細雪 [DVD] (詳細)
市川崑(監督), 佐久間良子(俳優), 吉永小百合(俳優), 古手川祐子(俳優), 石坂浩二(俳優)
「市川崑ならではの映像美」「刹那の美」「着物っていいですね」「まるで芳醇なワインの如き−」「時代、元・財閥家の終焉を淡々と静かに迎える時、、、。」
東京オリンピック [DVD] (詳細)
市川崑(監督), ドキュメンタリー映画(俳優)
「記録映画。」「追悼・大好きな市川監督」「国民が誇れる記録映画の傑作」「金字塔」「ゆっくり流れる悠久の時間を生きる人々が素晴らしい。」
金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX (詳細)
市川崑(監督), 石坂浩二(俳優), 横溝正史(原著)
「実は購入まだですが!」「名作4作品に貴重な特典映像まで、これはお勧めです。」「ファンなら良いかも。」「絶対買いですね☆」「画質」
病院坂の首縊りの家 [DVD] (詳細)
あおい輝彦(俳優), 加藤武(俳優), 佐久間良子(俳優), 市川崑(俳優), 石坂浩二(俳優), 草刈正雄(俳優), 桜田淳子(俳優), 入江たか子(俳優), 草笛光子(俳優), 横溝正史(俳優), 萩尾みどり(俳優), 小沢栄太郎(俳優), 三木のり平(俳優), 大滝秀治(俳優), ピーター(俳優)
「最高です」「世界観、描写、出演陣、その総てが完璧な名作です。」「横溝正史 すきですっ ^^」「演技!脚本!音!色!海外で、この日本を見せたい!」「女優の力漲る作品。見ごたえあり。」
獄門島 [DVD] (詳細)
佐分利信(俳優), 加藤武(俳優), 太地喜和子(俳優), 浅野ゆう子(俳優), 長谷川清(俳優), 大原麗子(俳優), 市川崑(俳優), 石坂浩二(俳優), 司葉子(俳優), 草笛光子(俳優), 横溝正史(俳優), 大滝秀治(俳優), 東野英治郎(俳優), 上條恒彦(俳優), 三木のり平(俳優)
「俳優、石坂浩二と大原麗子の共演作品。」「意外な人が・・・」「原作越えMAX!YEAH!!」「女優陣が素晴らしい作品‥。」「大原麗子と司葉子」
竹取物語 [DVD] (詳細)
市川崑(監督), 沢口靖子(俳優), 三船敏郎(俳優), 若尾文子(俳優), 中井貴一(俳優), 石坂浩二(俳優)
「日本的ET物語」「まるで未知との遭遇」「まゆげが」「十二単の”モト”は、取れたのだろうか?」「ステキだった〜♪」
四十七人の刺客 [DVD] (詳細)
市川崑(監督), 高倉健(俳優), 中井貴一(俳優), 宮沢りえ(俳優), 岩城滉一(俳優), 宇崎竜童(俳優), 池宮彰一郎(原著), 池上金男(脚本), 竹山洋(脚本)
「4つでも80点ですよね」「期待以上!」「こんな忠臣蔵があっても良い」「かなりダメ」「かなりダメ」
女王蜂 [DVD] (詳細)
石坂浩二(俳優), 岸恵子(俳優), 市川崑(俳優), 横溝正史(俳優), 司葉子(俳優), 高峰三枝子(俳優), 中井貴恵(俳優), 沖雅也(俳優), 大滝秀治(俳優), 加藤武(俳優), 伴淳三郎(俳優), 三木のり平(俳優), 仲代達矢(俳優), 草笛光子(俳優), 神山繁(俳優)
「昭和という時代を代表する名作の中の1本ですね。」「シリーズ最高傑作」「脚本!音!演技!色!上手い!!」「私は好きです」「あんたの声にびっくりしたわ!」
悪魔の手毬唄 [DVD] (詳細)
市川崑(監督), 石坂浩二(俳優), 岸恵子(俳優), 仁科明子(俳優), 北公次(俳優), 草笛光子(俳優), 辰巳柳太郎(俳優), 加藤武(俳優), 久里子亭(脚本)
「DVDのジャケットで被害者がわかってしまうので注意」「悪魔の数え歌がとても印象的な作品でしたね。」「凄惨な犯罪に潜む悲哀」「「本陣〜」と共に最高傑作!」「金田一映画化シリーズの最高傑作」
おはん [DVD] (詳細)
市川 崑(監督), 吉永小百合(俳優), 大原麗子(俳優), 石坂浩二(俳優)
・「市川崑ならではの映像美」
「お金?あー、あのこと…」映画「細雪」はこんな台詞で始まります。初めて見た当初は会話の途中であろう台詞始まりというのも度肝を抜かれましたが、さらにその内容が“お金”というのもビックリしました。私はこの冒頭のシーンから一気に見入ってしまうほど、市川作品の中で大好きなもののひとつです。出演者が作品中で使っている芦屋弁といいますか、船場言葉といいますか、聞くところによるとまるでネイティブのように皆さん完璧だそうですね。原作はネタが満載でどのエピソードを拾っても映画になるようなところがありますが、それは同時に散漫になる危険性も孕んでいると思うのです。しかしこの作品はユキコのお見合いという本筋をあくまでも軸とし、姉妹それぞれの話をバランスよく取り入れつつ尚且つ起承転結があるかのような表情豊かなストーリーに仕上げているところに監督のセンスといいますか、流石といった巨匠の技を感じました。
