悪意 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「唸った。」「悪意の意味」「殺意より恐ろしい悪意」「成程…」「あっというまに・・・・」
容疑者Xの献身 (文春文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「最高到達地点」「献身という言葉の重さ」「傑作だと思います」「かなり面白かったです。直木賞に値する作品!」「よくも悪くも読みやすい」
卒業 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「シリーズを通して、加賀像を確立して下さい」「ちょっと前の青春群像」「加賀恭一郎の成長と東野圭吾氏の熟達ぶりを感じました」「難解なトリック」「『新参者』加賀恭一郎の原点」
白夜行 (集英社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「東野圭吾の最高傑作の一つ」「ミステリーというより」「二回目も面白かった」「東野作品NO1の傑作」「モンスターはいかに成長したか、の物語」
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「推理小説初心者におすすめ!」「開けちゃいました・・・。」「犯人を当てるのは読者」「一度目の読後にも楽しみが残る読書好き・推理好きにはたまらない」「犯人を推理するのは読者自身」
「決して綺麗ごとではない」「ブルーな気持ち・・・」「切ない」「男泣きですっ!!」「後味が良いのか悪いのか」
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「パターン」「短編でも面白い」「加賀恭一郎シリーズの短編」「哀切の嘘」「初めて読んだ東野圭吾の短編集」
眠りの森 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「この作品は好きです」「多分チャレンジされたのではと思いました」「じっくり読みましょう」「楽しめませんでした」「恋愛もの」
私が彼を殺した (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「犯人は筆者の文章力でわかります!」「前作を超える仕上がり」「真剣に読みました!が・・・」「参加型推理小説」「うまくヒントが隠されていた」
さまよう刃 (角川文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)
「そんなことは分かっている」「ページをめくる手が止まらない?!」「一気に読んでしまいました」「映画化にするにはもってこい!」「「謎の密告者のやったことは、正しいことだと思いますか。正義だったと思いますか」」
文学・評論>ミステリー・サスペンス・ハードボイルド>日本の著者>は行の著者>その他
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・「唸った。」
やってくれるな東野圭吾!今回はほぼ満点。読んでいる途中、「今回の設定無理さかげんは酷いな」と感じていたら、まんまと騙された。種類はまったく違うのだけれど、「秘密」に近い、いや凌駕するような衝撃があった。重要人物の内面をあからさまにしない手法は、宮部みゆき氏が上手だなと感じていたが、今や、東野氏の腕にほれ込んでいる。
・「悪意の意味」
すべての人物を疑ってしまう。まんまと引っ掛かった。誰がもつ、誰に対しての悪意か。結局、自分の心の呪縛からは抜けられない。犯人も、まんまと引っ掛かる読み手のわたしも。。。と読み終えて感じた。
・「殺意より恐ろしい悪意」
最初はアガサ・クリスティの某名作ミステリを連想したが、その後の展開は全く予想と異なるものだった。犯人探しは序章に過ぎない展開もユニークだし、動機をめぐるどんでん返しも見事。作中の小説が本筋と重要に絡んでいたりして、無駄なエピソードがほとんどないように思える。表面化するかどうかは別にして、こういった悪意は本当に身近にありそうで恐ろしい。
猫のエピソードなど、作者お得意のさりげない読者誘導術のセルフパロディのようで面白かった。
・「成程…」
ここまで、心を砕き意を尽くした末の犯罪。なぜ?加害者が実現したかった、手中に収めたかったものは何か。重く深く記された、犯人の心。
私自身のなかにもどこか底の方に存在する、その暗い部分がゆっくりと焙りだされたような感覚を味わっています。これを抑え込むのでなく、暴力的に顕すでもなく、自分自身の一部として肯定し、付き合っていくにはどうすればいい。
この加害者の描写を通して、自分と向き合うことをまた余儀なくされた希有な読書体験でした。
・「あっというまに・・・・」
あっというまに読み終えてました。その後に空虚が残りました。その空虚は私の心を支配しました。今までになかった思慮にふけってしまいました。
・「最高到達地点」
