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▼文学理論:人気ランキング

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫) (詳細)
ディーン・R. クーンツ(著), Dean R. Koontz(原著), 大出 健(翻訳)

「面白いですよ」「この本自体、面白くて楽しめます」「物書きには必読の書」「読む側の視点が広がる」「多数の人に読まれなければ意味がない」


1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編 (詳細)
奈良 裕明(著)

「小説を書きたい!と思ってる人への作者からの愛」「きっちりと書かれたすばらしい本です。」「素晴らしい!」「小説にラノベは含まれませんw」「楽しく読み始めました」


シナリオの基礎技術シナリオの基礎技術 (詳細)
新井 一(著)

「基本の基本この本から」「批判は的外れ!良書です。」「うーん」「日本のシナリオ志望者が最初に読むべき本。」「基本にして最高の教則本」


官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫)官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫) (詳細)
永田 守弘(編集)

「面白いです。」「日本語って奥が深い」「感心した。」「先人の苦労・・・」「文庫!」


物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫) (詳細)
大塚 英志(著)

「読者による」「著者の心の揺れが……」「体操レベルのトレーニングメニューを提示している本です」「バットの素振り」「この本はいったい誰向けなのか?」


ミステリ-の書き方 (講談社文庫)ミステリ-の書き方 (講談社文庫) (詳細)
アメリカ探偵作家クラブ(著), 池上 冬樹(解説), L・トリ-ト(編集), 大出 健(翻訳)

「ミステリー作家志望者へのプレゼント」「銀の弾などない」「ミステリー作家志望でも、そうでなくてもOK」「私の研究室のゼミの課題図書。」「作家の数だけ手法もある」


日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で (詳細)
水村 美苗(著)

「真の信頼にたる成熟した洞察が呈示されている」「これは評論でなく、冗長なお話」「問題提起としては非常に重要」「文部省の国語教育政策の誤りを指摘」「現代日本語が生まれた経緯を考えさせられた」


詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)詩のこころを読む (岩波ジュニア新書) (詳細)
茨木 のり子(著)

「本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる」「ずっと手元に置いておきたい本です」「すばらしいのだと思います。」「詩の素晴らしさに改めて気づかされました」「小さな宝物のような本」


ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書) (詳細)
東 浩紀(著)

「単純に本として面白い」「タイトルの件など」「オタクの友達がいないので…」「この先ゲーム化はどこまで現実世界に入り込んでいくのだろう」「本書の普遍性とは?」


プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます (ベスト新書)プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます (ベスト新書) (詳細)
若桜木 虔(著)

「非常に親切な本です」「悪文家」「ぬぬ」「バカ作家」「それほどよくはない」


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▼クチコミ情報

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

・「面白いですよ
自作小説をしばしば書きますから、小説を書く参考書として、このような本を何冊か読みましたがその中でもこの作品はもっとも面白かった。

小説を書く上での重要なものテーマの重要性から、ストーリー作りのテクニックやシナリオ構成の方法それに小説を販売のマーケティングなど、必要なことは全て記されています。この本を読めば、小説を書く力が身につくだけではなく読んでいく上で、作品を深く掘り下げる事もでき、楽しめるでしょう

ただ、作者がアメリカ人ですから日本に関する描写もありますが、日本人として違和感を感じるところもありますそれにマーケティングなど、日本のそれとは違いが明らかにありますね読んでみて、アメリカの書籍の販売方式や分類の事を書いているのでしょうどうにも理解が難しい部分もありました。

それと日本の私小説やライトノベルに相当するような本も、アメリカには無いのでしょう。日本の小説の構成とは、明らかに違いを感じさせられる部分もあります。そうした点は日本で小説を書くのなら、必ずしも当てはまらないと感じましたがそれは一部であり、全体的にはほとんどが頷けるものです。

例えば、作家は登場人物を知り尽くしていなければならないとか、そうした作者の主張はまったくその通りだと思いました。

・「この本自体、面白くて楽しめます
「主人公をピンチに追い込む場合、同情するな」「主人公につらくあたれ」「困難は主人公の状況をさらに悪化させるものでなくてはならない」。

小説家を目指す場合に知っておいた方がよいコツについてまとめたものである。この著者の全作品の出版総部数は2500万部を超えているとのこと。しかし、いきなり成功を収めたわけではなく、6年間便利屋としてポルノなどあらゆるジャンルものを書いて下積みを重ねたそうだ。なるほど、小説家としていろいろなものを書いて様々な経験をしてきたのだなということが納得できる充実した内容になっている。

堅苦しい本ではなく、むしろその逆で、小気味よいテンポとユーモアとツボを突いた豊富で具体性に富む解説で、かなり楽しく読ませてくれる。

この著者の基本的な考え方は、「読まれるということこそ、文学の存在価値をはかる上での基本的な尺度」である。そして、一般小説、特に長編に取り組むことを励行していて、その理由も書いてある。一方、SFや推理小説の書き方など特定ジャンルについても、かなり具体的に書いてある。「書いて書いて書きまくる」と同時に「読んで読んで読みまくる」ということの重要さも繰り返し説いている。作家の個性を決める文体の重要性の説明とか、編集者や出版社との付き合い方、Q&A集、読みまくるためのお勧めの小説家リストなどもあり、いたれりつくせり。