セルDVDでは劇中登場した着物についての監督のコメンタリーが特典として収録されています。5000円弱と買うにはちょっと高めですが、何度も繰り返して鑑賞できる、価値のある1本だと思います。
・「刹那の美」
京都嵐山の雨に濡れる桜、平安神宮の紅しだれの下での姉妹揃っての花見からこの作品は始まる。大阪弁の美しさ、四姉妹の強烈な個性は、場面ごとに変わる美しい着物によって一層輝く。特に吉永小百合は間違いなく後光がさしている。妹に足の爪を切ってもらうシーンは妖艶の極致。古い日本家屋の佇まい、障子を通した自然光の中で着物も女性の美しさも映える。計算された美の演出を感じる。ラストの雪が散り行く桜にオーバーラップするシーンは秀逸で、戦争の足音とともに、これから時代が変わり、日本が変わっていく刹那の美しさの様でもあった。作品を見て、日本人に生まれてよかったと思う。
・「着物っていいですね」
原作自体が確固たるストーリーがない作品ですので、映像はいい手段です。むしろ映像こそ、この作品の本質を余計な説明なしに見事に提示するものなのかもしれません。原作には相当忠実に作られています。ただし時間は一年という短い時間に凝縮されています。その中ですべての季節、桜と紅葉と雪が現れます。原作の最後のシーンでは、どうしても映画の結末としてはおさまりが悪かったのでしょう。結果として、原作には存在しない男女間の陰影のシーンがいくつか付け加えられています。この部分は余計な部分でしょう。そこまでして無理にストーリーの展開を作る必要はあったのでしょうか。もうひとつ、女優だけではなく男性陣(サリーとエモヤンをのぞくと)にも関西弁を母国語とするものはいないようで、関西弁の会話の部分は、どうしても力みすぎて硬さと動作のぎこちなさが残ります。そして忘れてはならないのは、全編を通して主役でもある着物です。さまざまな種類と色彩の着物が、それぞれのシーンのモティーフに合わせて登場し、私のような無知なものにも十分にその魅力を伝えてくれます。ヘンデルの音楽がバックに流れ、作品全体としては素晴らしい仕上がりです。もうこのような作品が作られることはないのでしょうか?
・「まるで芳醇なワインの如き−」
“細雪”は確か過去に三回映画化されていますが、なんといっても極めつけはこの市川版ではないでしょうか。 普通、小説の映画化というものは、時代が下れば下るほど風俗や観客の嗜好も変化してしまい、成功するのはきわめて難しくなるものなのですが、この作品の出来栄えはその点から考えても大変な快挙だと思います。
なんといっても配役が素晴らしい。 長女役の岸恵子さん−本当は山本富士子さんが予定されていたのですが、ピンチヒッターとして登板しました。 原作よりちょっと軽くてノー天気な感じになっていますが、これはこれでいいと思います。 しっかり者の次女、佐久間良子さん。 次女にやや似ていますが、芯はもっと強い三女の吉永小百合さん。 奔放で我儘なこいさん役には古手川裕子さんがピッタリ。 また長女の婿役の伊丹十三さんは冷徹な銀行家に見えて、なかなか家族思いの一面があり、誠実で真面目そうな次女の婿である石坂浩二さんが実は結構女たらし−という意外な展開! とにかく登場人物が多彩なので、劇的葛藤の薄いストーリーでもまったく退屈さを感じさせません。
目を楽しませてくれる豪華な衣装と精緻を極めた画面作り−70年代末の金田一耕助シリーズの雰囲気をそのまま転用したようなライティングなのですが、これが日本家屋の陰翳を礼賛した谷崎の世界観とすばらしく合致していました。 細雪が(あれは本当の雪なんでしょうね? やっぱり)散りゆく桜の花びらにフェイドして行き、その中にはあの四姉妹がーというあのラストには思わずため息が出ます。 とにかく必見です。
・「時代、元・財閥家の終焉を淡々と静かに迎える時、、、。」
1983年公開作品、驚かされるのはその実に豪華な出演陣、元・名家の本家の妻を岸恵子(赤い疑惑)、次女で分家の妻を佐久間良子(病院坂の首くくりの家)そして、分家の家に身を寄せる年頃の美しい2人の姉妹を吉永小百合、小手川裕子が、次女の婿を石坂浩二(金田一シリーズ)、一見、殺人事件でも起きるのか、何かドロドロとした人間関係が展開されるのか、といった不陰気ですが、内容は至って日常的、ですが、時代の流れの中、元・名家の優雅な生活が、静かに終わりを迎えるといった題材をこれだけ的確に描写出来るとは、素晴らしいの一言ですね、皆が、昭和を代表する名俳優だけあって、その美貌、演技力に惹き込まれました、これは文句なしにお勧めな名作です。
・「記録映画。」
そもそも、「映画」なのです。
「記録映画」という言葉、それってなんでしょうか?
