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▼や行:人気ランキング

パレード (幻冬舎文庫)パレード (幻冬舎文庫) (詳細)
吉田 修一(著)

「現代に警鐘を鳴らしている」「面白さ・・・どこ?」「例えば都心のオフィスビルで。」「ばつぐん」「読み終えて」


水木しげるの遠野物語 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)水木しげるの遠野物語 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (詳細)
水木 しげる(著)

「水木プロダクションの製品です」


LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #) (詳細)
飯島 奈美(著), 重松 清(著), 谷川 俊太郎(著), よしもとばなな(著), 糸井 重里(著), ほぼ日刊イトイ新聞(編集)

「幸せ気分を運んでくれる洋食レシピ」「初心者はこういう本を買いましょう!!」「ハードカバーだけど、問題なし」「おもてなしのキホン」「ほんとうに、おいしい。」


ごはんのことばかり100話とちょっとごはんのことばかり100話とちょっと (詳細)
よしもと ばなな(著)

「常識はずれ・・・」「読むと」「ちょっと違う目線のレビューです 」「表紙負け」「「食べる」ってやっぱり最高の幸せ!!」


不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44) (詳細)
山崎 豊子(著)

「その終わり方はないでしょう」「壮大なドラマの終焉」「おれの頭を不毛地帯と呼ばないで!」


不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43)不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43) (詳細)
山崎 豊子(著)

「自動車から石油へ」


不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41) (詳細)
山崎 豊子(著)

「悲劇が襲う」「腐敗した軍部の幻を見た、戦後の経済戦争」「壱岐正に学ぶ」「国防とは、が問われる(セリフの引用あり)」「商社の激烈な争いを描く」


不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40)) (詳細)
山崎 豊子(著)

「文句なしの面白さ!」「読んで良かった。主人公格好良すぎ。」「今の日本にはない、過酷な状況」「シベリア抑留を描いた、壮絶な1冊」「したたかに、壱岐正。」


女子の魂! ジョシタマ女子の魂! ジョシタマ (詳細)
蝶々(著), よしもと ばなな(著)


不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42)不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42) (詳細)
山崎 豊子(著)

「壱岐正はいったい誰と戦っているのか?」「新たな戦いの始まり」


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▼クチコミ情報

パレード (幻冬舎文庫)

・「現代に警鐘を鳴らしている
読破後、一気に色々なことを考えさせられ、現代を生きる私に、ずしりと重い鉛を落としてゆきました。でも、むしろ私はこの鉛を歓迎したくなりました。この本を読んでいなかったら、今の私達が置かれてる状況を考え、疑問に思うことさえなかったと思うから…。私は今、学生ですが、同年代の人達にぜひ読んでほしい!

色々考えてしまうのはきっと、私も、「パレード」しているからなのでしょう。

・「面白さ・・・どこ?
若い男女が共同生活をしていて、それなりに打ち解けて仲良くしているけどそれぞれが自分を演じて、決して本当の自分は見せない。そんな住人のそれぞれの語りが、1章ずつ、ゆるゆると続きます。私は、未来・サトルあたりで結構、退屈に感じてしまいました。

・「例えば都心のオフィスビルで。
読み終える5分前にギョッとして、すぐに2周目にとりかかり、他人の感想が気になってネット巡回し、最後に感想を書きたくなる。そんな本。

読んでいて、都心の高層ビルにある自分の会社を思い出した。

表面上和気藹々と楽しく穏やかにやっているが、自分の仕事に関わる部分以外、相手に興味なんてない。隣の同僚が殺人兵器を設計してようが知ったことじゃないが、人の書類を捨てたり、給湯室を汚すようなら、断固として抗議する。

会社が誰をひき潰してようが、知ったことじゃない。それを笑って黙認できなければ、出て行くしかない。

自分の周りの環境に、とても良く似ている。そういう意味で、怖い。

また小説内で5人の思惑は色々と絡むのだけれど、女性の心理描写が非常に上手いことに驚いた。

特に、家庭環境ゆえに酒飲みのおこげになった未来。現実に適応した、斜に構える酒飲みだが、実は誰よりも臆病。今時の30近い女性に、結構いそうなタイプ。

彼女のビデオに上書きされた、踊るピンクパンサーのパレードは、タイトルにもなっているとおり、この物語の象徴なのかもしれない。

・「ばつぐん
抜群に面白い。属性を失った人間たちの小さなコミュニティ。踏み込まないことによって傷つけあわず、笑って過ごせるけどお互いの抱えてる問題までは引き受けきれない。登場人物がみんな本当に孤独に感じる・・・。語ろうと思えばいくらでも語れる作品じゃないでしょうか?それぐらい「いま」について考えるテーマがふんだんに盛り込まれた作品だと思います。

