、人生は続く」
音楽高校を卒業するまでの最終学年を迎えた主人公・サトルと仲間たち。ある人の「空白」を抱えたまま、最後の時間をそれぞれの道を模索しながら音を作ってゆく日々。
卒業前提の話なので、感傷的に泣かせに走る手もあるし、あるいは、皆が成功して立派な音楽家になりました、めでたしめでたし、と、きらびやかに終わる手もある・・・が、作者は、どちらの手も使わず、淡々と、力強くその「最後の時」を描くのだ。そして、それ以降の大人になった彼のことも。
音楽や恋に打ち込んだ日々を、ただ「せつなかった」「充実してた」と言いきれずにこれだけ長い紙数を割いて、そのもどかしさも、わけのわからなさもすべて描き切ったからこそ、ラストの主人公の静かな姿にグッとくる。
・「青春長編の傑作!」
“未来から過去に声が届いたことはかつてなく、ここで今の僕があの頃の僕に何をいってもはじまらないが、それでも僕はあの頃の僕に向かっていいたい。”(2 独奏より)
青春小説ということで、ライトノベルのような作品を想像していたが、実際はどっしりと読み応えのある作品であった。特に、主人公・津島サトルの音楽に対する自信や不安・恐れ、そして恋心など、青春時代特有の瑞々しくジリジリする心の動きが本当に見事で一気に惹き込まれる。読んでいる間中、津島サトルと一緒になって胸がジリジリし通しであった。著者の筆力に感服した。
今、大人になってそれなりに幸福な生活を送っているとしても、あの時に「失ったもの」はもう二度と戻らない。何十年経とうと変わらない生々しい傷。
そういうものを読者の胸に刻みつける作品。後世に残るであろう傑作です。
・「人は少しの喜びと、圧倒的な悲しみを経て大人になる」
第1巻の淡い恋心(でも、そこには影があった)に自分の過去を思い出し(笑)、第2巻の(予想以上の展開に)胸を苦しめられ、且つ考えさせられました。
そして、完結編となる第3巻が満を持して登場。
今まで、小説で楽しんだり、考えさせられることはありました(と言っても、読書量に占める小説の割合は低いです)。この作品も「音楽とは何ぞや(これはメインでは無い)」とか「人生とは何ぞや」をエンタメと言う包みに包んで読者の目の前に持って来ます。でも、それだけでは無いのです。
主人公の様な体験は、現実に置き換えてもレアなケースでしょう。でも、それがもたらす結果というのは、多くの人が通って来た道、いや、今も通っているのでは無いのでしょうか?主人公の体験に自分の経験を重ねる・・・それ故に自分の痛み、他人の痛みが、ページをめくる手や文字を追う目から伝わって来ます。
詳しくはネタばれになるので書けませんが、一見、何を意味しているのか?なタイトルもそこらへんを・・・しています。
その結果・・・イイ歳したおっさんですが・・・泣きました。登場人物のそれぞれの想いが−作中で登場する音楽のように−それぞれによって奏でられ、そしてそれはアンサンブル=分かり合えることもあれば、そこに至らず・・・なこともあるのです。そこら辺をお茶を濁すこと無く正面から堂々と描いています。それに故に涙腺を刺激したのです。
読破後、私の中に湧きあがった感情は何処までも広がる切なさでした。しかし、その切なさゆえに、本作は読者の心に響くと思うのです。
そう、舞台は作りごとでも、中身は自分が通って来た道だから・・・
附:作中に登場するクラシックの各曲。確かに知らなくても、知っていた方がより楽しめる のは事実です。それに藤谷氏の筆運びが上手い。知らないなら知らないで「どんな曲か?」 と聴きたくなるのですから。
・「大傑作」