記録、なんて言葉は付けたい人が付ければいいんじゃないでしょうか。もし、付ける事を強要するような事があれば、それは間違いです。
この作品は、そういったしょうもない人々のゴタゴタを浮かび上がらせる程の最前の素材が、素晴らしい映画人と運命的に巡り会い、ごくごく、当たり前の営みを描き出した「映画」なのでしょう。
・「追悼・大好きな市川監督」
東京オリンピック」は、小学校で引率されて町の映画館を貸し切りで鑑賞したが、その経験は強烈だった。子供の目にもその監督の想像力、独創性はよく伝わった。あの暗闇のなか、その色彩と映像と沈黙の音に、ぼくは興奮し続けていた。筋肉の躍動するスローモーションや、アベベ選手の黙々と走る長回しの、粒子の荒いフィルムが映るスクリーンに目を釘付けにした。子供の頃のことだから、後になって知ったことだが、「賛否両論」と巷の大人の間ではわかれていたという。「国民映画だから記録映画らしくしろ」みたいな阿呆な意見があったという。それを知って、あの映画を理解しないなんてよほどのバカだろうとしか思えなかった。案の定、政治の世界より国民意識レベルが先に行くことが多いように、それは未だにそうであるだろうか。多くの日本人は、市川監督の、この世界に紹介される独創的な記録映画を喜んだ。
市川監督は晩年、「ぼくは映画の職人」を極めたい。という目標をお持ちだったという。その老境ですら、映画づくりに関心を失わない監督の言う「職人」の意味は、深いと感じた。ぼくにとっては創作者として「りっぱな」、大好きな市川監督の御冥福をお祈りします。
・「国民が誇れる記録映画の傑作」
この映画が上映されたとき、時の建設大臣が「訳がわからん、作り直せ」とのたもうて、別に"公式”記録映画が作られたと言ういわく付きの作品。そのせいかフィルムセンター以外の公的機関で収蔵している所は少ないようです。映像は今みても素晴らしく、汗が飛び散ってくるような感じまで受けます。金メダルの記録と言うよりアスリートの美しさを重点においた作品で、30年以上の歳月を感じさせない世界に誇れる東京オリンピックのドキュメンタリー映画ですよ。
・「金字塔」
個人的にはこれが市川映画の最高傑作。
完成当時は記録映画になっていないなどの批判もあったらしいが、彼の人間を見る目や、グラフィカルなセンスや、音に対する拘りなどがこれだけのでかいスケールで爆発しており、とにかく『映画』として素晴らしい。
そしてあの奇跡の閉会式シーン。どんな反戦映画より、あのシーン以上に平和を求めるメッセージのある映画を私は知らない。そこだけでも何度観ても泣いてしまう。
昭和史の遺産ではなく、ある意味「今こそ」見られるべき映画である。
・「ゆっくり流れる悠久の時間を生きる人々が素晴らしい。」
アベベが走りゆくその後ろをゆっくりゆっくり流れていく沿道の人々、音楽がピークを向かえると、不思議なすがすがしさをいつも感じることができる、実際には相当バタバタした光景だったと思うのですが、それを視るだけで最高の作品だと思います。それに、開会式の選手入場と音楽、国名のさりげない出し方等がたまりません。
●金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX
・「実は購入まだですが!」
金田一ボックス気になっています 小さい頃は石坂金田一探偵のカツラみたいな髪型に違和感ありましたが今レンタルで見直したところ市川監督の色使いの素晴らしさ、カメラ割りなど見れば見るほどに味わい深くまさに目から鱗。原作とかなり違った映画があるなか金田一シリーズはほぼ原作どうり描かれているように思います 脇を固める配役人もほぼ同じ俳優であるにも関わらず全然飽きない素晴らしい作品群だと思います 見れば見るほど引き込まれる大変貴重な宝だと思います。ぜひとも購入したいと思います このボックスの画像がレンタルDVDより良いことに期待してこの評価にしました ありがとうございました
・「名作4作品に貴重な特典映像まで、これはお勧めです。」
1977年から1979年の間に若き俳優、石坂浩二が金田一耕助を演じた4作品が入っています、(悪魔の手まり歌)(獄門島)(女王蜂)(病院坂の首くくりの家)、その4作品中、女優の佐久間良子が2作品、同じく女優の岸恵子が3作品に出演をし、実に素晴らしい演技をしています、そして、注目なのが、若き美人女優の大原麗子が石坂浩二と共演をした(獄門島)、特典映像の中の石坂浩二へのインタビューが行われた時は2人は夫婦でした、当時は美男美女と夫婦誕生という事で大変に話題となりましたが、当時の貴重な夫婦生活の様子なども語られていて、大満足なDVDボックスだったのですが、唯一、残念だったのは、その中に1976年公開作品の(犬神家の一族)が入っていなかった事ですね、こちらも鑑賞をしましたが、やはり、名作、こちらもぜひ、どうぞ。
