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▼角川ホラー文庫:人気ランキング

芋虫  江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) (詳細)
江戸川 乱歩(著)

「ゾッとするほど感動」


異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)異常快楽殺人 (角川ホラー文庫) (詳細)
平山 夢明(著)

「怖いものみたさ」「ロバート・K・レスラーのより面白い」「欠点は欠点。その上で欠点を越えて。」「シリアルキラー」「読む前に心の準備を(笑)」


クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫) (詳細)
貴志 祐介(著)

「続きを読みたくなるくらい面白い」「クリムゾンの迷宮。この小説おもしろ」「中々いいです。」「世界観が良かった。」「一日で読めてしまうぐらい面白い。でもボリュームはたっぷり。」


黒い家 (角川ホラー文庫)黒い家 (角川ホラー文庫) (詳細)
貴志 祐介(著)

「心ある人が心ある人の視点で書いた心のない人の話」「保険実務に関する知識は素晴らしいが、今の目で見るとそれ以上に大きいマイナス面が」「後味が悪い」「面白い♪」「これは凄い!」


夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫) (詳細)
恒川 光太郎(著)

「第12回日本ホラー大賞受賞作かつ著者のデビュー作」「このイマジネーションが時折必要になる人生の方が楽しい!!」「心地よい」「面白かったです」「日式暗黒奇譚」


人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫) (詳細)
江戸川 乱歩(著)

「やはり面白い」「初乱歩」「田島昭宇」「耽美と哀愁とグロテスク」「人間椅子で江戸川乱歩の世界にひきこまれた。」


玩具修理者 (角川ホラー文庫)玩具修理者 (角川ホラー文庫) (詳細)
小林 泰三(著)

「酔歩する男」「はっきり言って駄作」「文章が稚拙」「酔歩する男」「言われているほど難しくない」


天使の囀り (角川ホラー文庫)天使の囀り (角川ホラー文庫) (詳細)
貴志 祐介(著)

「異質」「胸に迫る、タイトルの意味」「退屈な序盤を凌げば、凄絶な恐怖へいざなわれる」「発見・想像」「主人公の職業に必然性があった」


粘膜人間 (角川ホラー文庫)粘膜人間 (角川ホラー文庫) (詳細)
飴村 行(著)

「バカで愛嬌満点の河童、最高!」「読者を選ぶ作風ですが「変なホラー」としては面白い」「意外と面白い」「やまなし いみなし おちなし」「いまいち」


死霊列車 (角川ホラー文庫)死霊列車 (角川ホラー文庫) (詳細)
北上 秋彦(著)

「すごいです。」「優秀なゾンビ作品」「地獄を進む鉄道の旅へようこそ!」「日本を舞台にしたゾンビ小説」


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▼クチコミ情報

芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)

・「ゾッとするほど感動
『芋虫』を読み終わった時は、しばらくぼんやりしていました。頭を殴られたような衝撃です。本当によかった。

 こんなに短いのに、こんなに胸をえぐる作品も珍しい。

 面白いと単純に言ってしまうよりは、何かが突き刺さったようなと表現する方が正しい気がする。 夫と妻の微妙な力関係。優越と憐憫。愛憎入り混じる感情。 思わず背筋がぞくりとする「情」というかなんというか。

 とにかく、まともな小説じゃない。(もちろん、好い意味で) どくどくと脈打つドロドロした人間同士のぶつかり合いを思いきり見せつけられた。 間違いなく、素晴らしい作品だと思う。

芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) (詳細)

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)

・「怖いものみたさ
に評価の高いこの本をよみました この手の本は読んだことがなく 読めるかなと心配したが 平山氏による文章にグイグイ引き込まれ 読みました なんだか映画みたいな話もあり 本当かよ?などと突っ込みながら 読み終わった後 ふと思うことがありました あとがきにも書かれていたが 皆幼少期に虐待や大きなトラウマを抱えていること やはり環境で全て変わるんだなー 最後に 作者の平山氏ありがとう

・「ロバート・K・レスラーのより面白い
比べるにはカテゴリーが違うのかもしれないけれど、連続殺人者の生い立ち、殺害方法、逮捕後にいたるまでが簡潔に書かれている。ロバート・K・レスラーの本はちょっと専門的な言葉が多くてなぁと思っていたので、こっちはすごく読みやすかった。このシリーズをまだ何冊も書いて欲しい。