全体的に、とても面白く仕上がっている。小説家を目指す人にとっても、そうでない人にとっても、一読をお勧めする。

・「物書きには必読の書
ベストセラーという文字の入った題だが、決して、売らんがな的な著作ではない。むしろ、読者に好かれる小説とはなにか、読まれる小説とはどんなものかを、真摯に考察したものである。

さまざまな外国の著作を参例にして、どういうものがよいのか、はたまたどのような表記がよろしくないのかが具体的にわかることであろう。

物書きを目指す人は必読。そうでない人も楽しめるはず。また、巻末の、推薦本リストは32ページにもわたる膨大なものであり、それを元に新たなお気に入り作者を探すことも一興だ。

・「読む側の視点が広がる
小説家は小説を書くときにどのようなことを気をつけるべきか を教えてくれる指南書。プロットをきちんと取り、流行に流されずに自分が書きたいものを書く といった基本的なことから、読者が覚めてしまわないように気をつけるポイントまで 自身の作品を例に出しながら解説している。やや発想がアメリカ的だなーと思う部分もあったが、おおむねは参考になった。所々で著者の小説に対する誠実さが伝わってくる。

おそらく小説家を志している人にはとっては、参考にはなるかもしれないが、新しい発見はないのではないかと思います。むしろ読む側が、小説家はどんなことを考えて書いているのかを知るための本。この本に書かれていることを踏まえながら、小説を読むと面白いです。なぜこの小説は面白いのか、逆になぜ読みづらいのか。その理由が見えてくるかもしれません。

・「多数の人に読まれなければ意味がない
 多くの人に読まれてこそ、小説。そう考える作者が、では、そのためにはどう書けばよいのか、手の内を具体的に披露してくれている本。

 困難に遭遇した主人公が、事態解決のためあれこれ努力するが、その努力がさらに状況を悪くする。傷ついた主人公は、その状況から何かを学び取り、なすべき行動を実行に移す。成功もすれば、失敗もするが、成功する場合の方が多い。なぜなら、読者がハッピーエンドを好む傾向があるから。 これが古典的プロットのパターンということだが、言われてみれば、なるほど、自分がこれまで面白いと思った小説も、ほとんどこのパターンのように思われる。

 プロットをつかむために、奇妙でおもしろいことばの組み合わせを考える「タイトル探しのゲーム」や、物語の入り口を次々に書いてみる手法など、実践的な方法にもあふれている。

 自分でも小説を書いてみたいけれど、何をどう書くかわからない、という方には一読をおすすめする。

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫) (詳細)

1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編

・「小説を書きたい!と思ってる人への作者からの愛
【良い点】小説を書きたい人へ、書きたくてもとっかかりがつかめずに、二の足を踏んでる人へオススメします。背中、押してもらえますよ。「よし、やってやろう!」という気構えが身につきます。中身は実にわかりやすく、作者の小説家志望の方への愛を感じて、じんときます。章ごとに設定されたレッスンも、楽しみながら実践できます。

【悪い点】基礎のメソッドであることをお忘れなく。あくまで、入門書なので、これを読んで小説を書ける技術が「1週間でマスター」出来るわけではありません。タイトルにつけられた1週間という言葉は、構成が7つに分けられているだけで、あくまで“売り文句”にすぎないと思います。

・「きっちりと書かれたすばらしい本です。
奈良 裕明さんの本ではビギナー向けかもしれませんが、とてもよくできた本です。

シンデレラ曲線、リズムの体感などこれを読めばすっと頭に入ります。

時制についての記述も十分参考になります。

小説家希望者ならぜひ読んでおいたほうがいい一冊です。

・「素晴らしい!
マニュアル本を読んでいるようだ。これは素晴らしい。本を読まずして本を書きたい人にはうってつけの本。頭の中身がくまさんになっていても、うさぎさんだろうと、理解できる簡潔さも備えていると思う。いまやどこでヒットするか分からない時代。わたしはあふぉだからとそんな諦めないでほしい。

・「小説にラノベは含まれませんw
ライトノベルの賞を狙ってこの本を読むのは間違いです(私がそうでした)。内容としては作者が講師をしているだけあって、レッスン、小説の授業を受けているといった感じでした。小説を書くためのコツなどためになることを書いている反面、一語一句を大切にしすぎているのではないかといった印象を受けました(そこまで読者がミステリーでもないのに思考して読んでいるかということ)。この作者奈裕明さんは「すばる文学賞」といった賞を受賞していますが、それ以上でもそれ以下でもありません。おそらく半径2kmぐらいが守備範囲、故にラノベしかり、PCゲーしかり、携帯小説などもってのほかでしょう。故に「今時でない」どこか若い人には古臭さを感じさせてしまう。文中にも「〜を読んでみてください」、「いわずもがな〜」など過去の文庫を進めてみたり、さも読んでいて当然のような文章がでてきて、それを読んだ前提の話もでてくるので少し苛立ちと戸惑いを覚えないでもないです。一週間でマスターというのは言葉のあやです。読んでみるとわざわざ一週間に区切る必要はないと感じました。この本を売るための作者の戦略です(私はまんまと引っかかりましたが)