・「読み終えて
何なんだこれは!と思ってしまった。初めて吉田さんの本を読ませてもらいましたがまぁ面白すぎる。それぞれの人物による視点から描かれる全5章からなる構成。みんなが干渉しすぎずしなさすぎず一緒に暮らしているが、だんだんとその全貌が明らかになっていく。クライマックスは非常に奥が深いです。2回読む価値がある本だと思いました。

パレード (幻冬舎文庫) (詳細)

水木しげるの遠野物語 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

・「水木プロダクションの製品です
 クレジットは「水木しげる」ですが、「新編ゲゲゲの鬼太郎」と同じく、水木プロの絵柄です。描線がこなれすぎ、展開がパターン化しています。水木巨匠独特の、意外な視点や突拍子もない解釈がありません。常識的に「遠野物語」を水木漫画風に書き起こしました、という作品です。何かにこだわった感じが全くありません。 こんなことを言うべきではないと思いますが、これ以上水木先生を金儲けの道具にしてほしくありません。

水木しげるの遠野物語 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (詳細)

LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)

・「幸せ気分を運んでくれる洋食レシピ
日本の洋食屋さんの洋食の味を再現したいなら、この本はまさにお勧め!

レシピのネーミングもおもしろくて、何だか、気持ちが優しくなる物語を読んでるよう。「がんばれ兄ちゃん!のハンバーグ」を作ったけど、美味しかった〜!!サイドデッシュの野菜も、ほんとお店で食べてる感じ。これだけの味を家で作れたら、もう大満足だ。家だと材料もこだわって選べるので安心でよい。

・「初心者はこういう本を買いましょう!!
きちんと作れる人の作った本最近のブログ本などに、無駄なお金をつかわず作れる人が作った本を買いましょう!簡単なコツがうれしい。

・「ハードカバーだけど、問題なし
ハードカバーですぐ閉じるので使いにくい、という意見があったので、その点をフォローさせて頂きます。私は、冷蔵庫の強力マグネットで、本立てにもラップ置きにもなるタイプのものを使っていますが(千趣会で購入)、まったく問題ないです。むしろ、ハードカバーなのでしっかり立ちます。本を置いて使うのではなく、ブックスタンド等の使用を想定されているのでは?

細かな手順ごとに写真が掲載されているので、手順や切り方がすごくよく分かります。

なにより、料理のコツを伝えようという飯島さんの気持ちが伝わってきて、読むと嬉しくなる本です。早速、豚肉のしょうが焼きを作りました。文句なしに、美味しかったです♪

・「おもてなしのキホン
この本、とてもわかりやすいです。 沢山の写真と極めた言葉を最小限に。 メニューひとつひとつに糸井さんがつけたのかな?と思う 名前があります。 おむすび、からあげと一般的なメニューだけど それをシーンに合わせて、ニュアンスで種類分けした感じです。 こんな感じのおむすび、みたいな。

特別の料理と言えば御節やクリスマスなど 1年に1回くらいしか作らない可能性の高いものではなく 普段良く食べている、みんなの大好きなメニューを もって丁寧にひと手間かけて心のこもったごちそうにしちゃおう! というものなのでしょうね。昔のおかあさんがしてきたこと、 そのままかもしれません。

・「ほんとうに、おいしい。
ちょと恥ずかしいですが、アマゾンで飯島奈美さんの『LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。』を買いました。

LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #) (詳細)

ごはんのことばかり100話とちょっと

・「常識はずれ・・・
朝日新聞にご本人がこの本を紹介していらしたので、題名にひかれて買ったけれど、子供が嫌いなおにぎりの中身を床に捨て、それを犬が食べること便利なシステムだと言ってみたり、義父からもらった桃が腐っていて、自宅まで持って帰るのが重いからって東京駅のごみ箱に捨てるなんて・・・。普通、自宅で処分しますよね。キオスクで買ったジュースの空き缶を捨てるのと、訳が違います。しかもそのことを恥ずかしげもなく本に書くなんて・・・。朝日新聞出版の方も気がつかなかったのでしょうか。こんな価値観の方に食べ物のことを書いて欲しくない。ものすごく気分が悪いし、家においておきたくない。捨てるわけにもいかず、処分に困っています。