・「ファンなら良いかも。」
特典DVDには、最近の石坂さんと市川監督の対談、加藤さんへのインタビュー、若かりし日の石坂さんへ市川監督がインタビューした映像、横溝正史の生い立ちのダイジェストが収録されています。この特典DVDは、なかなか面白かったです。映画を見た後に、これを見ると、更に理解が深まったりして楽しめるかと思います。映像は、テレビで見ていた時より綺麗な画像になっていて、個人的には、もう少し粗い方が、雰囲気が出たのでは?という気もしました。ですが、ファンの方なら、持っていても損は無いと思います。小冊子も一緒についていて、こちらも面白かったです。
・「絶対買いですね☆」
まず、BOXパッケージのデザインが素敵です。あの、お馴染みの特大明朝だけをデザイン的に処理してます。それだけで心わし掴みです(笑)。版権の関係等で犬神が入ってないのはとても残念ですが、それを補って余りある4作品+特典DVDです。
市川監督の色使いがとても好きです。くすんだ色の中に、時折織り交ぜる白黒や鮮血の赤。それらが物語の緩急具合と相まってとても効果的に配されています。
石坂浩二×加藤武コンビは言うにおよばず、脇を固めるレギュラー陣もいぶし銀の演技ですし、主演級女優(岸恵子、司葉子、高峰三枝子、佐久間良子)はやはりきれいで、それ以上にオーラや演技の深みといった部分で、最近のテレビドラマタレント等中心に出てる女優さん達とは違う、圧倒的な存在感を感じる事ができます。とりあえず、このBOXと犬神は、往年のファンなら買いでしょう。普通、ミステリーもの等は、一度鑑賞して、犯人やトリック、結末がわかってしまえば、そうそう何度も観るという事はないと思うのですが(人それぞれですけど)、このシリーズに限っては、本当に何度観ても飽きない。
いや、観る度に新しい発見や感動があります。
・「画質」
私はこの4作品のLDも持っているのですが、画質はLDと比べ物にならないほど綺麗で満足しています。画枠もやはりスタンダードサイズで正解でしょう。
・「最高です」
ストーリーの複雑さ、ドロドロしている人間関係・・横溝作品の特徴を兼ね備えていてとても面白いです。何度か見ないとその複雑な人間関係が把握できませんけど。私は10代の頃この作品をテレビで観て所々記憶していました。改めて見てみて忘れていた箇所のなんと多い事か。今では殆どテレビでも放映されなくなったし焼き直しのドラマも作られないこの作品、買って良かった。
・「世界観、描写、出演陣、その総てが完璧な名作です。」
名作、金田一耕助シリーズの中の1本、1979年公開作品、昭和を代表する出演陣に圧倒、金田一を演じた若き石坂浩二は癒し系で本当に2枚目、そのとぼけた演技が面白い、佐久間良子は本当に綺麗でしたね、昭和的な美人で和服がとてもよく似合います、驚いたのは、歌手の桜田淳子が佐久間良子の娘役を演じている事、若い頃の彼女は本当に美人でお人形の様な髪型もとてもよく似合っていて、演技も素晴らしいです、若き頃の草刈正雄も出演していて作品に味を添えています、過去の悪夢から決して逃れられない人間の性、悲しさが実によく描かれていて、私は金田一シリーズの中ではこの作品が一番、好きですね。
・「横溝正史 すきですっ ^^」
ここのところ横溝正史原作シリーズをいくつか見ている。今度は、石坂浩二主演の1979年度の作品。この年は、私も就職した年だった。 桜田純子や、あおい輝彦なんかも出ていて懐かしい。 加藤武の「よしっ わかった!!」もなつかしい ^^
・「演技!脚本!音!色!海外で、この日本を見せたい!」
犬神家から続いたこのシーリーズ。自分が一番好きなのは、どの作品にも事件のきっかけとなる要素の一つとして「戦争の悲劇」が劇中にきちんと入れてあるということです。監督の願いがそこに一つこだわって描かれているようで、大好きです。病院坂は、その原作もですが、ストーリーがもっとも複雑で、設定に無理があります。けれど!この時の女優陣の迫力ある演技が、最後まで観る側を納得させながら連れて行ってくれるんですよね。何度も観ています。これからもきっと観ます。一番は、佐久間良子の登場シーン!人力車から、白いけれどたくましく生きてきた美しい腕がすっと出された瞬間、テーマ曲が流れ出します。あのタイミング!!凄いです!