これほどまでに名前が売れて無かった頃、 書店に新刊として平積みされていた探偵ガリレオを購入、読了しトリックと所作の余りの安っぽさに「ガリレオの名前を汚している」と村上春樹氏に比肩する嫌いな作家として一躍個人的『寵児』の座を勝ち得た東野圭吾氏に対する評価を大幅に改善方向へと軌道修正した作品。白夜行と並ぶ素晴らしい小説だった。
裏を返せばこの2作以外で敢えて東野圭吾を読む論理的な必要性は証明出来ない。
ミステリの質だけを見るなら近藤史恵さん宮部みゆきさんには確実に劣る。
秘密や手紙を読むぐらいなら僕は小川洋子さんに喜んで傾倒する。
・「献身という言葉の重さ」
映画を見てから読んでみた。献身と言う言葉の重さであり後味のどことなくほろ苦いような何とも言えない気分にさせられる。最後の2ページくらいは思わず2度読み返した。献身とは「切なさ」が残るものなのですね・・・
・「傑作だと思います」
東野圭吾さんの本を読んだことがない人に、どれか一冊だけ薦めるとしたら、これです。「ガリレオ」シリーズを読んだことがない人でも、問題なく楽しめると思います。
天才的な頭脳を持ちながら、高校の数学教師に甘んじてアパート暮らしをしている、どこかパラノイア的なところがある男「石神」と、彼の旧友でもある探偵ガリレオの頭脳戦。
序盤を読んで、トリックが分かったと思った人は、最後に「あっ」と驚かされます。途中でトリックが読めた人でも、ヒロイン靖子の心の動きにぐっと来るでしょう。
石神の人物像も面白いですが、作者は女性の心理を描くのが本当に上手いです。
・「かなり面白かったです。直木賞に値する作品!」
引き込まれ、すぐに読破しました。非常に面白かったです。
・「よくも悪くも読みやすい」
東野圭吾作品には、あまりなじみがなかったんですが、本当に読みやすかったです。内容がわかりやすいし、文章が簡潔ですので、集中して読むことができます。
ただ、内容としては、ふーん、なるほど。。。といった感じで、可もなく、不可もなく・・・トリックは、ガリレオ先生の動き方で、中盤くらいからなんとなくネタが分かってしまったり。登場人物の魅力的という観点からも、石神と花岡母と花岡娘、三者のそれぞれに対する感情が、もう少し絡み合ってくれれば、感情移入できたのになぁと感じました。
・「シリーズを通して、加賀像を確立して下さい」
「加賀恭一郎シリーズが面白い」という友人評を信じ読んでみました。友人の話では最近書かれた「誰が彼女・・・」「赤い指」といった作品が良いということでしたが、途中から読むのも何なので卒業から読むことにしました。率直に言うと心理描写やストーリーそのものは面白かったのですが、殺人トリックで『雪花月之式』という茶道のクジ引きゲームを使った部分が分かりづらく面白みを阻害していたような気がします。舞台は大学ですが、よくある開放的なキャンパスライフ小説ではなく 剣道・茶道・古びた学生寮などをベースとしたどちらかというと閉鎖感のある作品だったこともマイナスかも。加賀恭一郎シリーズを「卒業」「眠りの森」「悪意」と読んでみて一つ感じたのは 加賀は同じ人物なのだろうかという点です。「卒業」では無口な堅物剣士、「眠りの森」ではバレリーナに恋する好青年、「悪意」ではよくしゃべる明るい刑事 というように形を変えています。キャラ立ちできなかったのか、作者に迷いがあるのか、作品ではほとんど語られない教師時代に何かがあったのか時代背に応じて受けのいい人物像を作っているのか・・・そういう観点で見てみるとそれはそれで面白いです。今後、読まれる方は1作品だけではなくシリーズ全てを読み加賀像を確立してみてください。
・「ちょっと前の青春群像」
加賀シリーズの原点ということで、手に取ってみました。
後の名刑事、加賀恭一郎が属する、大学生の友達グループ内で殺人事件が起こる。自身の友人が被害者であり、加害者かもしれない。大学生活で確立される信頼関係。それは何処かお互いに都合のいいものでもある。加賀の相棒となる沙都子は、事件の動機が分からずに想い悩み、彼と捜査を進めて行く。
人物描写が素晴らしい東野先生。しかし、初期の作品であるからか、1980年代後半という、2010年から見てまだ熟成が足りない時代だからなのか、ノスタルジーも感じず、人物描写にもどこか薄っぺらい感覚を覚えた。登場人物の行為に関しても、動機に無理がないだろうか。
トリックに関しては、茶席を舞台にしており興味深いが、確立に依存する不完全な所はいただけない。 大作家の”初期作品”。近年の東野作品の方が面白いと思われるので相対的に☆2つ。
・「加賀恭一郎の成長と東野圭吾氏の熟達ぶりを感じました」
『赤い指』で東野圭吾氏の描く"加賀恭一郎”に初めて出会いました。父と息子の絆に感動したラストシーンから遡ること何年になるのでしょう。本作で、学生時代の加賀を知ることができました。クールな姿勢で真実を突き詰める姿勢はこの頃からなのでしょうが、人間への洞察は、少し甘いかなと思ったのは、当時の若さ故かもしれません。