総合的に言えることは、初めて小説を書く人が読むものではないです。自分なりに長編でも短編でも何本か書いて、それでもいまいちうまく書けない、しっくりこないと行き詰った人が読むといいと思います。ためになることは書いてあります。良いことは書いてあります。だが私がそこに書いていることを理解できるのはまだ当分先の話になりそうです。

・「楽しく読み始めました
やる気を起こさせてくれる本です。読む気が失せる内容でもないです。この本によって良い作品が作れるのではない。こんな文章でプロになれるのか?これも愚問かと。小説を書くにはプロだけでもない。書くのは自分、道具としての本はプロへのパスポートではない。あくまで一つの道具…なのです。まあ、本を読んで上手になるなら苦労はしませんしね。著者もいってますし、道具の一つとして使用して欲しいと。

1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編 (詳細)

シナリオの基礎技術

・「基本の基本この本から
最低限の基本はこの本から。なので批判出来る人はきっと次のステップに到達出来ているのでしょう。でも、どこから初めて良いのか、どんな物なのかを一から始めるには最適。始めたばかりの人には必需品だと思います。勉強でもそうですが一方向からの勉強では理解できなかったり理解が足りない場合、どうしても「古い!」と感じる場合は、「ドラマ脚本の書き方―映像ドラマとオーディオドラマ」こちらもお勧めです。大学や脚本養成講座などで使われていますので実績もあります。

・「批判は的外れ!良書です。
野球を始めたばかりの初心者に、基礎をみっちり叩き込むのは当然の事。いきなり変化球から教えたら、コーチ失格です。(肩が壊れる危険があります)

著者は 『 準備も無しにいきなり高い山に登るのは危険!!』 と、基礎理論を身に着ける事の重要さを説いており、さらに、本書を読めば、ある程度の脚本は書けるが、それ以上は作者の社会観、人生観が関わるので  『 教えようが無い! 』と、はっきり冒頭に書いてるのですが、批判氏はその辺読んでないようで・・・(読んで批判してるかどうかも怪しい)

そもそも『基礎技術』と書いてる本を、高次な段階の脚本家志望は読まないよね!

この本は、シナリオの書式に始まり、映像の脚本は、小説的思考や舞台的思考とは全く異なる事、時間の処理の仕方、人間関係の明確化、など、確かに当たり前の事ながら、初心者が忘れがちな事を事細かく、体系化して分かりやすく教えてくれます。

「分かりきった事しか書いてない」との批判もありますが、実際に大量の初心者脚本を分析して、陥りがちな失敗について、厳しく注意しているのです。適切な苦言として受け取るべきでしょう。

まぁ、例がやや古い、台詞を全く信用してない(沈黙にこそドラマがある!と言い切ってます)など、個人的には反発もありますが、これから脚本書いてみようかな?というド初心者は、読破しても絶対無駄にはなりません。お勧めです。

・・・自分は「脚本って大変だなぁ・・・」と思い知らされただけで、もういいです。(笑)

・「うーん
基礎技術ということだけど、この本、本当にいい本?当たり前な決まりごとだらけで、これで面白い本かけるのかな?台詞も古いし、発想は別で補うべきだと思う。

・「日本のシナリオ志望者が最初に読むべき本。
 すでに二十年以上になりますが、現在でも、大学や脚本塾などで基本教科書となっているものです。まったくの初心者なら、ヒックスの『ハリウッド脚本術101』だのなんだの、あちこちに手を出すより、まず、こちらを丸暗記するぐらい読んでほしいものです。 本としての構成に体系性もなにもありませんが、シナリオを書く基本的な注意点が網羅されています。シナリオと呼べるものは、すくなくとも、ここに書かれているような注意点はすべてクリアしていなければなりません。(といっても、プロを称する連中のシナリオにも、この基本書の水準すら満たさない、ひどい書き散らしが多いのも事実です。) ただし、この本は、シナリオの作り方の本で、物語の創り方そのものについては、触れていません。物語の創り方については、別の本を読む必要があります。また、この本の続編として、同じ著者の『映画テレビシナリオの技術』があり、そちらにストーリーの作り方、だの、ジャンル別の書き方、などが、いちおう記されていますが、残念ながら、古くて、つまらない。センスのさえが無く、読む必要はありません。むしろハリウッドものを、読んだ方がよいでしょう。

・「基本にして最高の教則本
様々なシナリオ教則本を読みましたが、結局はこれがもっとも素晴らしい本だと思うに至っています。シンプルで基本的なことですが、これを全てマスターし、執筆に実践するのは並大抵のことではないはずです。私も、この本に始まって、何度もこの本に(つまり基本に)戻るということを繰り返しています。そのような意味で、ライター志望者にとっては、必須の本だと思います。

シナリオの基礎技術 (詳細)

官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫)

・「面白いです。
あらゆるエロ小説からエロ表現を抽出し、一冊の辞典としたものがこの本である。

官能小説家らはどんな語彙を用いて「如何わしいモノ」を表現してきたのか。それがこの本に凝縮されている。また編者である永田氏のあとがきが、短いながらも核心を衝いていて良い。