・「欠点は欠点。その上で欠点を越えて。
構成と文筆の妙に舌を巻き、一気に読み通した。ただ、他の感想を読むと、史実とは異なる表記が含まれているようで、ノンフィクションとしては、致命的な欠点とさえ言える。そうでありながらも、小説家志望者には是非、一読をおすすめしたい出来栄えである。

・「シリアルキラー
幼少期の虐待にも加え家庭環境等が詳しく書かれて、よく分かりました。カニパリズムの内容が多かったので(シリアルキラーだから仕方ないですが)ジェフリーダーマーまで来たときには飽きてしまいました。殺人者の心理もよく読みとられ、分かりやすい作品でした。

・「読む前に心の準備を(笑)
この本を読む前に同じ文庫の殺人鬼を読んだ後がいいと思います。それと僕は大丈夫でしたが、気分が悪くなったら読むのを中断してまたにした方がいいです〔笑〕この本よく言うように自分の神経の強さが分かります。でも少し興味深いかも

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫) (詳細)

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

・「続きを読みたくなるくらい面白い
サバイバルホラーの代表的な作品だということで読んでみたが、もっと続きを読んでいたいと思わせてくれるぐらい面白かった。ホラー好き、ゲーム好きにはたまらない設定・世界観であると思います。こういう設定の小説は珍しいだけに斬新であるように思います。ただ難点を言うとオチが弱いような気がします。もっと深く掘り下げて欲しかった。

・「クリムゾンの迷宮。この小説おもしろ
貴志さんの本はこの本が初めてです

題名『クリムゾンの迷宮』にすごい心が惹かれました。惹かれますよね

たいていの本は初めつまらなく、後から本題にって形が多いですよね。まあ普通に

この本の冒頭は、主人公が目がさめると見知らぬ荒野にいるところから始まります

さらに途中で出会う謎の女性

集められた人々

北南西東で異なるアイテム

そして、始まる極限サバイバルゲーム

くはっ、これはもう読むしかないでしょ

自分が生涯よんだ本で指五つの中には入るおもしろさ一度読みはじめたらはまってしまうことを保証しましょう。

・「中々いいです。
物語の設定が、とくにS・ジャクソン、I・リビングストン著の「アドベンチャーゲームブック」を楽しんだ世代(30代中盤?)にはたまらない感じです。そして見た目も内面も食屍鬼に変貌した人間達によるカニバリズムの恐怖を淡々としたタッチで描き、そんなにグロ感も無いのでエンターテイメント的な感じでスラスラと読めます。ただ、エンディングがある程度予想出来てしまい、意外性も殆ど無かったのが残念でしたね。黒幕も明かされないし。。

・「世界観が良かった。
読み進めていくうちに続きがどんどん気になって、一気に読破しました。特に終盤はハラハラドキドキしました。主人公の藤木を応援してましたw

ゲームの設定や舞台などの世界観に惹かれました。バトル・ロワイアルなんかが好きな方には気に入る作品かも…?(ちなみに私はバトロワ好きです。)

ラストに若干の心残りはあったものの…あれで良かったと思います。

・「一日で読めてしまうぐらい面白い。でもボリュームはたっぷり。
前出されていますように、この作品が醸し出す世界観は高見広春さんの『バトルロワイヤル』や、沙藤一樹さんの『D-ブリッジ・テープ』などに非常に似ております。緻密に計算されたストーリー、そして予想外な展開による驚きの連続―それらの要素は見事に読者を惹きつけ、圧倒させます。ボリュームは393ページとかなりたっぷりですが、とても読みやすく、一日で読もうと思えば読めます(実際私も確か一日とちょっとで読み終わりました)悪い点を挙げるとすれば、後味はあまり良くありません。それと個人的に、最後のオチが容易に読めてしまったのが残念でした。

それらの点を踏まえて評価を★4にしましたが、貴志雄介さんの数々の著作の中でも特に秀逸な出来の作品といっても過言ではないでしょう。グロテスクな描写や生々しいものに抵抗が無い方や、先ほど記述しましたバトルロワイヤルの様な世界観を好む方、そして単純に貴志雄介さんの作品が好きな方。いずれかの項目に当てはまる方は、必ず読むべきです。自信を持ってオススメします!