東野圭吾氏が本作を出したのが1986年。乱歩賞受賞後の初作品ということですが、謎解きメインの展開の中、学生時代を”卒業”していく青春群像を描くというスタイルは、今この時代に読むと、懐かしさをもった味わい深さです。昨今の東野氏の描写に比べると、やや表現がストレートな気がしますが、今の熟達ぶりを改めて感じることもでき、別の面白さも感じられました。今更かもしれませんが、これから、加賀の解決してきた足跡を楽しく、辿ってみようと思います。
・「難解なトリック」
加賀恭一郎の初登場作品です。
トリックは一度読んだだけではさっぱり理解出来ませんでした。そこまで重要ではないので、理解しないままです。
物語としては他の作品で加賀恭一郎を知っていたので、彼の学生生活を振り返りながら読めて面白かったです。もちろん他のシリーズを読んでいなくても楽しめると思います。
やはり東野さんはただでは物語を終わらせません。皆さんも大学時代の友達などを思い浮かべながら読んでみると面白いかもしれません。
・「『新参者』加賀恭一郎の原点」
加賀恭一郎の原点というべき小説。『赤い指』では冴えた推理と人間身溢れる判断力で事件を解決に導いた加賀もまだ学生という設定。推理能力はこの時からズハ抜けていたんですね。『新参者』ではどのような展開が待ち受けているのか図書館の予約順が待ち遠しです。新参者赤い指 (講談社文庫)
・「東野圭吾の最高傑作の一つ」
実は生涯を掛けて想い続けた少年とその対象である少女。その接点はあくまであいまいで、そしてこの物語の最大の肝は、その少年少女の心の描写が全く無い事だと思います。
あくまで客観的な視点で二人を描き出し、そして二人の深層心理は最後まで明かされないという手法が、読了後の得も言われぬというかなんとも言えぬ気持ちにさせてくれます。
人によると思いますが、僕は決して不快な感じはしなかった。
これは作者の間違いなく最高傑作の一つであると思います。
・「ミステリーというより」
桐原と雪穂の人生を描いています。
東野圭吾の出身地の近くの布施(東大阪市)が物語のスタート地点であり
大阪に馴染みのある私は「ニヤっ」としてしまいました。
戦後高度成長期〜バブル崩壊までの時代背景の描写も素晴らしく、
これだけの量にも関わらず本当に読ませる作品だと思いました。
しかし最後の最後で不愉快な気分になります。
罪の無い人間が突然被害に会ったり残酷な出来事が待ち受けています。
そして最後は真実が明らかにならず“読者の想像に任せます”的な結末を迎えます。。。
真相は説明するまでもないのかもしれませんが
それが東野圭吾の持ち味で東野圭吾好きにとっては最高だったりするんでしょうね。
・「二回目も面白かった」
最近『幻夜』を読んだので、数年振りに再読しました。
・「東野作品NO1の傑作」
人並みな感想になってしまうが、19年という物語のスケールの大きさは圧巻だ。犯罪に手を染める主人公2人だが、幼い頃から親や大人を信じられなくなるような境遇で育ち、大人に頼らず共生していきていく姿は健気にさえも感じる。800ページのボリュームだが、読み始めたらとまらなくなり、最後の数ページまでくると、このまま終わらないでほしい、と思えるような作品だった。
・「モンスターはいかに成長したか、の物語」
オリジナルは1999年8月リリース。文庫化は2002年5月25日。既に120万部を売っている大ベストセラーである。読後感が非常に悪いにもかかわらず、大変な傑作であることを確信できる不思議な作品である。
ここにあるのは『殺らねば殺られる』の共通認識に繋がった共生するモンスター2体の物語だ。モンスター2体は各々飛び抜けた特性を持っている。そして2体のその特性は特性をかけ合わす事によって優れたシナジー効果を生み出していく。闇の中だけで生きる2体のモンスターはたくさんの小さな光を食いつぶしながら成長する。全ては意図的で計画的なモンスターは次第にそのカタチを見せる。しかしながらこの物語の中で一度も自身とその共生について触れる事はない。客観的な事象の積み重ねによるストーリーの構成が秀逸だ。
モンスターは最後に語る。『太陽の下を生きた事なんかない』『でも暗くなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの』現実の日常にもモンスターの共生を毎日垣間見る。読後に一番恐ろしいと感じるのは、人と人との見えない結びつき。そして見えないシナジー効果。そして実際にいる白夜の世界の人間たちなのだろう。
・「推理小説初心者におすすめ!」
本書の特徴としては、巻末に袋とじとして決定打が記載されている点。そして自分自身推理系はほとんど読まないが・・逆にそれが良かったのか3hで読み切ってしまった・・素直におもしろかった・・トリハダもたちました。
4章までは推理するというよりは?登場人物に感情移入してしまうほどストーリーがうまく書かれています。5,6章で推理モノに急転するのだが・・それは読まれてからのお楽しみ♪
俺は5章途中まで「題名はフェイク!?」と思っていました。犯人の発言・・その粘着力ときたら・・人間の根源は悪だということをまざまざと感じさせてくれますw
「絶対わかるまでみるものか!」
自然とそう思える1冊で値段以上の価値はあります!