・「女優の力漲る作品。見ごたえあり。」
私の意見で言えば、金田一シリーズはなんといっても石坂版がいい。ソフトでありながら深みのある金田一。達者です。そして、大好きな2人の女優・・・。絶頂期の佐久間良子と桜田淳子。今は二人ともこの頃の面影もありませんが、力と力がぶつかり合い、美しさも息を呑む思いです。私が最も好きな映画の1つです。
・「俳優、石坂浩二と大原麗子の共演作品。」
名作、金田一耕助シリーズの中の1本、1977年公開作品、主演の金田一を演じた俳優の石坂浩二は本当に2枚目ですね、癒し系でそのとぼけた演技も面白い、興味深いのは島の財閥の令嬢を若き女優の大原麗子が演じている事、石坂浩二と大原麗子は後に結婚、話題となりました、わずか一代で莫大な財を成した男の恐ろしい遺言が世にも恐ろしい連続殺人を引き起こす、人間の業の深さを痛切に描いた作品でしたね、多少、無理も感じられましたが、それでも十分に引き込まれました、鑑賞する価値はありますよ。
・「意外な人が・・・」
映画としては他の石坂=金田一シリーズと同様良くできていると思います。お約束のメンバーも良い感じですし、映像もきれいです。戦争終了後の混乱期という時代背景を巧みに利用したストーリーはさすがだと思います。ただ個人的にはトリックが大袈裟すぎてこのあとの女王蜂の方が好きです。(といっても大きな差があるわけではないですが・・・)
余談ですがシャア・アズナブル(の声の人)が出演されています。仮面はかぶっていませんが。
・「原作越えMAX!YEAH!!」
市川崑&石坂浩二、組みMAX!で作った傑作っす!横溝さんの原作もなかなかのモンっしたが、本作は原作軽くK点越えしてサイコッ!な娯楽映画に仕上がっとりまっす!原作では超微弱にしか扱われてねぇ〜ぇぇぃ…勝乃を、うまぁ〜くフル活用って「犬上家の一族」に負けねぇ〜ぇぇぃ…「親子間の悲劇」、巧みに挿入って原作にない深み加えとりまっす!にしても石坂さんの金田一はやっぱサイコッ!しょ!石坂さんの天性の品性&飄飄感が、市川監督に、陰惨な殺人事件&恨みつらみ悲しみ憎しみぇ〜渦巻きMAX!な人間模様を描いている本作を、ある種の格調の高さキィ〜プったまま描ききらせることをOKey!にさせた最大の要因っしょ!島の駐在さんとのやりとりや、お馴染み加藤武や坂口良子のコミカルゥ〜な演技等、緩急のつけ具合も、市川監督のサイコッ!なアルチザァ〜ンっぷり見せ付けてくれとりまっす!個人的に無駄のない伏線の張り方は「ゴッドファーザー」にも負けてねぇ〜ぇぇぃ…もんだと思とりまっす!何度も見て、その伏線の張り具合チェックる観かたも御薦めっす!本格娯楽映画の金字塔建立った市崑&石浩、それに横正にも脱帽×1000000000…っしょ!やっぱ金田一、サイコサイコサイコッ!YEAH!!
・「女優陣が素晴らしい作品‥。」
「市川・金田一」シリーズ第三弾‥。前作「悪魔の手毬唄」が岸恵子・若山富三郎の名演、哀しいシナリオ、忘れ難いラストシーンにより「市川・金田一の最高傑作!」と評価が高いが、この「獄門島」も前作に劣らず完成度が高い作品だ! 女優陣の充実振りはシリーズ一だろう。その中でも大原、司、惜しくも亡くなった太地の全く違う個性のぶつかり合いは必見だ!作品の内容も「見立て殺人」では横溝作品の内最も見事なものでしょう。殺害のトリックも一捻りしてあり素晴らしい!(遺体を背負って階段を登ってるなんてスゴい大胆‥!)俳句に見立てた殺害方法も美しくお見事!(生首飛ぶのは怖かった!)人間関係がかなり入り組んでおり、前作より理解するのに時間がかかり作品の完成度では若干前作の方が上だが、作品の娯楽性では本作に軍配があがるし、展開もテンポが良く「石坂・金田一」も元気がイイ!(相変わらず殺害防御率は低いけどね‥笑)シリーズ全てに言えるが、「戦争の影響は人間を変えてしまう‥」本当にやりきれない。戦争さえ無かったら本作の悲劇は起きなかったのに‥。時代が生んだ「惨劇」‥そんなことを観て感じた。 「市川・金田一」の傑作!是非ともご覧あれ!
・「大原麗子と司葉子」
映画が面白いのは今更言うまでもありません。日本映画史に残る名作です。特に女優陣!大原麗子と司葉子の美しさは必見。しかしながら美しいだけなら現在活躍している女優さんも負けてはいないのですが、やはり昭和時代の女優さんは演技が素晴らしいです。日本映画が一番張り摘めていた時代を生きた俳優さん達は映画の中でお互いに刺激しながら成長していたんでしょう。
・「日本的ET物語」
「かぐや姫は、宇宙人だった」という、市川的竹取物語。僕は2歳の娘を連れて映画を見に行ったのですが、面白かったですね。かぐや姫は、当時新人の沢口靖子。周りを、三船敏郎や若尾文子といったベテランが占めています。ストーリー展開は、「竹取物語」そのままですが、時代ものとしては珍しくSFXが駆使されていて、わかりきったストーリーも異種の物語として楽しむことができます。 沢口靖子は、今やベテランですが、当時の彼女の最高。日本的ET物語を堪能できます。
・「まるで未知との遭遇」
月からの円盤が姫を迎えにくるが、未知との遭遇を市川監督流に再現しました、という印象を強く受ける。竹取物語を現代感覚を交えてアレンジした工夫、沢口靖子の美しさ等、良い点もあるが、全体として市川監督の作品としては普通の水準と言うべきではないだろうか。私にとって市川監督の作品は細雪が素晴らしすぎるので、どうしてもそれ以降の作品は細雪と比較して評価が辛目になってしまう。
エンドロールでピーター・セテラが歌うのには驚いたが、この曲はいいですね。
・「まゆげが」
何故か、沢口靖子の太い眉毛が不釣合い。太めのポンポコ狸を連想。故に、ストーリーのリアリティがさっぱり。美意識の違いと言えばそれまで。
何とも珍妙な作品。
・「十二単の”モト”は、取れたのだろうか?」