・「読むと
ご飯について、もう少し気を遣おう〜〜と思わされます。

・「ちょっと違う目線のレビューです 
ばななさんは美味しいものが好きなようです。料理もされるようですし外食も楽しんでおられるようです。ステキです。共感します。さて、話は変わりますが、「子どもが食べてくれないんです〜」「こういう風に工夫したら子どもが食べてくれましたあ」というセリフをよく聞きます。何が「食べてくれる」なんだ!!子どもにこびてどうするよ、と思っている私としては、ばななさんが、子どもにいろいろなものを与えてみて、「まだだめみたいだから、そのうち一緒に食べられるといいね」という姿勢をもっておられるのに共感しました。子ども業界にこびない(適度にあわせても)食をしておられるようで、共感しました。

でも、この本の本筋は、子ども食ではありませんよ。ばななさんの日常の食生活がつづられていて、それがとっても庶民的で、おいしそうです。いいですよ。

・「表紙負け
ひとつひとつが、読み物として伝わってきませんでした。

・「「食べる」ってやっぱり最高の幸せ!!
日頃のごはんのことをサラサラっと書いた気取らない本です食に対して貪欲で、好奇心旺盛で、でも厳しい目も持っているばななさん。。一つ一つの話がとっても短く、休日にまったりとした気分で読みたいかんじ。

いちばん好きなのは「2」のはなし。“ともだちに道でちょっと会って、立ち話しながら近所のおいしいものの話をするっていうのは、この世の幸せの中でもかなり上位に入るだろうと思う。”この考え方、好きー。たしかに食べ物の話をのんびりできるって、幸せの証かもしれない。

惜しいのはレシピのページにしか写真がないこと。文章だけでも十分美味しそうなんだけど、でも贅沢を言わせてもらえば目でも楽しみたかった!

やっぱり食は最高の幸せ。そして、いつも小さな幸せに気づかせてくれるばななさんにも感謝感謝♪♪

ごはんのことばかり100話とちょっと (詳細)

不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)

・「その終わり方はないでしょう
引き込まれる物語であっただけに、あまりにあっけない最後に絶句しました。残念です。色々なことが中途半端なまま物語が突然幕を閉じました。不完全燃焼の一言です。

・「壮大なドラマの終焉
社運と壱岐自身の進退をかけて挑んだ石油発掘事業で、壮大なドラマが生まれてきます。その個人の人生やいくつもの商社、国内外の政治を巻き込むスケールの大きさに、商社と縁がない私は、ただただ圧倒されるばかりです。

すべてが終わると壱岐は、自分の原点に戻っていきます。とても納得がいくラストです。と思うと同時に、こんなに強い人、誠実な人って、いるのだろうか、どうしたらこんなふうになれるのだろう…と思いました。人間の精神的な強さと描く、傑作です。

・「おれの頭を不毛地帯と呼ばないで!
前半に比べれば後半の石油編はいささかパワーダウン、石油掘削という題材がはたして小説に向くものなのか、はたまた筆者が取り組むにふさわしいものなのかなど多くの読者が疑問を持ちつつ読了するとおもいます、「沈まぬ太陽」第3巻航空機事故編同様にエンジニアリング関連の話題を小説の中の消化するのは筆者の力を超えたものだと判断します、これがもし全盛期のF・フォーサイスならはるかに波乱万丈の掘削劇を面白く描写したでしょう、

などなどとは思いながらも、壱岐が向かう終末はどこなのか、そして石油と社内の派閥抗争(筆者の最も得意な話題)を絡めたクライマックスはもちろん娯楽小説の王道です、

終章に向かうにつれて感じたことが、筆者が実は主人公壱岐正にあまり愛着をもっていないような印象を受けたことでした、山崎作品の他の主人公に比べれば壱岐正に関する書き込み方では作者が主人公に注いだ愛情のようなものはしょうしょう薄めと感じるのは私だけではないでしょう、

父親としての壱岐と息子の親子関係の冷え冷えした様が一応の解決は見るものの冷え切ったままに終わる点にとくに壱岐への作者の愛情の薄さを感じるわけですが、おそらく息子の父へのさめた感情は壱岐正の人生を貫く妥協のない「出世主義」への反発であり、壱岐正が山崎作品中でもっとも正体不明の不可解な人物として描写せざるを得なかった「何か」を感じてしまいます、