・「開けちゃいました・・・。」
この本を買う前に読んだ「名探偵の掟」で、どうせ読者も本気で推理なんかしてなくて、最後に種明かしされるのを読んで分かったような気になっているというようなセリフがあり、それを踏まえてこの小説は真剣に読んでいないと犯人が分からないということだったので、絶対に自力で解いてやろうと思って読んでいたのですが、結局どっちか分からず、袋とじ(ココにほとんど答えのヒントがのっている)開けちゃいました(^^;前編を通して真剣にどっぷりハマって読んでしまい、とても楽しめました。通勤・通学時間なんかではなく休みの日に一気に読んでもらいたい小説です。
・「犯人を当てるのは読者」
シンプルな推理小説である。容疑者は二人。ある女性が殺され、その親友と元恋人が容疑者となる。男と女。どちらにも動機はある。そして、犯人を見つける手がかりとなる物証も提示される。真犯人はどちらか。
私はこの本を読んで、アガサ・クリスティーの「ひらいたトランプ」を思い出した。おなじみ、名探偵エルキュール・ポアロが活躍する。ある部屋で、一人の男が殺される。容疑者はたった4人。トランプのブリッジをやっていた人々が容疑者となる。ポアロは、そのブリッジの記録を見て、その進行の仕方から人々の心理を読み、見事に真犯人を見つけ出す。状況や推理の仕方は違うが、的確で論理的な推理によって読者が真犯人にたどり着けるという点では共通するものがある。また、「ひらいたトランプ」で容疑者を少なくしたのは、読者に対する挑戦だと思われる。ずばりと真犯人を当ててみろと。
驚いたことに、この小説では最後まで犯人の名は明かされない。推理のためのヒントは巻末にあるが、それがなければ犯人を当てることは難しいだろう。上質のフーダニットと言える。
・「一度目の読後にも楽しみが残る読書好き・推理好きにはたまらない」
ただいま一度目の読後です。袋とじの解説も読みましたが、まだ犯人が分からない状態。(ニブイですかね…?)
そして、それがとっても嬉しいのです。というのも、普通、読み応えのある作品って、読み終えるのが悲しくて仕方ないから。「もう終わってしまう〜!!」と惜しみながら読み終えるのが常です。
こんな風に、読み終えてなお、二度目を読む楽しみを残した推理小説にわたしははじめて出会いました。読み終えてなお、ワクワクさせる、すごい小説!二度目を読み終えたらまたレビューを書きます!
・「犯人を推理するのは読者自身」
読んでいる最中は加賀恭一郎vs和泉康正の対峙に見ごたえを感じつつ楽しんで読んでいましたが、「加賀恭一郎シリーズの1つ」という前知識しか持たずに読み始めたため、最後、犯人が明かされないまま終わったとき、ただ「何これ?」という印象しかありませんでした。つまり今まで何冊もの推理小説を読み、自分なりに展開を推理しながら読んでいたつもりでも、実は「最後になれば、犯人を明かしてくれる」という考えの下、ストーリーに身をまかせていただけにすぎなかったのですね。しかしこれは、犯人をつきとめるのは、加賀恭一郎ではなく読者。つまり、読みながら細部に注意を払い、自分で推理をしていく小説。そして袋とじに、犯人をつきとめるにあたり、重要なヒントが解説されています。ただこの袋とじ、「手引き」という割には非常に回りくどいため、読んだ瞬間に「そうか!」と、ストンと腑に落ちたかのごとくわかるものではありませんでした。考えても見ればこの袋とじは「種明かし」ではなくあくまで「ヒント」。だから答えをそのままズバリ書くわけにもいかなかったのでしょうし、おそらく他にはないこの形式を手がけた段階で、東野氏自身も手探り状態だったのではないかとも考えられますが、同形式の『私が彼を殺した』では、袋とじの手引きはよりわかりやすさが向上していると思ったため、星を-1とせていただきました。
そんなわけで私、袋とじを読んだあと、何度も本文と解説を行ったり来たり。こんなに脳を使ったのは何年ぶり(何十年ぶり?)だろうか、という状況。でも他にはないこのような形式、私はわりと気に入りました。また出して欲しいです。
・「決して綺麗ごとではない」
