七人の侍 [Blu-ray] (詳細)
三船敏郎(俳優), 志村喬(俳優), 稲葉義男(俳優), 宮口精二(俳優), 千秋実(俳優), 加東大介(俳優), 木村功(俳優), 津島恵子(俳優)
「Blu-ray版、買ってませんすいません。」「この槍をとれ!」「相変わらず」「今ひとつ納得できない」「素晴らしい!(七人の侍が映画で帰ってきた)」
七人の侍(2枚組)<普及版> [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎;志村喬;稲葉義男;宮口精二;千秋実(俳優)
「全部が含まれている」「名作。」「すばらし!!」「文句のつけようがない大傑作」「魂揺さぶり 命たぎる 金字塔映画」
生きる<普及版> [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 志村喬;小田切みき;小堀誠;金子信雄;千秋実(俳優)
「何度見ても涙が止まりません。」「仕事を、人生を考えようという時みんなに振り返って欲しい作品。」「映画の教科書」「ラスト数十分の集団劇にこそこの映画の凄みを感じる。」「現代社会を生きる日本人にこそ観て欲しい日本映画」
蜘蛛巣城<普及版> [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎;山田五十鈴;千秋実;志村喬(俳優)
「映像が傷まるけ」「う〜〜ん」「すばらしい。」「一番好きな作品です。」「西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻」
隠し砦の三悪人<普及版> [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎;上原美佐;千秋実;藤原釜足(俳優)
「配慮と心づかい。」「ツンデレ」「長澤まさみはお姫様としては弱いとは思ったが…」「「七人の侍」と並ぶ、見所満載の娯楽傑作!」「まさしく娯楽大作です」
生きる [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 志村喬(俳優), 小田切みき(俳優), 伊藤雄之助(俳優), 小堀誠(俳優), 金子信雄(俳優), 千秋実(俳優), 田中春男(俳優), 橋本忍(脚本)
「幸せは目じりに。」「言われてる程は」「人間が死ぬまでに何を成すべきか」「答えのない問題。」「その無力さ」
七人の侍 [DVD] (詳細)
三船敏郎(俳優), 志村喬(俳優), 稲葉義男(俳優), 宮口精二(俳優), 千秋実(俳優), 加東大介(俳優), 木村功(俳優), 黒澤明(俳優), 橋本忍(俳優), 津島恵子(俳優), 島崎雪子(俳優), 藤原釜足(俳優), 左ト全(俳優), 東野英治郎(俳優), 山形勲(俳優)
「名作。」「すばらしい」「超大作といわれるにふさわしい面白さ」「百姓たちは卑屈すぎる」「常に最新作のような魅力を持った世界の傑作!」
羅生門 [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎(俳優), 京マチ子(俳優), 志村喬(俳優), 森雅之(俳優), 千秋実(俳優)
「人間て…」「魂あるいは人間の精神」「他の黒澤映画DVDと比べ」「黒澤伝説はここから始まった」「 人間を買い被るな!自分や自分の周りの奴らを見てみろ!」
野良犬 [DVD] (詳細)
三船敏郎(俳優), 志村喬(俳優), 清水元(俳優), 淡路恵子(俳優), 木村功(俳優), 黒澤明(俳優), 菊島隆三(俳優), 三好栄子(俳優), 千秋実(俳優)
「黒澤現代劇のピカ一」「戦後まもない日本を垣間見られる」「とても面白かったです♪」「実直っていいもんだ。」「志村・三船見事な共演 」
蜘蛛巣城 [DVD] (詳細)
三船敏郎(俳優), 山田五十鈴(俳優), 千秋実(俳優), 志村喬(俳優), 黒澤明(俳優), 小国英雄(俳優), 橋本忍(俳優), 菊島隆三(俳優), シェイクスピア(ウィリアム)(俳優), 久保明(俳優), 太刀川洋一(俳優)
「映像が傷まるけ」「う〜〜ん」「すばらしい。」「一番好きな作品です。」「西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻」
● 物欲リスト
● 日本映画1
● 〓★BEST◆西部劇+戦争+時代劇◆〓映画温泉300選より〓2010版
● 映画リスト
● ボストン映画記
● 赤川次郎の映画館2(三毛猫ホームズの映画館ではありません。)
● オススメ映画
● 観たい映画