なお、壱岐がシベリアから引き揚げたと書中で述べられる昭和31年12月26日は歴史上の「最終引揚船到着日」です、壱岐のモデルとなった瀬島龍三が引き揚げたのはその前、昭和31年8月19日天気晴れ(自伝「幾山河」による)です、また、秋津中将のモデルとなった草場辰巳中将が服毒自殺したのは昭和21年9月20日です、

不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44) (詳細)

不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43)

・「自動車から石油へ
舞台は、国内自動車会社とアメリカの自動車会社との提携から、石油発掘へと移っていきます。元軍人の壱岐は、戦争中軍事力で奪おうとし、結局それが手に入らなかったがために敗戦したという石油を、今度は平和的な方法で、日本の国益のために手に入れようと奔走します。そのためには財閥商社や政治家など、立ちはだかる壁がいくつもあるのです…3巻までと比べるとスピード感がなくなりますが、その分不透明な中東の石油ビジネスの不気味さととてつもない規模の大きさが伝わってくるようです。

それにしても、副社長の里井の、壱岐に対する嫉妬心のすさまじさは、女の私から見ても考えられないほど醜いです…なんとかなんないかな、このおっさん…

不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43) (詳細)

不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)

・「悲劇が襲う
本巻では壱岐が、大門社長のたくらみで、一緒にアメリカに行き、戦前の同期であった川又と出会い、そこから防衛庁のFXに絡む商戦に巻き込まれていきます。また、壱岐の終生のライバルとなる鮫島も登場。こいつの商売の仕方があくどくて面白い!本来、軍人時代の人脈を使った仕事はしないと誓った壱岐でしたが、国益を無視した戦闘機の選択を、金ほしさの政治家や官僚たちに左右されることに憤りを感じ、八面六臂の活躍をします。後半では、一気に時間が7年後に移り、常務に昇進して社長直属の業務本部を統括する壱岐が第3時中東戦争に絡んだ商戦を展開していきます。同じサラリーマンとしてすごいかっこいいし、何度逆境に陥っても不屈の精神で立ち上がる壱岐は凄いです。警察の取り調べを受けるシーンもかっこよかたったです。蛇足ですが、本巻で新しく登場する人物のモデルは以下のようです。

東京商事   → 日商岩井ラッキード社 → ロッキード社グラント社  → グラマン社

鮫島辰三    → 海部八郎原田航空幕僚長 → 源田実貝塚官房長   → 海原治大川一郎    → 河野一郎久松清蔵    → 迫水久常山城防衛庁長官 → 赤城宗徳三島幹事長   → 川島正次郎竹中莞爾    → 児玉誉士夫?

・「腐敗した軍部の幻を見た、戦後の経済戦争
戦争で大きな傷を心に負った一人の男が、商社マンとして再度国防に立ち向かう。しかしそこには、やはり利権と欲望にとらわれた魑魅魍魎たちの戦いがあった。

大本営で作戦を立案し、多くの兵を死地に追いやった果て、戦後再度国益に沿った生き方を目指した壱岐にとって、どういう意味を持った戦いだったのだろう。

真の国防、真の国益とは、人命を尊重した戦闘機選択であるという、当たり前の信念の前に立ちふさがるのは、国を己の欲望のために利用する、権力と言う妖怪ども。

自分が命を懸けて戦った国、11年間のシベリア抑留中に望郷の念をあふれさせた国とは、こういう国に成り果てていたのか?そう言う念の中での戦いだったに違いない。

また、勃発した中東戦争を利用した、企業同士の利益のむさぼりあい。

経済戦争とは、人道とはまた違う道を進まなければならないのか・・・・。

戦後の企業にも、腐敗した軍部の縮図が見えるような気がする

・「壱岐正に学ぶ
壱岐は商社マンになっても、組織をまとめ上げることにすばらしい能力を発揮してます。

第1に目的を決め、目的達成のための方策を考え、実行するための部署を作ること。 第2に適材適所に人員を配置し、チームワークを組ませること。 第3はいかなる事態に対しても、迅速に総合力を発揮する機動力が大切であるということだ。

軍は国家目的を達成するために命令によって兵隊を動かす事ができる。 企業は自由意志を持った人間の集団であるから、社員が納得し、 自覚して案件の遂行に持っていかなくてはならない。