死んだはずの妻が娘の体内に宿ったことで、再び夫婦幸せに暮らしました・・・となりそうだが、実際は気持ちのすれ違い、夫婦の営みの問題、孤独、寂しさ、もどかしさに悩まされる。死んだ妻が娘の体に宿る、というと一見メルヘン的なストーリーかと思うが、極めて現実的な話だ。個人的には平介に感情移入してしまい、直子が自分勝手に思えてならない。直子は若返り、もう一度人生をやり直せ、ちゃっかり結婚までする。しかし平介は、妻と娘を永遠に失い、喪失感だけが残る。いっそのこと、ありきたりだが、直子が途中で消え藻奈美が戻ってきて欲しかった。
・「ブルーな気持ち・・・」
読み終わってから1年以上たってレビューを書いてます。
今思い出すのは、「ラストの展開」と「ブルーでやるせない感情」です(-_-;)ブルーな感情は後味が悪いって意味ではなくて、いろいろな登場人物の想いをふまえるとそうなってしまいます。個人的には、登場人物のやることに、共感や賛同はできませんがね。
感情を呼び起こすという意味では、価値がある作品で、オススメしたいです(^_^)/※注意:おもーい作品を読んでもいい時期に読んでくださいね。
・「切ない」
おなじ男として平介にはかなり共感するところがあり、直子の行動に違和感を感じる事もあった。ただ、もし最後の秘密が秘密のまま進んでいたら・・・平介は普通の父親としてその後の人生を送れたと思う。娘夫婦と同居してたかもしれないし、違うとしても夫は平介と同じ会社だから家もそう遠くないはず。そのうち孫の顔も見れたと思う。直子が1人で秘密を抱えて生きていくつもりだったんじゃないかなぁ。それが直子の考える平介の幸せだったと思う。だから、結末はとても切ない。
・「男泣きですっ!!」
20代の男性です。平介と直子の夫婦愛に涙してしまいました。レビューを見ると直子は酷い、自分勝手と言ってる人もいるようですが、自分はそうは思いませんでした。
直子は平介を本当に愛しているからこそ、あのような行動をとったのではないでしょうか。
どうしたら、平介にとって一番良いのか、このままでは平介を今以上に苦しめるのではないだろうかと考え抜いた結果があの『秘密』だったのだと思います。きっと直子にとっては本当に辛くて、苦しい選択であったに違いありません。
そして、『秘密』を知った平介も直子のとった行動に深い愛を感じたのではないでしょうか。自分のために、直子は本当の感情を心に抑え、娘として何年も振る舞ってくれた。それは、本当に心から愛してくれているからこその行動なんだと平介自身も感じていたんだと思います。
だからこそ、最後に平介は直子に『秘密』ついて何も触れなかったのだと思うし、触れないことが平介の直子に対する愛なのだと感じました。
人によって受け止め方が違うとは思いますが、自分にとっては夫婦愛の尊さを感じる名作だと思います。
・「後味が良いのか悪いのか」
序盤からさりげなく張られた伏線(図書館での調べものの場面等)により終盤の展開を予感させられたが、作者の術中にはまり、平介同様完全に騙された。しかも主に平介の立場から描かれる物語に感情移入したこともあいまって、ラストで平介が受ける喪失感に打ちのめされた。読後1週間は、他に選択肢はなかったのだろうか、竹輪の夜に直子は何を考えたのだろうか、と余韻が頭から離れない。
ラストは賛否分かれると思う。しかし、精神は直子でも、肉体としての脳は藻奈美のものであり、直子の精神自体も若い脳の影響を受けていることを示唆する描写が有るところがこの小説の緻密なところだと思う。いつの間にか数学が得意になっていたように、また小学生の頃は性欲がなかったように、感情面でも藻奈美の脳の影響を受けていたのだろう。そう考えれば、直子の選択は認めたくはないが、認めざるを得ないほど説得力が有るように感じた。
夫婦でも相手のことを完全に理解して/されているわけではなく、また大なり小なり秘密はあるが(さすがに本作ほどの「秘密」はないだろうが)、それでも相手のことが大切に感じる、とても良い作品だと思う。
・「パターン」
面白くて、読みやすいけど、パターン化してしまている点が少し・・・。