『官能小説は性欲をかきたてるためのものではなく、もっと感性の深くにある淫心を燃えたたせるものです』とは編者の言葉であるが、素晴らしい。

・「日本語って奥が深い
なんといいますか、そう素直に感じました。官能小説というものは読者に性的興奮を与えるのが目的な物なわけですよね。今では性的なものもオープンな風潮になっており、そういうものは容易に手に入れることができます。アダルトビデオ然り。18禁ゲーム然り。青年指定コミック雑誌など然り。そういう映像や写真などでダイレクトに煩悩を刺激してくるのものに、どうしても目がいってしまいがちになってしまいますよね。それに対して、文章だけで勝負して読者にエロスを感じさせる。

どのような職業でも大変なところがあると考えておりますけれども、この本を読んで官能小説を書いている作家さんたちも相当苦労されているだろうなと、漠然ながらにも感じた次第です。どれだけ頭を使って悩みながらこれらの文章を生み出したのかなって。

・「感心した。
すごいですねこれ。ものすごく気分転換になります。

表現の多様さに感心します。

・「先人の苦労・・・
 現在、性的なことはたやすく手に入る。かえって、あふれかえっていると言っても過言ではない。

 なんて、まじめそうに書いてますが、ぶっちゃけた(この表現好きじゃないんだよね〜)話。思春期の頃、鶴光のオールナイトニッポンで欲情していた私。書店のエロ本コナーの前を通るだけでも、もうあらぬ妄想を溜めていたんだよね。ヘア全開のこのご時勢、今の子には分からないだろうけど、ヌードの股間は修正されているか、意味もなく、股間の前に花瓶や花があったもんですよ。

 話は元に戻して、この「官能小説用語表現辞典」には○○○と直接的に書いただけで、摘発されてしまうご時勢から発展していったものです。AVやヘアヌードも直接的で刺激大だけど、たまには官能小説など間接的な表現でエロ魂を発揮するのはいかが?

・「文庫!
すごい、ちくまさん、あんたすごいよ!いや、中身は労作そのもの、日本語はすごい。「すること」を統辞的に範列的に、ここまで「びじゅるっむちゃっぬちゃ、むじゅるぅぅっ」するかあ!

官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫) (詳細)

物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)

・「読者による
小説を最後まで書き上げることの出来ない人におすすめ。完成につなげる持久力と、ネタをこねくり出すテクニックがある程度得られます。もちろん読むだけでぐんぐん書けるようになるというわけではなくて、著者の言う課題をきちんとこなしていかなければなりません。ちなみにこの本において文体、描写などの細かなお話はほぼありません。あと、村上龍が嫌いな人ならだめかもしれません。

・「著者の心の揺れが……
物語には基本的な型や設定、構造があり、それを知ることで「それなり」のものを量産できる、職人になることはできる。そう言いながら、「ブンガク」への幻想を捨てきれない著者の心の揺れが最後まで見受けられます。そういう意味では、主張がはっきりとしないところがあるのですが、正直さに好感をもてます。好き嫌いが出そうですが、実用書として使うのも良いでしょう。それは著者の本意とは違うかもしれませんが、そういう使い方もできるというのが、この本の出版される建前というかいい訳になっているのでいいと思います。

・「体操レベルのトレーニングメニューを提示している本です
「私」か「キャラクター」を主人公とする「行って帰る」ストーリーを書けるようになるための準備体操のレベルまで持っていくことを目的として、専門学校の教え子を主人公とし村上龍をラスボスとするビルディングストロングマン的RPGのように書かれている本です。物語ることの基礎体力を身に付けることを目標にしているのであって、素晴らしい物語を書けるようになることは目的とはしていません。あくまで最低限の物語るための体力です。

神話などストーリーの抽象化した性質を細分化したカードを組み合わせてプロットのストーリーを作ること、プロップが神話での人物の行為を抽象化してパターン化したものを組み合わせてプロットのストーリーを作ること、村上龍の小説の要約したプロットを変化してプロットのストーリーを作ること、漫画をノベライズしてプロットのストーリーを作ることをテクニックを身に付けるためのトレーニング方法として挙げています。何かを書く、もしくは自由につきものの自己強制に対する意識をきちんと行っているのもとてもよくできていると思います。

体操レベルのトレーニングメニューを提示している本であるのでやはり物足りなさを感じます。

村上龍に対しては何度も良い点を挙げてはすぐに否定し始める文章がいたるところに出てきます。 村上龍は自称宗教家や芸人などが良くやるようにアウトサイダーという立ち位置を幻想として与え、映画監督としてのキャスティング、有名人との対話、財界人との対話などという成功法則に則ることにより自分の価値を高める。高級服に包まれ、高級外車を乗り回し、美食を食し、組織と個人などを同一次元と見たりと論理次元を把握しないような適当な論理表現による文章を量産する人間である。というかルイヴィトンや慶応などが好きなような人間が村上龍のマーケティング対象なのかも知れませんが…

・「バットの素振り
『それでは課題を実際にやってみてください。(中略)プロットを 100 個作ってみましょう。(中略)これは野球選手がバットの素振りという反復トレーニングを数千回も繰り返すのと同じです』これが全て。あとはそれをする為のヒントや著者の考えなど贅肉ばかり。