その辺のビジネス書より、ビジネスに役にたつね。すごい本です。

・「国防とは、が問われる(セリフの引用あり)
山崎豊子の戦争三部作の1つで彼女にとっての最長の作。 主人公は伊藤忠商事の瀬島龍三元会長(元陸軍中佐)がモデルといわれている。 ドラマ化を機に読み返しており、シベリア抑留が強烈なインパクトだが、一番印象に残るのはこの巻の主人公の親友の空将補の言。

「俺が防衛庁に入ったのは、警察予備隊以来のマッカーサーの手紙一本で作られた自衛隊を、日本の国民に支持される自衛隊にしたいという理想を持って入ったのだ。 軍国主義の手先だとか税金の無駄遣いだと非難され、石を投げられる自衛隊では無意義だ。 どんな綺麗ごとを並べようと独立国として国際社会の中に伍していくためにはどうしても最小限の武装は必要であり、戦争をしない、いや戦争をさせないための役に立つ自衛隊とはどんなものであるか、それを政治家や内局に対して強く訴え、国民にも納得してもらえる自衛隊にしたい。」

「憲法九条の規定のある日本では非武装中立という強い論議があり、その中で強い防衛力を整備していこうという自分の意見はいつも白い目で見られる。 しかし戦争の悲惨さは、軍人としてこの前の大戦を経験した自分たちが一番よく知っており、日本が平和国家であり続けることは絶対の理想だ。 だがそのためにはどこからも手出しをさせないだけの強い防衛力が必要で、日米安保条約が存在していても、自分の国も独立は自分の力で守る義務がある。」

ドラマでは柳葉敏郎が演じるようだがこの台詞は出てくるだろうか。

・「商社の激烈な争いを描く
シベリアから帰還後、商社に入社した主人公が初めて大きなプロジェクトを率いて活躍していくのがこの第2巻です。戦後の日本の再建を目指し、防衛という目的から使う戦闘機を選択するのに、そこには戦闘機の能力や安全性を無視した、欲深い政治家や官僚たちの目論見が働いていることに気付いた主人公の壱岐は、なんとしても国のために目的に見合った戦闘機を国が選択するよう、手を尽くして働きかけます。しかし複数の商社、政治家、そして自衛隊をまきこんだ争いは熾烈を極まり、はらった犠牲も大きくなるのです…軍人として祖国に尽くし、戦後は軍人であるがために祖国からうとまれる壱岐ですが、国への愛は不変のようです。国、会社への忠誠心はもとより、壱岐の頭の切れのよさ、ビジネスマンとしての勘とセンスの良さ、判断の早さと適切さにも魅せられるものがあります。

不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41) (詳細)

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

・「文句なしの面白さ!
著者の小説は結構読んでましたが、本作はドラマを見て興味を持ち読みました。

1巻の内容は昭和20年〜31年までの期間で、8割がたがシベリアの抑留生活です。過酷という言葉でも表現しきれない凄まじい描写があります。ドラマでは壱岐が部下に向かって「極北の流刑地で囚人番号を捺され、地下数十メートルの暗黒の坑内で鶴嘴を持ち、11年間にわたって重労働を課せられた」というセリフがありますが、1巻の内容はまさにこれです。主人公壱岐の視点で描かれているのでシベリア以外の日本の政治動向などは一切情報がありません。なので抑留生活がなぜ終わったかという点については曖昧です。

作者の描く人間ドラマは時代を超えた普遍性があり、エンターテイメントとしても十分面白いし、歴史を知るという点でも知識欲を満たしてくれます。自分もまさか30年も前に書かれた小説にこんなにはまるとは思いませんでした。

蛇足ですが1巻で登場する主要人物のモデルを紹介しておきます。

壱岐正    →瀬島龍三大門一三社長 →越後正一里井専務   →中村貞夫

秋津中将   →草場辰巳谷川報道部長 →長谷川宇一竹村参謀副長 →松村知勝

実名登場山田総司令官秦参謀長梅津総参謀長ほか極東国際軍事裁判の被告全員

・「読んで良かった。主人公格好良すぎ。
本巻において非常に印象深かったのは@シベリアの雪原、ラーゲリ等の風景A人間のもろさ、卑屈さ、弱さB主人公の強さに関する描写である。

・「今の日本にはない、過酷な状況
自分はシベリアに拘留されていた当時には全く生まれていなかったのでこれほどまでに過酷な状況に直面していたとは想像もつかなかった。当時の軍人の方々に敬意を払いたい。