・「短編でも面白い」
いままで加賀警部といえば長編もので、じっくり容疑者たちの背景やトリックを追っていく形式となっていたけれど、今回は短編ということもあって、エッセンスだけ凝縮したような感じとなっています。背景をじっくり描けば、この内容で長編もいけるのでは、というものばかりなのでどの短編もおもしろく、あっという間に読み終えてしまいました。
「嘘をもうひとつだけ」では、登場人物がバレエ関係者ということもあり、「眠りの森」以降触れられることのなかった「彼女」とのこともちらりとかいまみられるような気もしました。(個人的にとっても気になっていましたので)
この加賀警部シリーズは、常に加賀さんが一定のポジションにいるのではなく、作品ごとに彼の人生が進んでいっているのが面白いですね。(今回の短編の中では特に進展ありませんが)
・「加賀恭一郎シリーズの短編」
加賀恭一郎シリーズに短編があったことに驚き!加賀恭一郎というと、「手がかりを小出しにして、じわりじわりと犯人を追い詰める」という印象があったため、短編だと物足りなさを感じるかと思いきや、1つ1つのストーリーがしっかりしており、わりと短時間で読み終わるものの、なかなかの完成度でした。特に「冷たい灼熱」の、予期していなかったストーリー展開に驚き、「第二の希望」で、ラスト、動機が明らかになった時には胸をしめつけられました。
・「哀切の嘘」
今回の加賀恭一郎シリーズは5つの短編になっています。 それも全て事件が発生した後で始まります犯人も読み進めるうちにすぐわかり誰が?というよりどうやって?なぜ?ということに重点を置いています 加賀刑事の犯人を追いつめるシーンは何人も言っているようにあの古畑任三郎を連想します そして犯人達の犯行動機それらはすべて良くも悪くも何かを守るためだと思いました 私のお勧めは 表題作の『嘘をもうひとつだけ』と最後の話である『友の助言』です 読みやすく ですが内容の濃い作品だと思いますぜひ。
・「初めて読んだ東野圭吾の短編集」
東野圭吾で読んだことがあるのは全部長編でした。本作品も最初長編だと思って購入しました。少し読んで短編であることがわかった時には、「東野作品の短編は初めてだけど大丈夫かな」とも思いました。が、そんな心配は無用でした。すごく面白かったです。東野先生にそのように思ってしまったことを謝りたいくらいです。
確かに短編ということもあり、長編のように伏線を多く引くことはできません。犯人も正直に言って十割の確率で当たると思います。しかし、最後には「なるほど」「またやられた」と思うことは間違いないです。
加賀恭一郎が出てくる作品が好きな方で、まだ本作品を読んでいないという人はぜひ読んでみてください。きっと気に入ってもらえると思います。
・「この作品は好きです」
この作品は好きです。作品としての良し悪しは抜きにして、若手刑事とバレリーナの儚い恋愛という設定がとても切なく感動的でした。加賀恭一郎シリーズ第2作目。1作目の『卒業』では大学生だったのですが、2作目『眠りの森』ではいきなり刑事に。先生になったのでは?沙都子とはどうなったのか?という疑問を持ちながら読んだのですが2つとも過去になっていました。浅岡未緒というバレリーナを大事にしたいと考えながらも捜査を進めるに連れ彼女と事件の関連が色濃くなっていく。それでも最後まで彼女を守り続けるというストーリーが好きです。バレエ以外の世界を知らない未緒の純粋な考え方や話し方も好きになってしまう人も多いのではないでしょうか。
・「多分チャレンジされたのではと思いました」
自分がバレエ団の入門クラスに通っているので興味をもって読み始めましたがもうひとつ楽しめなかったかも…レッスンの様子、ダンサーの立ち姿や振る舞いなどが視覚的に伝わってきませんでした。具体的にどんなポーズか?登場人物はどんな場所にいるのか?天井の高さ、壁の色、調度品は?何を着ているのだろう?年齢や容姿が明らかになっていない人もかなり多い。主人公以外の警察関係者のキャラクターもよくわからない。所謂「キャラ立ち」していない感じ。色々な場面が出てくるのですが、それがイメージしにくくて、本文の中で回想されても思い出しにくかったりします。観念的に、頭のなかでつくったストーリーという感じがしました。本当に現実にこんなことあるだろうか?という「つくりごと」観がぬぐえませんでした。