・「この本はいったい誰向けなのか?
おそらく物書きを目指している方向けに書かれていたのであろうが…その割には、筆者の自我が出すぎているような気がしないでもない。

本書単独で本を書こう、と思うのは危険。この筆者がどのような著作を行っているか、をある程度理解してから本書を読み始めることを薦める。

物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫) (詳細)

ミステリ-の書き方 (講談社文庫)

・「ミステリー作家志望者へのプレゼント
本書はアメリカ探偵作家クラブの重鎮たちが,ミステリー作家を志望する人たちに贈るプレゼントである.本書は創作のノウハウを提示しているだけではない.一流の作家も作品の執筆において,悩み苦しむということを赤裸々に告白している.産みの苦しみという言葉がある通り,やはり素晴しい作品を作り出すためには,才能だけでなく,血のにじむような努力が必要である.

ミステリー作家たちが,自分たちの企業秘密ともいえるノウハウを披歴するということは,普通は考えられないことであろう.しかし,恐らく彼らは自分の技量や才能に自身があり,またミステリー小説というジャンルの発展を切に願っていると思われる.あるいは,彼らも想像しえないプロットやトリックが,本書を勉強した作家の卵から生まれてくることを願っているのかもしれない.

・「銀の弾などない
ミステリーという一ジャンルものに限定しているようであるが、その実物書きに共通した問題を数多く取り扱っている。また、各課題に、多くの著者にインタビューするという形をとっているため、回答の中には相反する文面を見られる。が、それこそが本書の醍醐味であろう。

物書きを目指している人ならば読んでみて損はない良書。

・「ミステリー作家志望でも、そうでなくてもOK
ミニサイズですが、情報量は異常なほどあります。ミステリー作家志望の方は絶対必見!その他でも必要!科学捜査の勘違い、ミステリーへの勘違いなど、ミステリー系の方はもちろん必見。短編小説への偏見を解く、サスペンスの必要性、手直しの大切さ、やり方など、小説家ならもちろん必要!

ただ、結構昔のアメリカのことなので、現代の日本では通用しないことも。(原稿持ち込みなど)それでも、小説家志望、もしくは小説家の方は必見確実!

・「私の研究室のゼミの課題図書。
 米国ミステリー作家協会のアンケートをもとに編集された1976年の本の翻訳です。アンケートによる部分と、特定の作家が自分の手法を説明している部分が交互に出てきます。ある意味では、古いです。 この本の見方は、2つに分かれると思います。ひとつは、古典的なミステリーファンのためのもの。有名な作家が、それぞれどのような作法を採っていたかがわかり、米文学研究としておもしろいでしょう。 もうひとつは、作家を志す人のため。実際の当時の作家ですら、あらかじめアウトラインを決めておくべきかどうか、という根本問題で、諸説が出てきます。このことによって、うまくバランスよく、アウトラインの必要性とその限界がわかるしくみになっています。 クーンツの本と同様、本気で作家をめざす後輩たちのためにに、成功した先輩たちが忌憚なく自分の手の内を明かすものですので、内容的な好き嫌いは大きく分かれるでしょう。しかし、好き嫌いではなく、まず読んで、諸説を参考に、自分の考えをよくまとめ直してみましょう。 

・「作家の数だけ手法もある
筆者が出したアンケートに対する多くの作家たちの答えと、数人の作家が書く「私はこうしている」が紹介されています。驚いたのは、金魚からミステリーを生み出す手法で、思わず「あぁ、そうやるのか〜」と唸ってしまいました。ピンとこない話は少なく、必ず何か得られます。それでこの値段ですから、買って損はありません。お勧めします。

ミステリ-の書き方 (講談社文庫) (詳細)

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

・「真の信頼にたる成熟した洞察が呈示されている
「知識人」といわれるひとたちの発言が、空疎なものになってひさしいが、この作品を読みながら、久しぶりに真に成熟した知性に触れることができたという感触をいだくことができた。今日、国内では、同時代の過酷な生存条件と乖離したところに成立するアカデミアといわれる温室空間のなかで、あまりにも自慰的な知的遊戯が延々とくりひろげられている。そこでは、「相対主義」というポストモダンのイデオロギーに浮かされた「お利口さん」たちが、些細な差異を過剰に誇張して、時代遅れの「体制批判ゲーム」に耽溺しているのである。そこには、彼等が批判と攻撃の対象としている「体制」なるものが着々と溶解しはじめているという厳然たる現実が認識されていないために、そこで生みだされる知識は、結局のところ、同時代人にとり、全く無意味なものに終わらざるをえない。もともとこの国には、純粋な知的探求よりも、実学を重んじる伝統があるようであるが、それにしても、今日ほどに――とりわけ大学機関に在籍する――知識人の質が劣化したのは未曾有のことではないのだろうか……。そうした視野狭窄と比較すると、水村氏の発想は、非常に大局的なものであり、そして、また、実際的なものである。そして、それは、また、真の意味で時代に開かれた問題意識に支えられたものであるといえるだろう。その主調の根本にあるのは、非常にシンプルな洞察である。それは、今、日本人の言語能力が集合規模で急激な地盤沈下を起こしているという危機的な現実に対する洞察である。日本語という言語を国語として確立することに成功した日本人が人類に対して果たすべき責任のひとつとは、それを普遍的な価値をもつ叡智を創造するための十分な強度をもつ言語として鍛錬・継承しつづけることである――と水村氏は主張する。こうした問題意識は、真の意味で、グローバルな視野をもちえるひとだけがいだきえる問題意識ということができるだろう。英語という支配的な普遍言語の空間に積極的に参画しながら、同時に自己にあたえられた独自性を抱擁・継承することの責務を果たすための具体的な構想と戦略を提起しようとする、その発想は真の意味で統合的なものということができるだろう。言語という、人間の、文化の、文明の存立基盤をいかにして維持・進化させていくかということは、もしかしたら、今日われわれが直面するあらゆる問題のなかでも、もっとも緊急・重要な問題なのかもしれない。この作品には、そうした問題を探求するうえでの、真の信頼にたる成熟した洞察が呈示されている。