日本では年間約7万点の書籍が刊行されているという。出版不況が引き起こした洪水のようなものだ。新刊サイクルの流れはますます早くなっていく。このうねりに酔いながらも、駄作、良作、読まなきゃわからないものにお金と時間をかける。そんな読書の航海がやめられないのは、まさしく本書のような傑作に出会えるかもしれない、と思うからこそだろう。
1,2巻があまりに面白かったので、意味もなく心配してしまったが、文句のつけようのない見事な完結編。
・「名作誕生の瞬間に立ち会った喜び!」
巻を措く能わず、つまり読み始めたらやめられない。今、この本を1巻からまとめて読もうと思っている人はラッキーですね。2巻からずっと待たされてきたこちらの身ときたら!Webの連載ページで読もうにもいいとこで終るし。いやあ、待った待った。待ちくたびれた。
1巻を読んだところで藤谷治の最高傑作と確信。2巻を読み終えて、2009年読んだ小説のベストに決定。今、3巻の最後の行を読んで言えるのは、日本における青春小説の古典がひとつ生まれたということ。
音楽をテーマにした小説の例えに野球を持ち出すのもなんだが、割と変化球の得意な器用なピッチャーというイメージのあった作者が、今回は最初からストレートを投げてきた。2巻のラスト辺りは「何もそこまでクソ真面目にストレート一本でいかなくても…。いつもの軽妙なタッチに逃げればいいのに」とも正直思った。だからこそ3巻は不安だった。制球が乱れるのでは?肩が壊れるのでは?ここまで来たら最後までストレートでいって欲しいが、最後の最後で変化球に逃げるのでは?しかし作者は最後まで投げきった。不器用なほどにまっすぐのそして重い球を。村上春樹タッチも無し。メタ展開も無し。現代の小説界には不似合いなほどどっしりとして大柄な風格を持った小説が誕生した。もしかするとこの小説を古めかしいと感じる方もいるかもしれない。古めかしいんじゃなくて、ヘッセやツルゲーネフなんかの古典の薫りがするんだと思う。だからこの作品は10年後、20年後も読み継がれるだろう。
・「個人的には不発」
帯では意外なラストが強調されていたので期待したが、おそらくそうなんじゃないかという予想通りのラストで、個人的には不発だった。また事件に関連する過去の出来事があまりに大掛かりすぎて、現実感がなかった。でもそれなりに楽しめました。
・「最近の作品はもっと面白いんだろうなあ…」
東野作品初読みです。 おじさんが趣味で書いた良くできた推理小説みたいな感じがしました。 心理描写やセリフの言い回しなんかに全く面白みを感じませんでしたが、単純にどんな運命に操られているのかを知りたくて読み進めました。 普段推理小説を読まないのですが、東野作品はあまりにも人気があるので読んでみましたが…。推理小説の中では面白い方なのでしょうか?だとしたらこのジャンルが合わないのかも知れません。 東野作品こんなものかとがっかりです。新しい作品だったら違ったかも知れませんが。
・「東野作品の中では佳作ですか?」
確かに、白夜行、幻夜につながるものはあると思います。ただ登場人物の描写が、白夜行などに比べさらっと流した感じがある。トリックは極平凡と思う。
・「宿命のライバルに隠された謎」
殺人事件の解決よりも宿命のライバルのふたりに主眼を置いた物語です。宿命の意味はラストに回収されます。その回収の仕方が見事です。まさかこの2人が・・・。東野マジックに完敗新参者
・「完成度の高い作品」