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫) (詳細)

黒い家 (角川ホラー文庫)

・「心ある人が心ある人の視点で書いた心のない人の話
長く生きていると、「一体この人には心があるんだろうか」と思うような人に出くわすことがあります。作者もどうやらそうだったようで、そのような人のことを書きたかったといったようなことを、どこかで書いていました。『黒い家』は平成九年の第四回ホラー小説大賞受賞作とのこと。いわゆる我々にちょっと理解不能な「この人、心、ある?」と感じてしまうような異常な人たちの呼び名が、最新のものとは少し違い、ああ、この時代はこんな風に呼ばれていたんだなと、勉強になりました。異常な凶悪犯罪者には脳に微細な傷があるとは、本当に大昔からまことしやかに囁かれてはいましたよね。ただ、現在になると、遺伝子情報がすっかり読み解かれたせいもあってか、そういったレッテル貼りに、あまり抵抗を感じないような風潮になっている気がします。だからこそ、それは違う!と大声で言うような、そんな視点はとても新鮮に感じられました。賞の選評者には、今は亡き景山民夫氏はじめ、面白い方が顔を並べています。林真理子さんの選評は面白くありませんでしたが、ほかは結構面白かったです。高橋克彦氏が『人の心が一番怖い』と評していた部分に関しては「まさに、その通り!」と机を叩きました。

・「保険実務に関する知識は素晴らしいが、今の目で見るとそれ以上に大きいマイナス面が
 評価が高いので期待して読んだらがっかり。 元保険会社勤務の作者による保険に関する実務知識披露は面白い。だが、中途半端に誤解を与える心理学出さないで欲しい。

 これまで見事に正体を隠して振舞っていた「実は悪人」キャラが、悪人だと読者にバレた途端、悪さ全開の言動。「もう一段階裏があるってことか…。ひっかけにしちゃ、あからさまだろ…」と思ってたらそのままだった。アニメかよ。そのほかトホホなところが幾つも目についてしまう──

 ヒロインのキャラ造形に、「作者の理想論を代弁させる人物」としての資格無さ過ぎて、ただの極端で無知なエセヒューマニズムふりかざすおかしい人の様になってる。被害者・遺族が可哀想。 私達と違う思考回路を持ってたら「モンスター」扱いかよヒロイン。そういう人も認めてあげようよ。存在を認めずに、そういう人をそういう人だと(ヒロインと違って)見抜いておきながら惨殺された研究者やら被害者「を」頭がおかしい扱いするヒロインこそよっぽど酷いよ。なのに描かれ方は正反対。ヒロイン=物語の希望。ついていけない。

・「後味が悪い
以前、貴志さんのクリムゾンの迷宮を読みはまってしまい、更に貴志作品を読みたかったので怖いと有名なこの作品を手にとったのですが、個人的には不満だらけです。

まず、全く先の展開に効いてこない情報を書きすぎです。貴志さん自身がかつて保険会社に勤めてらっしゃったからか、保険会社の業務やら保険の種類やら・・・無駄に詳しく書いてあります。

それと、他の方がおっしゃってるほど怖くありませんでした。確かに不気味に思わせる描写もあり、クライマックスなどはこちらの心拍数まであがってしまうような迫力のあるシーンでした。しかし残念なことに読者を怖がらせる手段として、ただ残虐なだけの描写が多く用いられているように感じられました。私には恐怖ではなく悪い後味のみが残る形となってしまいました。

最後に、これは極めて個人的な意見なんですが、だんだん主人公の性格・言動が疎ましくなってきます。彼がでしゃばらなければ死なずに済んだ人もいるわけで・・・この主人公の彼女も初めは知的な女性という印象なのですが、最後にはただの阿呆になっています。相当酷い目にあったのにその後ケロリとしていて、いまひとつ彼女の心情が理解できません。