・「Blu-ray版、買ってませんすいません。」
さまざまな英語圏の作家・演出家・音楽家が話題にする「クロサワ」。海外で一番有名かつ尊敬されている日本人クリエイターは多分御大です。いやマジで。もしくは最近だと「ミヤモト」「ハルキ」あたりか。
今見れば、その素晴らしさに気付く〜。何で今の日本人がクリエイトするドラマツルギーはこんなに浅いんだろう。映画も役者も、監督も、全ては「生き様」ですわ。
・「この槍をとれ!」
LD、DVDと所有してますが、BDも迷わず購入しました。まさに空前のスケール!画質、音質ともに向上していると思いますが、なにより「休憩」から操作なしで後半が開始するドキドキ感は、BDさまさまです。 合戦のシーンが素晴らしいのは、三船敏郎の悪戯や独白、志村喬の抜刀での喝、千秋実の憤死と旗など、名シーンの積み重ねの上にあるからでしょう。「侍」と農民を通じて、戦闘の専門家にだけ防衛を任せるのではなく、自分のものは自分で守る気概を持つべきだという、気高く硬派なメッセージも織り交ぜられた、不朽の名作です。
・「相変わらず」
作品自体は勿論5つ星。今回のBDは相変わらずクッキリ感のない絵。DVDからの進歩無し。ただ音のサラウンド音声時に多少聞きやすくなっているように感じた。クライテリオン版が出たら買うと思う
・「今ひとつ納得できない」
作品の内容に関しては、 数々の素晴らしい評価がありますので、ここではあえて触れずに、 ブルーレイになった事へのメリットを書きます。
・一枚に207分丸々収録されている・VHSの再生時のようにヘッド擦れが無いのでノイズが付かない
本当に、 このくらいじゃないでしょうか。画質はDVDに比べて、 正直そこまで向上しているとは思えません。
特にノイズリダクションが可能な機器は、2009年現在、全ての傷を自動で取り除く事は不可能なはず。以前、画像処理の仕事をしていた事もあり、手作業でほとんど行うため、スタッフの感性で、その程度が決まります。
例えば、雨のシーンのフイルムの傷を、雨粒を残して全フレーム消すという事は大変難しい。
なぜなら、雨全てをCGで消す事が、まず出来ないのが現状だからです。
なので、今回のブルーレイを見る限りでは、取り除いたのは目立つ大きな傷のみです。
そもそも、 こんな未完成な作業を巨匠が見たら、何と言うだろうか。
そう考えると、これが本人の監修なら、完璧までこだわってくれそうなのですが、それは現実的に無理なわけで、よほどのコレクターで無ければ必要無いかもしれません。DVD版を持ってるなら尚更です。
後は、毎度の事ですが、音全般が聞き取りにくいので、字幕表示をオンで見ることをオススメします。
・「素晴らしい!(七人の侍が映画で帰ってきた)」
50インチプラズマTVで鑑賞したのですが「映画を見た!」という感じでした。色の諧調が自然で、解像度も高い。過去映画館でリバイバル上映、LD、DVDで何回も見たのですが今回のブルーレイは それらを上回っています。・馬の動き、戦闘シーンの躍動感がUPしています。・また自然現象(雨、風、火、霧)の臨場感もUPしています。・画面後ろに配置された人物の表情までよく判りました。 (実は、久蔵がよく笑うことを発見。)・同じショットなのに急に明るくなったり、暗くなったりということも無く、画面にゴミも無く、 安心して画面に集中出来ました。あまり評価出来ないのはサウンドトラックに関してだけです。古い映画のため音が全体的に細く感じました。但し、映画上映時、LD、DVDより台詞の聞き取りやすさは格段に上昇しています。買って大満足のブルーレイでした。
・「全部が含まれている」
本屋でDVDを買いました。ぬかるみの中で右往左往する馬のひずめの音と足の撮影は迫力がありました。また馬一頭しか入れないような狭い入り口から敵を一人ずつ入るようにし掛けて袋ネズミで射止める作戦も面白かったです。
昔風に言えば“水のみxxx”出身の菊千代(三船敏郎)が盗んだ家系図を見せて由緒ある侍出身を見せかけて演説したり、貧困極まった農民達が、、、実は貴重な食物を隠していた、また村人達が恐れてかくまっていた娘達が出てきたときの菊千代の驚きと喜びのシーンも真実味がありました。
一本調子ではなかった、それどころか貧困にあえぐその時代の農民の心情、浪人たちの状況、ラブストーリー、悲哀、戦争作戦 etc.が名演技と一緒に映画全体に上手に組み込まれています。
黒澤明は言うまでもなく、三船敏郎のナチュラルで朴訥とした演技とそれでいて物凄く豪快!と思うととても優しい表情を見せる彼のlooksは世界的に通用します。
・「名作。」
「とりあえず観とけ」的映画。