・「これは評論でなく、冗長なお話
読んだが、著者の主張がどこにあるか分からず、もっと簡潔に書いてほしかった。これはもしかしたら「小説」なのだろうか?しかも、冗長で退屈なそれ。時間をもてあます方は読んでみたらいいだろう。

・「問題提起としては非常に重要
著者の経験をベースとした筆致は確かに主観的で感情に流れている部分も散見されるが、その意図する所には共感を覚える。

google.co.jp(日本語版)とgoogle.com(英語版)でヒットするウェブサイトの数は数倍違い、ネット上においては英語が普遍語として今後益々その地位を確固たるものにしていくことは疑いようがない。

日本語における表現は英語とは異なるニュアンスを持っており、表現の多様性は日本語圏ならではのものだと考えられる。その中で、モバイルメールやツイッターに代表される短文でのコミュニケーションが流通してくる中で、(それも当然日本語文化なのであるが)それでは「日本語とは一体何なのだろうか」と、もっと真剣に考えることがあって良いと思う。

そういった状況の中で、ある意味でアンチテーゼとしての漱石や古典が教育現場で登場することで、日本語の多様性を考える機会が幅広くもたらされるというメリットも大きいと思われる。※当然、教育現場を契機として日本文学のコアに興味を持っていく人材も出てくるであろう。

日本語は時代に即して新たな表現を模索していくべきだが、問題提起としては日本人自体が持ちつづけるべきテーマではないだろうか。

・「文部省の国語教育政策の誤りを指摘
すでに多くの方がレビューしているので,この本の中にある重要な指摘と考えた点についてのみ,述べようと思う。

・「現代日本語が生まれた経緯を考えさせられた
自分は文学という学問には門外漢なので、日本語が国語となった経緯の説明で使われている本書の議論が一般性を持つものなのか分からない。しかし、本書で触れられている、普遍語の存在下で現地語である日本語が国語に至る経緯を、欧米の言語と比較しながら説明するくだりは非常に納得がいくものだった。また、国語形成において明治の先人たちが翻訳活動を通じて日本語で考えることができるまでに言語の完成度を高め、そうした知的活動が現在の日本の大学を形成する土台にもなっている事もよく分かった。また、言語が亡びる第一段階としてその言語で「読まなくなること」があげられているが、英語がインターネット時代の普遍語となったときに英語で情報収集することが多くなる事は必然と感じられた。それ以降の筆者の展開で考えさせられた点が2つ。まず、母語が日本語である場合、英語が普遍語になったとしても叡智のある(文学)人が必ずしも英語で表現するのだろうか。確かに明治には西洋の新しい知見を日本語に取り込んで近代文学が生まれたが、新たな知見の日本語への取り込みがなくなり英語だけで簡潔している場合は表現可能な文学に制約は発生しそうである。また、日本の国語教育として近代文学を読むことを訴えているが、これには賛成したい。日本に平安時代から残されている文学・聖典の解釈等は日本人の財産であり、受験を抜きにしてそれらを楽しめるようになることが、義務教育の国語における到達地点であってもよいと思う。

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で (詳細)

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)

・「本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる
冒頭著者は「詩は人のこころを解き放ってくれる力がある」と書いている。本書を読めば、この一文の意味することに納得する。

音楽や詩を鑑賞するというのは、きまった手順や方法があって、こうしなければならないなどといったことはなく、自由に感じるままに反応すればよいのだけれど、本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる。

ジュニア新書ということで中学生くらいを対象に書かれたものであろうけど、大人の世界にはなかなかこういうすばらし本は見あたらないので、大人もぜひ一度手に取ってみて頂きたいと思います。

・「ずっと手元に置いておきたい本です
ジュニア用に出版された本ではありますが、詩についてかなり深く書かれており、内容はとても充実しています。最初から丁寧に読まずとも、何気なくパラっと開いたページの詩を読んでも、心に残る詩がとても多く、本のレベルの高さがわかりますね。茨木さんの解説は読みやすく、ジュニアの方々にも理解しやすいでしょう。平易に分かりやすく書く、というのは簡単そうで実は難しいことなのです。茨木さんの愛情を感じる文章です。