好き嫌いは分かれる作品だと思いますが、一気に読破したくなるような、そんな作品でした。

・「面白い♪
評判が良かったので読んでみました。情景描写・心理描写が上手なので、グイグイ物語の中へ惹き込まれます。続きが気になるので一気に読んでしまいました。

ドキドキしたい方にオススメ♪

・「これは凄い!
過去二回映画化(大竹しのぶ主演の駄作と韓国で最近リメイクされました)されていますが、到底原作を超えるに至っていません。それほどこの作品は強烈です。こんな物語を創りあげた作者は凄いです、とただ感服します。

序盤はゆっくりとしたペースですが、幸子の本性が徐々に明らかにされる中盤以降のじわりじわりと迫り来る恐怖はやがて止められない狂気のジェットコースターのように加速していきます!

人間の怖さ、、と言うか、人間の心を持たない人間の皮を被っただけの人間(人間が多いっ!)の恐ろしさを強烈に感じる事のできる作品です。

傑作!!

黒い家 (角川ホラー文庫) (詳細)

夜市 (角川ホラー文庫)

・「第12回日本ホラー大賞受賞作かつ著者のデビュー作
「夜市」「風の古道」の2作品を収録。

「夜市」『悪魔との契約』もののパターンだが、展開がおもしろい。契約をした本人はダメ人間で自滅してしまうが、契約で売られた弟が意外な展開をみせる。ただ、でてくる妖怪が一つ目のゴリラだったりして夜市という異界のイメージが雑なのが、ほんの少し残念。

「風の古道」民族学的要素が強く反映された異界のイメージは鮮明でおもしろかった。ただ、話の展開に意外性が乏しいかも。

ホラー系の新人賞を受賞しているが、ホラー的要素は薄く、万人受けしそう良質なエンターテインメント短編だと思う。オススメです。

・「このイマジネーションが時折必要になる人生の方が楽しい!!
背景は、見たこともない夢の中。しかし、どこか通ったことのある懐かしい風景画の途中。誰かと「本気で」何かを交換したことがあるだろうか?仮面ライダー・カードだったり虫キングだったり。目に見える・所有するモノばかり。この物語の背景は、まさしくノンジャンル。ノスタルジーに汚れた大人を空しく重ねてみたければそっとふれてみるといい。この本の2作目にある「風の古道」も、世田谷だったり田園調布本町だったり想起するシーンは、ともかく身震いがするほど10代。少年で、果てしないイマジネーション。もしもこの作家に巡り合うことができても、無言の称賛がすべて。しょうもない「つくった」ストーリーにミステリーなどお感じの皆様。この作品のあとこうして「何か」書くことができれば、それもよし。それほど「すごく」残ります。

・「心地よい
私自身、現実と幻想の間を駆ける作品は大好きなので、この作品に出会えたこと、恒川光太郎さんを知ったことを幸せに思います。自分もこんな世界に一度でいいから行ってみたい!と思わせる作品だと思います。(夜市には行きたくないけど笑)休日なんかのゆっくりした時に読むのに最適です。是非!

・「面白かったです
日本ホラー小説の大賞を取った作品という事で興味を持ったのですが、ファンタジーチックでとても面白かったです。

・「日式暗黒奇譚
言い知れぬ孤独感、大切な記憶が遠ざかっていくような焦燥感、手術直後の麻酔が醒めかけてきたときのような気分。遠慮したいはずなのに、潜在意識には迷路願望があるのでしょうか。手軽に本格的な異境にいけるとしたら、本書はその期待に応えてくれます。「夜市」はもちろん、「風の古道」たまりませんでした。全身を世界に浸したいです。余韻も濃厚です。後味もいいですね。

夜市 (角川ホラー文庫) (詳細)

人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)

・「やはり面白い
江戸川乱歩はほとんど読みあさりましたが、中でも人間椅子はお気に入りの一つ短編を書けば乱歩は世界一です。グロテスクな表現方法だとか 云われてますが 恋愛物もあるんですよ。今では、テレビ、映画など映像で楽しむ機会が多い世の中ですが、活字の世界で空想する快感が味わえます。特に人間椅子は・・・あなたも乱歩の世界へ・・・一度読み出すと歯止めがききません。もう1冊。また1冊。あなたの本棚は全巻揃ってしまうことでしょう。