評価の高いこの著者の名前は以前より知っており興味はあったものの、ここ10年ぐらい純粋な推理小説を読まなくなったこともあり、手が出ずにいたが、旅行に行く前に偶々会社の同僚に本書を薦められたので、旅行のお供にと挑戦してみた。
「宿命」というタイトルに最初はベタな感じを受けたが、読後はこの内容であればと納得できる。主人公の和倉勇作と少年時代から気になる存在でライバル視していた瓜生、そして元恋人で現在は瓜生の夫人となっている美佐子の絡み合った関係が、単なる不思議な巡り合わせではなく、そうなるだけの背景があることが次第に明らかになってくるためだ。
推理小説の観点から見ると、殺人事件の謎解き部分と、その背後にある主人公達の宿縁の解明が同時並行的に進んで、最後に見事に解決に至るところは実に完成度が高い。ただ本書の魅力はそれに加えて、屈折した過去を持つ勇作たちの複雑な感情など人間の微妙な心理がきちんと描かれていることにあると思う。特にラストの部分はすべての事実が解明してそれで終わりではなく、各々がそれを真摯に受けてとめて新しい生活を踏み出していく感じがして、よかったです。
●流星の絆
・「お勧めの一冊」
テレビドラマ化されただけのことはあります。面白いです。詐欺師の兄弟姉妹なのに、共感を持って読める感じは、両親を殺されているという背景があったからでしょうか。最後の最後で犯人が意外な人物だったことがわかるのですが、その動機は微妙でした。東野圭吾の最高傑作かどうかは、読者の好みでしょうね。白夜行のほうが深みがあるストーリーでいいですよ。
・「一気に読みました」
面白くて引き込まれるようにして一気に読んでしまった。
途中の犯人に警察の注意を向けようとしていく経過は少し飛躍がある感じがしたが、登場人物たちには好感が持てた。
ラストの終わり方も個人的には良かった。
・「この世に現実的。」
これまでに沢山の東野圭吾の作品を読んできたが、この様に被害者や加害者の立場になって気持ちを理解出来たのは初めてだった。兄弟の14年の苦しく長い歳月は現実に起こりうる遺族の立場と変わらないし、こういった現代では殺人事件などが珍しいものではなくなってきているからこそ、遺族の思いや、儚い無念は私自身にも強く感じさせられた。東野圭吾の訴えかける言葉とはなんなのか。正解なんて分からないけど兄弟…遺族という立場になった時差し掛かる現実に真正面からぶつかった作品だと思った。
・「とてもきれいな状態でした。」
中古のわりには、中身、外見ともに新品のようにきれいでした。包装もきちんとされて届いたので、気分良く受け取れました。内容は・・・期待していたほどのものではなかったのが正直な感想です。経過はのめり込めましたが、結果が?というものな気がしました。
・「凡作」
読み始めてすぐに「白夜行」「幻夜」系統のストーリーだな、と思った。が、それらの作品に比べて兄弟三人にあまり際立った個性が無く、正直読んでいてあの独特の「毒気」を感じないので何か物足りない。「パラドックス13」もそうだったが、最近の東野作品は凡作が多いと思う。
・「面白く読ませて貰しました」
すっかり定着した湯川(福山雅治)と内海(柴崎コウ)を思い出しながら、楽しく読むことが出来た。もう警察には事件に協力関与しないことを宣言していた訳だが、内海の機転でもう一度協力を仰ぐことになった経緯も面白かった。草薙(北村)の人間らしさや優しさとプロの刑事としての線引きも更に好感を持てる部分であった。トリック自体『え〜』という感じであるが、動機について共感する部分も。因果応報ということでしょうか。
・「やや物足りず」
東野圭吾は読みやすい。グイグイ読ませる文章力はさすが!