日本人なら誰でも知っている『かぐや姫』の物語。原作は、作者不詳の、日本で最初の物語文学『竹取物語(竹取翁の物語)』。これを巨匠市川崑監督が、SF風にアレンジしました。公開当時の広告の煽り文句は『かぐや姫は宇宙人だった!?』確かに、誰もが知ってる作品で、過去にも映画化されたような作品だけに、違ったアプローチも不可欠だったのかも知れません。当時としては、かなり手の込んだ特撮技術も盛り込まれた一大ファンタジーに仕上がりました。平安の前期の世界観に、突如紛れ込む現代科学の生んだ映像に、若干のミスマッチ感も感じつつ、新しい切り口に、新鮮さを充分感じました。かぐや姫(加耶)を演じたのは、沢口靖子。和服が似合います。 かぐや姫との悲恋に身を焦がす大伴の大納言は、中井貴一。結末は分かっているハズなのに、ついハッピーエンドを期待してしまうほど、切ないです。海外のファンタジーもいいですが、たまには、日本の御伽噺もいかがでしょうか。
・「ステキだった〜♪」
中学の頃に見た映画です。ご存知かぐや姫の話なのだけど少しSFチックに描かれていて、SF好きな私にはピッタリでした。
あの頃はCGなんて技術もまだ発達していなくて、最高の技術を使った映像、みたいな宣伝文句だったように思います。かぐや姫が持つ玉や目が光ったり、空にUFOが出てきたりする映像は今ではなんでもないくらいの技術なのだろうけど当時にしてはまあまあきれいに出来ていたと思います。
とーーーっても印象に残っていて、今だに好きな映画です。それに、エンディングで聞けるピーター・セテラのきれいな歌声も印象に残ってます。竹林が風でサワサワしている映像がずーっと流れててそこに stay with me と歌が流れる。洋楽をまじまじと聴いたのはきっとこれが初めてかも。
・「4つでも80点ですよね」
日本の冬は「忠臣蔵」を鑑賞するくらいの余裕がほしいなあ…と毎年思う。笑
さて、忠臣蔵はいろんな解釈がされ、おそらく問題の中心は「なぜ刃傷(にんじょう)にまでに至ったか?」だと言えるのかも知れません。勿論、その人となりは分かりません。それもどう描くかは自由です。
おおよそ言えるのは当時「明らかな不平等があった」と言う事と、すでに時代は戦国より落ち着いていたといった時代背景などというほかに、現代より自制心のあったとされる時代の人間社会にあって、「何かがあった筈ダ!」と…誰にも思わさずにはいれない「騒動」であったということ…。
昔NHK大河ドラマであった「元禄太平記」、これも忠臣蔵の話。主人公の吉保をした石坂浩二が同じ役で出演しています。興味を待たれた方はそちらもどうぞ。笑
日本の冬の夜長に、いろんな忠臣蔵を観られても良いのではないでしょうか?野心的でチャレンジ精神にとんだドラマになってます。時にはそこを楽しみたい方にはおすすめしたいと思います。また、里見浩太朗大石役の「忠臣蔵」もおすすめ。とても丁寧に描かれています。入門には良いかも知れません。
・「期待以上!」
すべての期待を裏切る忠臣蔵。それを前提に観なければ、この映画は語れないし解りません。これは刺客集団の物語ですし、大石はその頭なんです。そこの所、押さえて観なければ駄作だと思い知らされる映画です。
・「こんな忠臣蔵があっても良い」
オーソドックスな忠臣蔵が見たければ他にオプションはいくらでも有ります。(TVの特別ドラマだったけれども吉右衛門が大石を演ったのは良かったね〜。)そもそも健さんも浅丘ルリ子も時代劇向きじゃないんだし。言わば手垢の付いた題材を如何に楽しめるエンターテイメントに料理しようか、という池宮さんの原作に共鳴した市川監督が手に唾して作った新解釈の忠臣蔵映画です。テンポも悪くないし、私は好きな作品です。中井貴一はちょっと歌舞伎が入っている感じで、この頃からホント、良い役者になっていきましたね。
・「かなりダメ」
高倉健は全然知的な大石に見えない。中井貴一は力みすぎ。浅丘ルリ子はなんか怖いし。それに宮沢りえが高倉健の愛人というのは、無理ありすぎ。キャストでいきなり躓いている。演出もどうでもいいところを妙にまったり撮ったりして、すごくダレる。セットや衣装をはじめ、美術はよいと思う。
・「かなりダメ」
全然知的に見えない高倉健、力みすぎの中井貴一、アーパーな宮沢りえ、素で怖い浅丘ルリ子、....。全然ダメ。
・「昭和という時代を代表する名作の中の1本ですね。」
名作、金田一耕助シリーズの中の1本、1978年公開ですから、(獄門島)の次の作品ですね、主演の若き石坂浩二は本当に2枚目です、とぼけた演技も中々に面白い、注目すべきはその出演陣の豪華さ、高峰三枝子、岸恵子、司葉子と昭和を代表する俳優さんばかり、業や性といったものから、どうしても逃れられない人間の悲しさを描き続けた名作シリーズならではのストーリー展開には引き込まれました、お前が呪わしい運命の歯車から、彼女を解き放っておやり、母親の最後の息子への言葉にその総てが表されているお勧めな名作です。
・「シリーズ最高傑作」
シリーズ中最も低い評価を受けているようですが、個人的には最も優れた作品だと胸を張って皆様にお勧めいたします。キャスティング、演技、演出、脚本、編集、ギミック、音楽、エンターテイメント性、etc...全てにおいて非常にバランスも良いと思います。個人的には余りベタな演出や、ドス暗い、いかにも日本的・演歌調なものが好きでないので、このシリーズの熱狂的なファンの方とは私はタイプが違うのかも知れません。しかし、逆にこのシリーズやこの手の日本映画が苦手な方にも是非一度ご覧頂きたいです。細かい理屈は抜きにして、エンターテイメント性と作品の(人間の性や運命などの描き方の)深み、など一つの娯楽芸術作品として高いクオリティーを保っております。ちなみに市川・石坂コンビによるこの金田一シリーズで私の好きな順位は1.女王蜂2.犬神家の一族3.病院坂の首縊りの家4.悪魔の手毬唄5.獄門島です。
・「脚本!音!演技!色!上手い!!」
なんといっても、オープニングの入り方。20年後の第2の殺人、死体のそばで鳴りやまない時計の鐘を岸恵子が止める。そしてタイトル。幕引き役をオープニングで、暗示させてるんですよね。練りに練った、熱の入った脚本です。決して監督は手を抜いてなんかいない。そして最高の喜劇役者、伴淳三郎。今、あんな人はいないねぇ。金田一が、はじめて伴淳警官の家を訪ねるシ−ン。ちゃぶ台を奇妙にまたいで、現れる。もう笑うしかない。そして、ラストで見せる彼の背中。もう泣くしかない。中井貴恵の、いろんな意味であの時にしか出せない初々しさを監督や共演者はきちんととらえ、見事に発揮させ女王蜂に仕立てている。当時の監督が撮ったと思われるカネボウのCMに出演した中井貴恵は、本当に美しかった。高峰・岸・司・仲代は、いうことなし!