・「初乱歩
お恥ずかしながら江戸川乱歩作品を今まで読んだことがありませんでした。「人間椅子」という奇っ怪な響きの表題に惹かれて初めて読んでみました。

読後、えもいわれない不思議な気持ちになりました。なぜ今までこの作家の作品を知らなかったのか。と思えてなりません。私はもともとホラーが好きで、この本もホラーにくくられていますがそういうくくりなしに是非読んでいただきたい。

・「田島昭宇
人間椅子はもちろん、既に読んだ話も多々収録されているのだが、僕的にはこの田島昭宇の表紙を見た段階で手に取り購入してしまった次第で・・。独特の感覚で乱歩の世界を捉え表現しているこの表紙はアート以外のなにものでもない。内容はもちろんこの表紙だけで僕的に買う意味がある。

・「耽美と哀愁とグロテスク
江戸川乱歩は凄い。

気味悪い事を耽美にしてしまえる。珍妙な事を哀愁にもできる。

ハマる作家です。

・「人間椅子で江戸川乱歩の世界にひきこまれた。
 今まで、さすがに有名な人ですから名前だけは知っていましたが作品は読んだことがありませんでした。今回初めて読みました。『人間椅子』が、私が最初に読んだ江戸川乱歩の作品になります。

 読んでみての感想は「やられた」の一言に尽きる。まんまと騙された。始まりからどうも不穏な、何か事件が起こりそうな陰鬱な空気が流れていて、ぐいぐい引き込まれていたんですが、ラストまで読んであっと驚かされました。作者の罠に引っ掛かったときほど小気味いいことはありませんね。 短編なのでとても読みやすいし、それぞれに魅力があると思う。お気に入りの作家になりそうです。 

人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫) (詳細)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

・「酔歩する男
表題作の「玩具修理者」も悪くないですが、「酔歩する男」が最高です。「自分ってほんとうは何者なんだろう」という気持ちがじわじわ湧いてきます。例えば人間は一年経てば細胞が完全に入れ替わる、という話があります。髪の毛や爪が生え変わった自分は自分といえるのか、など、そういう感覚を思い出させてくれます。永遠に続く時間のなかで、どの瞬間が自分らしくあり、どの世代が自分と乖離したのか、それは誰にも解らないし、自分ですら解らないと思います。信じられないほど膨大な時間を経て、絶望と希望を同時に感じながら、その記憶を持つ自分は昨日の自分とどう違うのか。登場人物が抱く疑問は、そのまま私たちの疑問になります。「玩具修理者」のファンタジー性に気を抜いていたら、「酔歩する男」で打ちのめされる構造。是非一度読んで貰いたい作品。そして不安定になって欲しいです。

・「はっきり言って駄作
ホラー小説としての評価が高かったので購入しました。

ネタバレになるので詳細については触れませんが、描写・設定が不自然(途中で遭った近所のおばさんの言動、成長の変化に気がつかない親など)、何でもありの修理(その部品でなぜ治るのかについて説得力が皆無)、取ってつけたようなラスト(意外性を狙ったんでしょうが…)。

正直、読んでいて失笑する部分のほうが多かったですね。

「ホラー小説だから突拍子もない設定や効果があってもいいだろ?」という考えなのかもしれませんが、そういう考えは、逆にホラー小説の社会的地位を貶めるだけだと思います。ホラー小説とは言え、読者をうならせるような説得力や理論が必要。そういった説得力や理論が本作では皆無でした。

同じ角川のホラー小説のなかには『墓地を見下ろす家』『リング』『黒い家』『天使の囀り』『ワタシnoイエ』など良作がたくさんあります。

それらの作品と比べると一段も二段も劣る駄作としかいいようがないです。

・「文章が稚拙
内容はともかく、あまりにも文章が稚拙すぎる。まるで入試英文の和訳のよう。玩具修理者は短編なので我慢して読んだが、もう一篇は読み通すのに耐えられそうになかったので数ページであきらめた。この本を買おうとしている人は、立ち読みで少し読んでから、文体が自分に合うかどうか確かめた方がいいでしょう。