被害者は女性の立場からすると許せないので犯人側の心情に共感しちゃいますね。
オチはいまひとつ。完全犯罪ならそのまま見逃して欲しかったかな
映画化で湯川シリーズイチオシみたいだけど加賀刑事モノのほうが好きだなぁ。
・「個人的には容疑者Xより上」
映画化とかTVドラマ化でこのガリレオシリーズは超メジャーになりましたが、その中でも最高作です(自分的に)。犯人の配偶者がちょっとキャラが立っていませんが、犯人は実にイメージしやすい。トリックも、犯人の心情を考えると虚数解であっても無理はなく論理的。短編のガリレオがトリック重視、長編は犯人の心理に突っ込んでいるということで叙情的になっていますが、反抗のために虚数解にたどり着いた犯人の気持ちはとても悲しく、容疑者X以上に胸に来ました。映像化もしやすいので、なんかスペシャルかなんかでやりそうですね。
・「アリエナイ」
正直アリエナイ。1年前に仕込んだ「亜ヒ酸」をこの日のため、この瞬間ためだけにここまで計画していたとは以外だった。草薙が、証拠が残らないはずのトリックの証拠を残していたのは草薙の、お手柄だと思う。トリックを見抜いた湯川、トリックを仕掛けた綾音、どちらもすごいと思った。
・「面白かったです!」
「ガリレオの苦悩」と2巻同時に発売された東野圭吾の長編
図書館で予約をして1番に借りる事が出来たけど現在予約数が120件を超えている程の人気ぶりにびっくりです。
さてそんなわけで返却期限を意識しつつ読み始めましたが、何の事はない… 先が気になってあっと言う間に読めました。
一般の推理小説にある「犯人探し」とは違い、初めから犯人はわかっていて、その「トリック」を見出すまでの課程が(いやぁ〜実に興味深い)と言った感じでした。
全く関係なさそうな捜査で無駄足に終わろうとした事も全て事件と緻密に結びついていて作者の上手さが感じられました。
福山雅治の名前が出て来た所では笑えましたが。
・「面白かったです」
林真理子氏の最近の著作の中では、好きな一冊となりました。業界の裏話をちょっと抑え気味にし、人間の弱さを描いた今回の作品はそれなりに納得するものがありました。
・「人生は必ず帳尻が合うもの」
なんと味わい深い物語なのだろうか。
・「華やかな舞台の上で・・」
この物語は40代の女子アナが主人公の話ですが、舞台がテレビ業界、主人公の同級生も出版業界という華やかな世界を舞台にしているせいか、そういう世界とは無縁の私自身には個人的に入り込みにくい話でした。最初に、女子アナという一見華やかな存在で活躍している人でも一般の女性と同じような悩みを持っていると共感出来る話ではないか、と先入観を持って読んでしまったからかも知れません。主人公は一生懸命なんでしょうが、彼女が親友や男友達にアドバイスしたり、世話を焼く場面では、主人公の心の底ではどこかで「私は世間よりも一つ上の位置に立っている」という自負が見え隠れして、正直、私はこんな女の人と友達になりたくないな、と思ってしまいました。文章は流れるように書かれていて、とても読みやすく、そこはさすが林真理子さんだなと改めて作家の威厳を感じました。結末で、私の主人公に対する嫌悪感を解消させてくれる終わり方が待っていたので、それが唯一の救いです。
・「面白かったです!」
林真理子さんの新刊です。 さすが林真理子さん! この手の女性心理を描かせたら本当に上手い 飽きる事無くあっと言う間に355ページ読み終える事が出来ました。
ミズホテレビに勤務する柳沢美季子は42歳 「アラフォー」と世間では言われる年頃の女子アナだ。 親友の美里は結婚・離婚そして病気と人生を歩んで行きそして当の本人も仕事・恋愛・結婚・出産等の壁に真正面からぶつかりそして選択して行く。
凡庸なテーマでありながら全く飽きないのは、女子アナの世界がかなりリアリティに描かれていたり女性心理がイジワルな程、正直に描かれているからかもしれない。
読後感も良く、文句なしに面白かったです。
・「きっと誰もが、」
私の周りにも、この本に書かれているようなドラマが数多くおこっているが、きっと、誰もが、身体の病気、心の病気との闘いや、離婚/結婚/出産という選択をしなくてはいけないシーンに実は直面してるんだろうなと思った。そういう意味では凡庸なテーマと云えるが、それを一冊350ページ以上読ませてしまうのはさすが林真理子だ。読み進めていくうちに「そうだよね、人生ってそううまくいかないんだよね」とか、「タイミングの合わないひとっているよね、たとえどんなに好きでもさ」と、思う所多し。焼酎が呑みたくなる。
読み易いし面白かったが、主人公の決断に賛同しかねるので☆マイナス。
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