謎解き自体は面白くて、ある人物の言動がもう一つ腑に落ちないと思っていたけれどまさか…
おそらく著者にとっては縁遠い世界を、御自身の取材によって書かれた意欲作なのでしょう。でも、なんだかやはり本心から東野さんがこの世界に馴染んでいるわけではなく、少し遠くから恐る恐る覗いてみた、そんな気がしました。小説を読みながら、そういう著者像のほうが透けて見えてしまって、もうひとつ没頭できない体験でした。
でも、単なる謎解きに留まらず、ダンサーの人生観などにも触れていて、毎日を稽古に費やし人生をそれに賭ける気持ちを想いました。うちの先生も独身なんです。そういえば。
・「じっくり読みましょう」
こんなにも出だしのつかみがいい小説は初めて読んだ。最初の一文から、一気に興味をかきたてられる。
そして、加賀恭一郎がいいキャラ。存在感があるというか、この人が出てくると話が引き締まります。バレリーナの舞台裏や、加賀自身の恋愛なども絡まって来て、面白い。このあたりの描写力も流石です。
ただ登場人物も多めで、話も複雑というか多岐に渡るので、じっくり読む必要があるでしょう。
実はこの事件の犯人は誰々だったとなっても、えーとこれは誰だっけ?と言うことがしばしばありました。個人的には、もう少し話をシンプルにしても良かったのではないかと思いますが、どうでしょう。
・「楽しめませんでした」
同じ著者の他の作品は割と好きだったので、他の方のレビューが高かったのを見て購入しました。でも正直楽しめず、読書は眠る前のひとときなのですが、数ページ読む度に確実に眠くなりました(笑)登場人物たちの気持ちにもまったく共感できなかったし、何より全てにおいて現実味が感じられませんでした。殺人の動機や過去のできごとなど、いかにも考えて書いたものという印象でした。白夜行や手紙等の作品に比べてしまうのは、少々厳しすぎるのかも知れませんし、よい出来のものと、力を抜いて書いた厚みのない作品の差が多少はあっても仕方ないとは思いますが、個人的にはとても残念に思えました。
・「恋愛もの」
推理小説でなく、恋愛ものでもあります。さらりと加賀恭一郎がバレリーナに恋心をいだくので、あまりの唐突さにちょっとびっくりだったのですが、まあ恋ってそんなもの!?推理小説としてはやっぱりテンポよく、その真実にたどりつく展開はとても面白かったです。私はバレエ経験者でもあるのですが、その説明の細かいところにも作者の読者への配慮が伺え、とてもバレエを美しく、そしてその美しさのための厳しい現状をきちんと描かれてているように思いました。
・「犯人は筆者の文章力でわかります!」
袋閉じ解説がついていますが、犯人が誰なのかは、最後の貴弘の章でわかりました。
文章を丁寧に読めばわかると思います。
私は東野さんの文章展開やストーリーはもちろんのこと、文章力に惚れ込んでいるので、そういう私にはとても素敵な作品でした。
・「前作を超える仕上がり」
私は結局自分では犯人がわからなかったのだが、推理の手引きを読んだ後もう一度本書を読み返してみた所犯人を決定づける描写を発見。なる程っ!! と思わず膝を叩いた。この腑に落ちる感じは前作「どちらかが彼女をころした」以上だった。ストーリーも前作に比べて面白く、総合的にみて前作を超える作品だなと思う。
・「真剣に読みました!が・・・」
「どちらかが彼を殺した」で、本文のみで犯人をあてられなかったので、今回は、とがんばってよみました。が、やっぱりわかりませんでした。。。潔く袋とじ、あけさせていただきました。いずれにせよ、こんなに真剣に本文を読むことはなく、それだけでも面白い本でした。そして、本文に種明かしが記述されていないのが、おもしろいこの本、おそらく本文に種明かしが記載されていても面白い展開であると思います。登場人物や、展開にひきつけられるものがあり、それだけでも十分おもしろい。楽しめました!