・「酔歩する男
表題の「玩具修理者」は散々書かれているので省略します。個人的にはあまり感じるものはありませんでした。

そして「酔歩する男」。これには、ただただ震えた。何度も何度も読み返しました。

それから約9年、この時味わった眩暈が欲しくて似たような題材の本を読み漁りましたが、残念ながらまだ酔歩するに至っていません。

個人的にはこちらにホラー小説大賞をあげたい。傑作です。

・「言われているほど難しくない
レビューの方が書かれているほど『玩具修理者』はグロくなく,またそれほど『酔歩する男』は難解ではありません。

ちょっと拍子抜けしました

『玩具修理者』はコメディっぽく感じました…(怖さはあまり感じずむしろ笑えます(笑))

『酔歩する男』はそこまで難しくありません「シュレディンガーの猫」が分からないというひとがいましたが山口雅也の『奇遇』を読んでいれば普通に理解できます(むしろあっちはかなり難しいです。)あれぐらいの難しさを期待していました…とはいったものの,きちんと理解するためには何回か再読する必要があります設定は面白いので読む価値はあります(値段も普通の文庫本より安いです)

玩具修理者 (角川ホラー文庫) (詳細)

天使の囀り (角川ホラー文庫)

・「異質
黒い家と甲乙つけがたい作品です。設定から人物まで恐ろしく緻密に突き詰められ、計算しつくされているため疑念を挟む余地が皆無です。一冊の本に隙間なくリアリティを詰め込んでおり、伏線の回収もまた見事です。 あまりに異質な内容なため先が読めないことこの上ない、それでいて期待を裏切らない展開の見事さに、驚きます。ホラーファンの私にとって、ワクワクドキドキを伴う一般的な恐怖とは明らかに次元の違う、精神を揺さぶるような不安と戦慄を感じました。 黒い家と天使の囀りを読んでから他の作品があまりに陳腐に感じるようになってしまったのは私だけではないはずです。

・「胸に迫る、タイトルの意味
つまるところ、小説とは「嘘」なわけだが、貴志氏はこの「嘘」が絶妙に上手い。フィクション作品はどんなに面白く読んでいても、ほんの一箇所でも「嘘」が心に引っ掛かってしまうと途端にシラけてしまうものだが、素人にも理解しやすい、絶妙な設定が説得力を増し、物語に集中させてくれる。虫が虫であるが故の不気味さ、嫌悪感を巧みに押し出しつつも、このあまりにも切ないラスト。そして気付かされる、タイトルの本当の意味。この不思議な読後感の良さは、まさに模範的エンタテイメントだと思う次第。

・「退屈な序盤を凌げば、凄絶な恐怖へいざなわれる
探検隊がいた。探検隊は調査をしていた。日本から離れて、調査をしていた。フウウウウウム。探検隊は、アマゾンへ調査をしに行ったのだ。探検隊は、アマゾンの奥地で、あるものに出会った。■■■■だ。頭部に傷を負っているそいつは、やけに落ち着いている。チェッチェッ。探検隊は悪いしるしと考えなかった。日本に帰った後、調査隊の隊員が、次々に自殺を遂げた。隊員が常識では考えられない方法で自殺を遂げた。隊員が自殺を遂げたのだ。チェッチェッ。

さすがは貴志氏というべきだろうか、思わず涙腺を緩まされた荻野のラストシーンの心理描写もさることながら、グロテスクな表現も巧みで、蜘蛛やセミナーハウスのシーンは私から食欲を奪うには十分すぎた。本書は、専門用語が洪水のようにどっと溢れてきて、貴志氏の下調べの周到さには舌を巻いたが、専門的すぎてややついていけない感じはあった。この小説、軽い気持ちで人に薦めるのは危険かもしれない。だが、しかしサディスティックな私は、ホラーが苦手だと公言している女性に、本書や黒い家を薦めたい。

・「発見・想像
購入してから数ヶ月間、積読状態でした。ちょっと軽い気持ちで読むには分厚い本でしたから・・。

実際、読み始めると一気に寝る時間を忘れ読んでしまいました。

「黒い家」でも感じたのですが、登場人物に語らせる薀蓄の深さはすばらしいし、地の文での表現力も高く、新たな発見や想像を与えてくれます。今作でも友人の口から語られる文化論や神仏論、学者からは医学や生物学といった多くの情報が散りばめられ、作品によりいっそうの深みを与えています。