・「私は好きです」
公開当時、化粧品会社とタイアップし、たしか「口紅にミステリー」ってキャッチコピーがCMで流れていたのを懐かしく思い出します。市川金田一作品の中では、評価が芳しくないようですね。確かに、智子役の中井貴恵さんは新人ということもあり、演技は?だし。絶世の美女…ではないような…智子役が絶世の美女だったら、評価も上がったのでしょうか?でも、私は本作品は好きです。豪華キャスト陣の素晴らしい演技。脇を固める役者さん達も良い味出してます。とくに伴淳三郎さん最高!凄惨な殺人事件のお話なのに、なぜかホッとするのはなぜだろう…ラストシーンが特に好きです。今更ですが、金田一耕助最悪の事件と言われる(原作者でさえ発表するのに気が進まないとまで言った)「悪魔が来りて笛を吹く」を市川監督で見てみたかった。
・「あんたの声にびっくりしたわ!」
「市川・金田一」第四弾‥。「獄門島」でシリーズ終了のはずが浮世の風に流されて制作する事になったらしい。本作以前の三作品が素晴らしい出来栄えだったので、本作は評価が厳しくなってしまったが、以前の三作品と比較しなければ、それなりに評価できる作品だ。市川監督も「協力監督」をおくところからも「乗り気の無さ」が伺える‥。しかし出演者は豪華!高峰、岸、司の三大女優、仲代、伴淳ら出演者の豪華絢爛さはシリーズ一でしょう。ヒロイン「智子」役の中井貴惠は、原作の雰囲気に合わず台詞まわしも良くない!出番が少ないのが救いだが、この役にぴったりなのは「稲垣・金田一」の「栗山千明」でしょう。容姿端麗、気品ある台詞まわし、原作通りの「絶世の美女」は彼女しか考えられない!「市川・女王蜂」は前半一時間が説明的過ぎるし、後半も人間描写を深く掘り下げておらず急ぎ過ぎの感は否めないが、岸・仲代の熱演もあり胸に迫って来るものは確かにある。(凄惨な殺害シーンより、仲代の絶叫がスゴすぎ!観ているこっちがその「声」で殺害されそ〜だったわ!‥笑)細かい点が気になるとはいえ、全体的には合格点はあげられるでしょう。(「コウモリ」の謎解きはスゴくイイ!)この作品では、以前テレビドラマで放映した「役所広司・金田一」がなかなかの出来栄えだった。是非ともDVD化希望!(笑)
・「DVDのジャケットで被害者がわかってしまうので注意」
横溝正史の代表作の映画化で2時間23分の長尺ながら長さを感じさせない作品です。名探偵の金田一役の石坂浩二が主演の推理映画となっておりますが、実質上は岸恵子主演の人間ドラマと言ってよいでしょう。上品な役柄の多い岸ですが、この作品では鄙びた旅館のおかみさんで、粗末な格好をして天然ぼけのかわいい二人の子持ちの母親を演じています。こうした役柄にも関わらず、上品で奥ゆかしい美しさが、少しも違和感がなく、若山富三郎扮する警部が淡い恋心を寄せる部分には納得できます。岸はこの作品では、女の悲しみ、母親の苦労など多様な顔を見せ、そのすべてを美しく完璧に演じています。他の俳優陣では、仁科明子と北公次が、なんとも初々しい演技を見せています。原作は推理小説としては、最高傑作に入る長編で、映画にそのすべてを盛り込むのは無理ですから、なぞ解きを楽しみたい方は小説を最初に読まれることをお勧めします。一つ難点を挙げれば、DVDのジャケットが必要以上に残酷で、しかも誰が殺されるのかなどの謎解きのキーポイントがわかってしまう点です。ジャケットは映画を鑑賞後に見ることをお勧めします。映画の中では残酷シーンはほんの数秒しか映りませんし、さほど残酷でもありませんので、小学校高学年からの鑑賞が適当です。
・「悪魔の数え歌がとても印象的な作品でしたね。」
名作、金田一耕助シリーズの中の1本、1977年公開ですから、(獄門島)と同じ年に制作された作品ですね、主演の若き石坂浩二は2枚目ですね、そのとぼけた演技も面白いです、一見、実に気さくで前向きな旅館の女将を演じているのは女優の岸恵子、金田一シリーズに数多く出演されているだけあって、その存在感、美貌はピカイチです、一羽のスズメの言う事にゃ〜、、、という歌がとても印象的で引き込まれました、業や性というものから決して逃れられない人間の物悲しさを痛切に描いてきた名シリーズだけあって、今回も泣かされました、古い和風旅館のセットも味があって、見ているだけでも面白かったですね。