私は個人的に、詩と呼べる詩が最近少なくなったように思っていました。でも、この本の中には本当の詩があります。読んでいるうちに、眠っていた詩心が揺り動かされるような感覚を覚えました。

・「すばらしいのだと思います。
アマゾンの書評を読んで、購入しました。しばらく本棚にありましたが、たしかに一気に読む本ではありません。思い出したときにぱらぱらと詩をめくりゆっくり味わう時間(習慣)?がありませんでした。もしかしたら私がまだ人生経験が浅いか、感性が発達していないのかもしれません。老後などにじっくり読んだらきっと感動できるかもしれません。ただ、ジュニア文庫だからといって、簡単な内容ではないことは確かですし、内容のレベルが高いことも確かです。日本人の詩に興味がある方には、ぜひお勧めします。

・「詩の素晴らしさに改めて気づかされました
所詮ジュニア新書だと侮ることなかれ。30年近くも前の時代遅れの本だと見限ることなかれ。

これはかなりの名著です。やさしいことばで、詩というものの本質をくっきりと浮かび上がらせます。

技術的なことや形式上の問題など難しいことはほとんど扱わずに、茨木さん自身の選んだ詩をひとつひとつ丁寧に紹介していくだけの本なのですが、詩の持つ美しさや力や可能性の深さが自然とそこからあふれ出してきます。下手な解説書や学術書を読むよりも、はるかに容易にそしてより深く詩の世界を感じることのできる良書だと思います。

また本書の中で挙げられた詩はどれも茨木さんが大切に摘み取った珠玉の作品ばかりなので、これらの詩にいっぺんに触れることができるだけでも、読む価値は十分にあります。心に響く詩や、何度も口ずさみたい詩がたくさん見つかることでしょう。

こればかりは実際に読んでもらわないと解説のしようがありませんね。ゆったりと本を読める時間を作って、たっぷり贅沢に本書を味わってもらいたいと思います。

・「小さな宝物のような本
 詩は仲介者なしに自分の心で読むもの味わうものという人が多い.しかし、感動するものに会えばそれを人に伝えたいように、好きな詩は人にも勧めたい.この本では、一流の詩人が、忘れがたい詩を詩人の感性と言葉で紹介してくれる.言葉の背景にある詩人の感動が、行間を通して読む者にも伝わってくる.ジュニア新書の中から偶然みつけたこの本は宝物のような本だった.この本が四半世紀以上も前に出版されて、60版を重ねて、いまも愛されているのがよくわかる.何でいままでこのような本があることすら知らなかったのだろうと後悔した. 著者である詩人は、詩を紹介する文がとてもすばらしい.私はご本人の詩に若い時から傾倒しているが、他の詩人や詩を紹介する著書も大好きだ.この本が好きな人には、「うたの心に生きた人々」もおすすめ. なお日本の詩には「哀」に傑作が多く、「喜」や「楽」にもみるべきものがあるが、「怒」の部分が海外にくらべて非常に弱い(151頁)という著者のことばに、この詩人のめざすものが表れているような気がした.

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書) (詳細)

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

・「単純に本として面白い
専門的なことはここで書いても仕方ないし、自分自身知識が無いので書きません。

ただこの本は私としては衝撃的でした。1冊の本としてのまとまりがしっかりしていますし、内容も非常に興味深く、面白いものでした。

普段読書をしない人にも勧められる本だと思います。実際私は勧めまくって好評を得ていますし。

とにかく普通の人は読んでみて損はないし、オタクの人なら必読といっても差し支えないくらい面白い内容です。ぜひ読んでみることをお勧めします。

・「タイトルの件など
大きな物語の衰退の中で、従来とは「想像力の環境」がちがってきている。従来の文学(広義)が現実を写生していたのに対し、ライトノベルは、虚構を写生しており、そこではキャラクターが当該作品のみに帰属せず、共有財として自立している。キャラクターを基盤として書かれるライトノベルは、ひとつの始まりと終わりをもつ物語でありながら、同時に、同じキャラクターの別展開の物語への想像(メタ物語的想像力)につきまとわれる。この構造に著者は、新しいリアリズムの可能性をみてとり、仮に「ゲーム的リアリズム」と呼び、こうした傾向がみてとれる小説やゲームがあるとし、後半で実際にそうした作品を紹介し分析している。

・「オタクの友達がいないので…
オタクの友達がいないので秋葉原とかで見かける人を想像しながら読んだが、前半のパートは面白かったのに美少女ゲームの話題とか後半の話しは読む気になれなかった。清流院とか舞城王太郎の批評はものすごく興味深かったですが。清流院が狂気っていうのは正直笑えました。でもどうしても宮台さんと足して2でわったらなんか東さんはバランスとれるんじゃないかなと思ってしまいました。しかし評論家とかで名前や本で出てくる人が限られている事に最近飽き飽きする。世に出る人達だけが人を世間を啓蒙しているのだろうか?