・「参加型推理小説」
犯人が書かれていない推理小説というのを初めて読みました。面白い。
世の推理小説、皆こうだったらもっと読みがいがあるのにな、と思いました。
袋とじ解説を見れば直ぐに誰が犯人だか分かります。
ただ、ネットで調べたところ、色々な矛盾点を指摘している人がいて、考えれば考えるほど面白い。
二度楽しめる小説です。
・「うまくヒントが隠されていた」
3人の容疑者の視点で順番に描かれる物語で、誰が犯人でもおかしくない展開にすぐに引き込まれた。注意深く読んでいたのだが、一度読んだだけでは犯人は分からなかった。解説を参考に再度読み直して、ようやく犯人が分かったのだが、本当にうまくヒントが隠されていた。事件の真相も楽しめたのだが、純粋に穂高を愛していたと思っていた美和子が、彼を愛する女を演じていたというのも驚きだった。
・「そんなことは分かっている」
あらすじを読むだけで重苦しく、救いの見えない物語だ。無駄の無い描写は冒頭からただならぬ雰囲気を醸し出し、誰もが救いの見えない結末を想起する。復讐しても許せる人物と、復讐されて然るべき人物という極端な人物設定が用意されているのは古典的だが、これほどの陰惨さで描かれる「現代の」仇討ちを読んだことが無かった。
『さまよう刃』は、「そんなことは分かっている」の先を示した物語だ。 「そんなこと」とは、「人が人を殺めてはならないこと」であり、「男が女を無理矢理犯してはならないこと」であり、「仇討ちをしてはならないこと」だ。法は、人に「そんなことは分かっている……」と言わせ諌める抑止力(のはず)だ。だが主人公の長峰にとっては、「そんなこと」は彼の覚悟を萎えさせるものにはならないし、萎えぬよう「訓練」すらしているのだ。
息詰まる追走劇の果てに待っていたその「瞬間」、これは刑事の物語だったのかもしれないと思った。刑事すら犯人の心情を深く理解し、正義に疑念を漏らすこの物語は、何とも言えないやりきれなさを残す。
・「ページをめくる手が止まらない?!」
以前ガリレオは読んだことがありましたがそれから東野圭吾さんの本に触れる機会がありませんでした。この本は映画化されて知りました。テレビでの映像が気になって、本を読んでみようと思い購入しました。父親の復讐ということはわかってましたが、どんな理由で復讐するのか知らないまま読みすすめたので本当に内容を知ったときは衝撃的でした。私はまだ親という立場にはなっていませんが娘さんがひどい目に遭わされて、本当に許せないような少年たちがいて、でも法律は少年を守るために存在している。私には衝撃的でした。未来明るい女の子となんの目的もなく獣のように生きる少年、どちらの命が重いのでしょうか。命の尊さは同じかもしれませんが少年に同情はできませんでした。ラストも私にとっては衝撃的でした。とても考えさせられる小説でした。
・「一気に読んでしまいました」
東野氏の小説は、「容疑者Xの献身」「手紙」に続いて3冊目です。
少年法の無力さを訴えているんですが、文中に出てきた言葉がかなりやるせなく、また同意させるものでした。
例えば、「(少年)法というのは、加害者を構成させるためにある。被害者には何もしてくれない」とか、「この拳銃は少年を守るためにあるのだ」(ラストの方)など。
一文一文が重く、考えさせられ、とても面白かったです(笑えるという意味ではないですよ)。
・「映画化にするにはもってこい!」
映画が公開されてたということもあり、テーマも内容も一級品です。娘を殺された親が少年法に守られている悪ガキ相手に復讐を加えていく・・・。被害者の親でもあり、加害者になった主人公に同情しながら読み進めいたので、最後の結末は期待外れ。スカッとしない結末に残念ではあるが、少年法の欠陥を東野圭吾自体が指摘しているような感じを受けました。
・「「謎の密告者のやったことは、正しいことだと思いますか。正義だったと思いますか」」
本書は、『容疑者Xの献身』『白夜行』など数々のヒット作を世に送り出し、現在〈いま〉や大人気のベストセラー作家である東野圭吾氏が’『週刊朝日』〈2003年9月〜2004年9月〉に連載され、2009年10月10日に映画化(監督:益子昌一、主演:寺尾聰)公開された復讐劇のサスペンス小説である。
神戸連続児童殺傷事件(1997)や光市母子殺害事件(1999)以降、マスメディアなどで何かと話題となる少年法(少年犯罪)問題をテーマとしており、特に光市事件で当初重罪を犯した割にはそれに見合わない判決を下され、被害者遺族の沈痛な面持ちの光景を目にした人は多いはず…。そうした事を踏まえて、無意識のうちに感情移入をしながら読まれた方も多いのではないだろうか?
娘の復讐に走る主人公・長峰重樹や間接的だが加害者グループに加担してしまった事に後悔する少年・中井誠、指名手配を受けた長峰の正体を知りながらも彼に協力するペンションの娘・丹沢和佳子、今回の事件を捜査し、長峰の行方を追う警視庁捜査一課の若手刑事・織部孝史、ベテラン刑事・真野、二人の上司である班長・久塚、といった主だった登場人物の設定や心理描写がよく描けており、特に物語の諸悪の根源である加害者リーダー・菅野快児がなかなか登場しないのでイライラとハラハラしながら読み進む事になるが、物語の構成がよく出来ているのでグイグイと引き込まれるようにこの世界観に入り込み、大いに堪能した。
読者としては、ただただ復讐を遂げさせたい思いがある一方、丹沢和佳子と同じ思いで主人公・長峰に思い留まってほしい気持ちにもなる。ただ多くの読者の指摘どおり、読後感はなんともやるせない気持ちになる。他の少年犯罪物も同様であるが重いテーマを扱っている以上、スッキリした結末とはいかないものだ。
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