また、今作では様々な<個性>が様々な最期につながります。描かれている<個性>と読者がもっているパーソナリティに幾らかの一致でもあれば、想像は肥大し、より一層の嫌悪や恐怖といった衝撃を受けることでしょう。

文句なしの星5です。

・「主人公の職業に必然性があった
 貴志ファンなら気にならないんでしょうけど、常に緊張感を持って読み進むには、やや長編過ぎるような気もします。主人公の恋人が参加したアマゾン探検隊のエピソードと、オタクなフリーター青年のエピソードが交互に語られ、クライマックスでようやく生者と死者として出会います。 分子生物学の知識を駆使して物語を構想するとしたら、ふつうはウィルスなんでしょうけど、この作品ではあえて寄生虫(線虫)に目を向けています。ただ「第4段階」の宿主の状態の描写などはあまりにグロテスクと思われ、映画化はしにくいでしょう。

 主人公の職業がホスピス勤務の精神科医であるという設定ですが、最後の最後に「そうでなければならなかったんだ」と納得させてくれます。慫慂として死に赴くというのは、誰でもできることではありません。良薬として患者に投与できたことで、ホッとさせてくれるラストシーンでした。 そう言えば一時期、寄生虫をアレルギー性疾患のコントロールに用いるという話がありました。一見有害なだけの物質や生物でも、有効利用できる可能性はあるということでしょう。

 繰り返しになりますが、ホラーサスペンスとしての至適なボリュームは文庫本300ページくらいであり、400ページを超えるとやや冗長な感じがします。

天使の囀り (角川ホラー文庫) (詳細)

粘膜人間 (角川ホラー文庫)

・「バカで愛嬌満点の河童、最高!
こういう、「好き勝手に書いてる」作品が一番面白いです。

誰かに読ませたいんじゃなかくて、「俺はこういうの書きたったんだけど、君はこういうの読んでみたくなかった?」みたいな。それで「はい、読みたかったです、有難う!」って。

ラストのブツ切り感覚は最高にセンスがいいと思う。

粘膜蜥蜴と、同時に買いました。

・「読者を選ぶ作風ですが「変なホラー」としては面白い
奇抜なタイトル、おどろおどろしい装丁でいかにもグロいホラーを予感させます。しかし読んでみるとちょっと印象が違いました。確かに残虐度は高めで猟奇的な人体破壊の微に入った光景が活写されてはいるのですが設定が特異でリアルなホラーというよりは残酷な場面の多い和風怪奇談と言った感触です。

人と河童が普通に共存していたり時代が戦時下に設定されていることも特異性を際立たせております。陰惨な描写とどこか牧歌的な片田舎の雰囲気があいまって不思議な感覚です。3篇から成る物語は登場人物の相関関係でゆるくつながってはいるのですがストーリーそのものは特に意味や工夫がある訳でもありません。本書はあくまでブラックユーモアに富んだスプラッタチック(?)なイマジネーションの奔流を楽しむべきものですね。特に読者を選ぶ要因になっていると思われるのが性的な要素が多い点だと思います。ですがその粘着質な描写が盛り込まれることで突飛なお話の中に人間の生臭い一面が生まれており、結果として一定のリアリズムをもたらしていると感じました。設定はすっとボケているのに残虐描写はやたらとリアル。そういう意味でかなり「変なホラー」ですが面白いちゃあ、面白いです。

・「意外と面白い
なんとなく雰囲気から読むのを敬遠してたけど、今回思い切って読んでみたら予想外に面白かったので一気に読んでしまった。文章が読みやすく、描写が具体的なので分かりやすかった。物語も行き当たりばったりではなく、前後がちゃんと関連していてよくできていた。ただ全編に漂うエログロは個人的には受け付けられないけど。読み終えて気づいたけど主人公は河童のモモ太だと思う。ただ良かったからと言ってもこの手の小説はひとに薦めにくいのが難点ですね。