・「シベリア抑留を描いた、壮絶な1冊
ドラマも好評の、山崎豊子の傑作。1巻ではドラマの第一話がほぼ収録されているが、特筆すべきはドラマではくわしく描かれていなかった、シベリア抑留時代の壮絶な捕虜生活が克明に描かれていることである。

終戦後に条約を一方的に破棄し、満州と北方列島に進行してきたソ連。国際法を無視したのは、その点だけではなく、捕虜に労働を強い、一方的な軍事裁判で、国際常識を超えた重労働を極寒の地で強制する、その国家体制には怒りをも超越した感想を持つ。

また、驚くべきことは、日本人捕虜に対し、左翼思想を洗脳し、その上で帰国を許していたと言う事実。または、自国民に対しても、囚人にはシベリアでの重労働を行わせていたと言う事実。

国交を断絶したままでは、捕虜の救出もままならず、長期にわたる捕虜生活で生命を失った多くの軍人の無念は、想像を絶する。

戦傷国のエゴと、米ソの対立の中、北方領土問題の中、交渉のコマにされた捕虜たちの悲哀がこの物語の中に描かれている。

1冊でも独立した捕虜生活を描いた小説として完結している。戦後問題を考えるとき、必読の書と言える一冊

・「したたかに、壱岐正。
ここにきて、‘沈まぬ太陽’の映画化や本作のテレビドラマ化とまた山崎豊子の作品が取り沙汰されている。その綿密な取材力とプロットの繋ぎ方など雄渾な筆致はあまたの読者を魅了してやまない。

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40)) (詳細)

不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42)

・「壱岐正はいったい誰と戦っているのか?
レビュウ題のとおり、後半へ進めば進むほど主人公壱岐正はいったい誰と戦っているのか?という疑問が大きくなる、これはとりものなおさず壱岐のモデルとなった元大日本帝国陸軍中佐・大本営参謀の瀬島龍三の生涯そのものが放っている胡散臭さを小説化しても消すことができなかったからでしょう(第1巻の私のレビュウをぜひ参照されたし)、

物語の豪快な面白さに糊塗されて見落とされがちだが、作品中で見せる壱岐正の処世術が実に詭弁に満ちたものであり、つまり姑息・狡猾と陰口されても仕方がない面をたぶんに有していることを忘れてはいけないとおもう(絵に描いたような悪役として登場する鮫島の処世のほうが納得できる読者もたくさんいるでしょう)、壱岐正の狡猾さはけっして「正義」や直江謙続がいうところの「義」などには目もくれない出世主義者特有のものともいえ、その人物の属する組織によっては組織の存続自体を危うくする危険極まりないものであることに気付くことも重要でしょう(瀬島龍三の狡猾さのためにいったいどれほどの日本人が犠牲になったかなど興味ある読者は類書をぜひ探られたし)、

山崎豊子が豪快な作風を開花させた白い巨塔や華麗なる一族では財前五郎や万俵一族のような魅力ある悪人たちが登場し、そうあるべき人物がそうあるべき場所で活躍する、といった物語作りの冴えからどんどん無理がでてきるのと感じます、壱岐正のあいまいさは続く恩地元をウルトラ善人として描写せざるをえなかったなにか読者には知りえない圧力のようなものがあるのでしょう、

私は昭和史の許すべからざる人物の筆頭の一人に瀬島龍三をあげるような歴史観をもっています、壱岐正が劇中で見せるような狡猾さを瀬島もかつて帝国陸軍内部で発揮していたことは多くの評伝等の記述から明らかであり、どのような意図を持ってかかれたかはわりませんが本作が瀬島龍三の復権に一役かったという事実だけは大声で批判しておかなければならないと考えます、

・「新たな戦いの始まり
商社で大活躍の主人公、元軍人の壱岐に、大きな転機が訪れます。転機はは家庭の中で起こり、その後仕事面で起こります。舞台は東京から壱岐が社長となって赴任するニュー・ヨークに移り、壱岐は日本の自動車会社とアメリカの自動車会社を提携させるという大きなビジネスにうってでます。物作りに誇りを持ち優れた技術を持ちながらも営業や経営面でまだ未熟な日本の会社、世界に食ってかかる傲慢なアメリカの会社、国際化に疑心暗鬼ながらも保守主義から移行していく通産省、など、1969年前後の日本社会が抱く葛藤が見えてきます。

ちょうど現在放映されている「官僚の夏」に、似たような雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?秋からの唐沢さん主演のドラマが、とても楽しみです。

不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42) (詳細)
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