・「この先ゲーム化はどこまで現実世界に入り込んでいくのだろう
非生産的時間においてはゲームの世界をリアルの世界として生きるオタクたち。このゲーム化したリアリズムが生産部門にまで深く浸透することはありうるのでしょうか? もしあるとしたらどのような形で実現するのでしょう(私は全面的に可能だとは思わないのですが)・・・

・「本書の普遍性とは?
「動物化するポストモダン」に続いて本書を読んだ。感想は三点である。

 一点目。僕自身はオタク文化やゲームとは比較的無縁である。本書で扱う「素材」への知識がない。それでも 東の「巧みな話術」で 面白く読めた。 本書は基本的には「日本文学論」であると読んだが 東が案内してくれる「ゲーム」の世界の文学像には いささか息を飲むようなものがあった。現在の「日本文学」がたどり着いている一つの地点を示す「地図」としての 本書は 誠に才気に溢れている。



 二点目。本書は「文学論」であるが 「社会論」になっているかどうかが常に気になった。結論としては 限りなく「社会論」には近いが 最終的にはそうしていない。もっというと「オタク文化」を生み出した「日本社会論」にすることを厳密に避けていると読んだ。



 三点目。東が本書で描き出す日本文学と その日本文学を生み出している日本の現在の状況が 世界の中で どれだけの普遍性を持っているのかという点には現状疑問が有る。言葉は悪いかもしれないが ある種の「閉塞性」を読んでいて感じるからだ。 本書の才気はすさまじい。しかし 現在の世界の大半の人にとって 本書は衝撃を与えることが出来る本なのだろうか?

 勿論 それは本書を貶めるものでもなんでもない。今の日本の一つの文化のあり方の特異性を示しているだけのことで それ以上でもそれ以下でもない。但し そこで考えるとしたら そういう特異な文化を日本が保有したという点であり それを世界という水平線上で位置づけることが 本書の普遍性への道筋なのだと思う。東は 本書が普遍性を獲得するとは思っているかどうかは不明だ。そう思っていてほしいし そう思っているはずだ。行間に漂う自信を感じるのは僕だけではないと思う。

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書) (詳細)

プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます (ベスト新書)

・「非常に親切な本です
普段小説を読んでいて、漠然と捉えているルールがはっきりと明文化されています。プロとして本気でやっていこう、と思われる方にはいい導入書だと思います。これは小説という商品を作る為のノウハウを教えてくれる本であって、自己満足を形にする為の方法を教える本ではありません。そこだけ覚悟されて読んで頂けるといいと思います。

使い方としては本当に注意しなければならない点に傍線をひいて、企画書の段階で傍線の部分を読み返し自分の企画書に不都合がないか確認する為に使われるのもいいかも知れません。これだけで企画書の段階でだいぶキレた物にできます。いざ書き始めてしまえばこの本は不要になりますが。若桜木氏の他著を読んだことは無いのですが、この本一冊だけで考えればマイナスになるような事は言っていないと思います。

普段から小説を読まれたり書かれたりする方には基礎確認の為の、小説は読んだことは無いけど書いてみたいという方には基礎学習の為の非常に親切な本だと思います。

・「悪文家
 図書館で一見してみましたが、読むに耐えない悪文でした。 著者は文体が重要だとこだわっているようですが、本人がこの調子だとこの本はまったく参考にならないとしかいいようがありません。

・「ぬぬ
 小説を一冊を読んだことがない、でも小説(世間で言われているエンタメ)を書きたい、という方が読むぶんにはためになるかも。 原稿用紙の使いかた、回想シーンを使うなの原則、メタレベルでも同じシーンは使うなの原則、などを学ぶにはいいかもしれない。だが、小説を書くにはもちろん山のように本を読むべきで、読んだらそれくらいのことはわかって当然。 著者も、残念ながら、文章力その他において新人レベル以下のようです。舞城王太郎の「暗闇の中で子供」について、同じ人物が二回違う殺し方で殺されている、と舞城がわざとやったことに、更正ミス!と言っていた人です。速読を勧めたり、いわゆる世間で言われている「文学」とは対極にいる人なので、注意が必要。 むしろ、本をさっさと(きちんとした方法で)二千冊読めとか、有名じゃない文学賞に応募するなデビューしてもすぐ消えるからとか、そういう本当にためになることを書いてあげたほうがいいんじゃない。小説超初心者に対しては。

・「バカ作家
なぜ一文ごとに改行しなければ、自称長編作家という筆者に教えられなければならないのか。いかにも売れなさそうなマイナーな名前。そんな本を出すくらいなら、直木くらいとって欲しい。

・「それほどよくはない
それほどよいとは思えません。私の場合、参考になったのは、鍵括弧をとじる最後に「。」をつけない、などのルールぐらいなものです。それに著者の文章の、やたらと比喩表現が多いのには頭にきます。まるで自分の文才を自慢しているかのようで、不快感を覚える。私には著者の多用する比喩表現がそれほどうまいものとは思えません。「これは…のようなものです」と言われても、「いや、それは違うだろ!」とつっこみたいくらい、本質をつかんでない、不適切な比喩表現もあります。また、著者の名は初めて知った。私にとって無名の作家に小説の書き方など教わっても、説得力がありません。著者がアマチュアの下手な文を書き直した文章も、「著者の方が下手だ」と思える部分もありました。

この本は「小説を書ける気にさせる」だけのものだと思います。

プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます (ベスト新書) (詳細)
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