・「凄惨な犯罪に潜む悲哀」
一連の横溝作品が角川映画として上映されていたころ、自分は小学校高学年から中学生くらいの年齢だった。「見てから読むか、読んでから見るか」というコピーで宣伝されていた一連の作品を当時は怖い映画としてしか認識していなかった。
大人になって、横溝作品を何冊か読み、その上でこの映画を見た。因習にとらわれた僻村の人間関係や、男女のどろどろした感情を扱ったものが多い横溝作品だが、この作品は一連の市川監督の横溝作品の中で一番よくできていると思った。凄惨な犯罪、それも若い女性ばかりが狙われて殺され、死体は村に伝わる手鞠歌の歌詞とおり、残酷なさらし物にされる。犯人は計画的に犯行を重ねていくのだが、最後の殺人で大きなミスを犯してしまう。己の罪を知った犯人の苦悩と陰惨な過去、真犯人を知った周りの人の衝撃、そして悲しい最後など、犯罪をめぐる人間の悲哀が描かれていて深く考えさせられた。愛した人からどれほどひどい仕打ちを受けても憎めない人間の弱さ、妬み故に恐ろしい犯罪を重ねてしまう怖さなど、人の心の暗い部分をよく描いていると思った。ラストシーンが少し希望が持てるもので、せめて残された人がよい人生を生きていってくれるとよいと思った。 往年の名優も沢山出演して名演技を披露しており、映像も美しい。他の人も書いていることだが、リメイク不可能な名画ではないかと思う。
・「「本陣〜」と共に最高傑作!」
素晴らしい‥!観終えた後の何とも言えない「切ない」余韻が例え様がない、「市川・金田一」の最高傑作でしょう!横溝作品の映像化では、高林・中尾のATG作品「本陣殺人事件」に迫る完成度だ!横溝作品としての完成度は「本陣〜」の方が上だと思うが、舞台が現代に変更、中尾・金田一がGパン履いてらしくない、犯人探しに問題がある等、脚本は悪くないのに作品の舞台・背景に緻密さに欠け違和感があるが、本作は「古びた村の暗い因習と、因縁深い血縁の業」が美しい日本独特の映像美により、「切ない哀愁」が「凄惨な殺人事件」と素晴らしいコントラストを描いて観る者に迫って来る‥! 岸 恵子は本作を観るまで、あまりパっとしない女優だと思ったけど、ラスト近くの鬼気迫る演技は本当にスゴい!そして磯川警部役の若山富三郎!何と言う存在感!‥静と動を巧み演じ分ける実力は全く恐れ入った!終盤の岸が演じる「リカ」への「切ない想い」が深く迫り感動的だった‥。市川監督の巧みな伏線と(謎解きが全て解明していないのに、仁科が唄を回想するシーンで毬つきの女の子を4人登場させる大胆さ‥!)映像美、そして金田一・磯川警部の別れのシーンの切なさ(金田一の問いかけに、磯川警部が答えずに、背景が代わりに答える巧みさも必見!)そして音楽も素晴らしいの一言に尽きる!謎解き、犯人探しより「人間を描き尽くす」内容も感動的だった!‥日本映画史に残る傑作と言いたい!
・「金田一映画化シリーズの最高傑作」
金田一シリーズの映画化作品の中で、この「悪魔の手鞠唄」は最高傑作である。
映画の冒頭から十数分程度で、鬼首村の複雑な人間関係と登場人物をテンポ良く説明し、まるで焦らすかのように、ようやく出るタイトル。これで観客は一気に物語に引き込まれ、そしてこのとき流れる切なく物哀しいテーマ曲が、この映画の全てを語っている。また、金田一が仙人峠を登り始める際に流れるコミカルなBGMが、老婆の登場で一気にトーンが下がり、何とも言えない不気味さを醸し出す演出が素晴らしい。
俳優陣は、他レビュアー絶賛の若山富三郎と岸恵子の存在感と演技はもとより、常連である立花警部・加藤武を始め、村医者・大滝秀治、旧家の奥様・草笛光子と白石加代子、そして三木のり平とその妻・沼田カズ子などは、マネの出来ない味わいを出している。リメイクできないのは若山富三郎と岸恵子に代わる現代の役者がいないと言うレビュアーに賛同するが、脇役の三木のり平一人あげても代わる役者は皆無であろう。
脚本、演出、キャスト、音楽、全て満足できる金田一映画化シリーズの最高傑作である。
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