・「やまなし いみなし おちなし
非常に独創的な世界です。河童が出てきたと思ったら憲兵。憲兵が出てきたと思ったら殉教者。殉教者が出てきたと思ったら……。と世界観は独創的ですが、黒い家、玩具修理者、鼻のような最後にあっといわせるような落ちはなくそのまま終わります。作者の夢がそのまま文章になったような感じです。

・「いまいち
内容は難しい言葉もなく読みやすかったがもう一度読みたいと思えるものではない。エログロだとか聞いた割には普通でした。ただ続きがとても気になる終わり方をしていたのでもし続きがあるなら読んでみたいと思う。もう少し内容が深かったら言うことはなかったです。

粘膜人間 (角川ホラー文庫) (詳細)

死霊列車 (角川ホラー文庫)

・「すごいです。
あえて内容には触れません。

普段はスティーブン・キングさんの本を愛読しています。(それいがいにもホラーばかりつまみ食いしてます)こちらの評価を見て、読んでみました。すごいです。私は文才がないのでうまく表現できませんけれど。ページをめくる手が久しぶりに止まりませんでした。ホラーが好きな方、本は読みたいけど迷っておられる方、是非、書店で冒頭だけでも立ち読みしてみてください。序盤の数ページでフルスロットルな加速ですので冒頭だけでご判断いただけると思います。続編を願ってやみません。(せっかくなので次は電車以外で)

個人的にはこの物語が好きな方にキングさんの「セル」をお勧めしたいです。お気に召しません場合でもどうかお許しください。

・「優秀なゾンビ作品
ゾンビもの小説というと、グロテスクな描写中心でストーリーがイマイチな陳腐な作品が多いのですが本作品はそういったところがなく、ストーリーがしっかりしていて良いです。

また、主人公達が列車を使って北海道を目指すのですがこの設定が、ほどほどにリアル+ほどほどにご都合的でこちらも読みやすくなっていて良いです。

唯一の気になる点としては、ラストがちょっとあっさりしすぎている感じがするところです。

・「地獄を進む鉄道の旅へようこそ!
もはややり尽された感のあるゾンビ物。二番煎じどころか十番煎じ以上の出涸らし状態。読まなくたって内容はあらかた察しが付こうというもの。しかもである。ゾンビものなんてグロシーンが肝なのに活字媒体(小説)じゃあ、どうしようもない!……と思っていたのだが、なるほど列車が出てくると、こういう展開になるのか。考えもしなかった。

ゾンビや死体で溢れていたり、全くの無人に見えたり(かえって不気味!)、一駅ごとに異なる地獄絵図。次の駅ではどんな光景が待ち受けているか?のハラハラドキドキ感。障害物やリスクを避け、迷路のような鉄道網を進んでいくが、分岐のない場所で追い詰められる時の恐怖。そして物語の各所に散りばめられた鉄道豆知識。活字によるグロ描写もそんなに悪くはないね。

巻頭に鉄道マップがついており、小説を読みながら「今、ここら辺か。まだまだ先は長いぞ」などと言いながら読んでいた。まるで自分も乗客になったかのような気分である。要するに、、はっきり言って面白かった。

・「日本を舞台にしたゾンビ小説
ありそうで無かった、日本を舞台にした“ゾンビ物”です。私は正しくこんな本を待っていました!

作者の方はゾンビ映画が好きなのか、始まり方が『28日後』のオマージュになっています。また、感染者(ゾンビ)の描写も『28日後』を強く意識しているように思えます。なので、『28日後』を見た後だと感染者に追いかけられるシーンなどの情景は想像しやすいかもしれません。

登場人物も鉄道マニアの少年に謎の研究員の女性、自衛隊の特殊部隊SFGpの隊員などゾンビ映画マニアも納得(?)の顔ぶれ。特に自衛隊員のおかげで人間ドラマと戦闘シーンは非常に盛り上がります。ホラーに武装した軍隊(自衛隊ですが)というのは賛否分かれる点ではありますが、この小説の場合は必要不可欠な要素として見事に消化しています。また、ゾンビ物の定番である生存者同士の争いや、感染者に対する扱いの温度差などもしっかり描かれてます。

全体的にも「逃げ」の要素と「戦い」の要素がバランスよく配置されており、飽きることなく読了できます。

死霊列車 (角川ホラー文庫) (詳細)
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