あぁなるほどなぁ。今の人はこういうのをマネしてるんやなぁ。と思う場面が随所に登場。さすがに古臭さは否めないものの、それすら「味」になっているのです。ただただ完成度の高さに脱帽するのみ。
ストーリーは単純なのに細かく作りこまれていて、登場人物が十分に生きている。様々なギミックも用意されていて、飽きさせない構成も見事。月並みながら、「豪快にして繊細」という言葉がピッタリなのです。
「これは俺なんだよぉ」(ミフネの名ゼリフ)は涙ものです。
http://review.btmup.com/dvd_movie/seven-samurai-akira-kurosawa.html
・「すばらし!!」
黒沢作品はやっぱり昔のほうがいいですね。この作品は、内容もいいけど役者さんが皆さんすばらしい。今風に言えば、イケ面は一人だけ、木村功さんね。全員、「ああ侍」ですしお百姓さんはまさしくお百姓さん。何回見ても飽きません。
・「文句のつけようがない大傑作」
あっという間の3時間半。見るものを圧倒する素晴らしい映画。
人生の中でこんな映画に出会えるのはほんの数えるほどしかない。こんな最高傑作が日本で誕生して、そして今現在でもDVDというメディアで楽しむことができる環境に感謝です。
内容はもう、他の方々がレビューされているので多くは語りませんが、やっぱり七人それぞれの個性を見事に演じきった俳優、農民一人一人、全てが素晴らしい。
何度も繰り返してみたくなる、凄い映画です。
・「魂揺さぶり 命たぎる 金字塔映画」
正直 何から評価したら良いのか 迷い過ぎる程 素晴らし過ぎる 困ります 文句なんて とんでもない 完全無欠の映画です 私は舞台でも映画でも年数回 役者として演じさせてもらってる者ですが 観る側よりも 演じる側として 演出側として何度も見直してみても恐ろしい程 鳥肌が立ち 汗が出てきます 全てが神の領域です感想の最後に切られ撃たれ死にゆく野武士も侍も 死に様がリアルです 中には あっけないとか迫力がない死に様という 糞馬鹿の方々もいますが 人は演出たっぷりの死に方なんてしないです あのような場面では 人はあっけなく死に ズタボロのゴミクズのような屍に変わってしまうんです そこまで死に様でさえ計算尽くした監督とスタッフには脱帽して頭が上がりません 菊千代の死に様に何度観ても目頭が熱くなります
・「何度見ても涙が止まりません。」
黒澤作品は元々好きで全作品見ましたが、私の個人的なベストです。
主人公が胃癌に気付いてから、「生きる」ことを模索する前半。酒に溺れ、娯楽に走り、夜の歓楽街、クラブ、ストリップ劇場巡り、女遊び、そして何よりの生きがいだった息子。全てが上手くいかず虚無感におそわれます。 そして「生きる」ことの希望を役所の仕事に見出だす後半。全てのエピソードが秀逸で飽きさせません。
映像的にも余分なセリフ、シーンは削りながらも、状況を理解するのに充分余韻があります。
また役者が巧いのは言うまでもありませんが、小さく映り込んでいる役者一人一人の感情の機微までしっかり表現されています。特に後半の通夜のシーンは圧巻。遺影を囲む誰もが人間らしく感情移入できます。
この映画のマイナス面を語ることは不粋。それ程までに、大傑作です。
・「仕事を、人生を考えようという時みんなに振り返って欲しい作品。」
一昨年の秋にテレビ版リメイクが放送されましたので、そちらをご覧になって「じゃあ本家も観てみようかな」と思った方、ぜひぜひどうぞ。
そうでない方、「50年以上前の白黒映画、それも『奥さんに先立たれ、一人息子には相手にされず、つまんない仕事を毎日やる気なくさばいているさえないおっさんが末期ガンで死んでいく辛気臭い話』なんて観たくないお!」と思った方も、ぜひ観ましょう。 自分と同世代だとあまり観ている人がいないのも残念なのですが、30代前半くらいでまだ両親とも健在という人(自分を含めて)は、この課長さんをはじめとしたやる気皆無な『生きたまま死んでいる』人にはなるまい、と観れば思うことでしょう。 どちらかというと、課長さんの息子・光男さんとその奥さんのように家族を結果的に絶望させるようなことは絶対にするまい、と感じる人も多いんじゃないかな。 もし語られていない後日談があるのだとしたら、光男さんと奥さんが、そして課長さんに本当に生きるきっかけを与えてくれた小田切さんが、その後どんな人生を送ったのだろうか、とも考えます。
もちろん、リアルな1950年代前半の風景やあの時代の人の立ち居振る舞いを見るだけでも楽しめると思います。課長さんが「女物の靴下ってどこに売っているんだね?」と聞くのを観て、当時はおじさんの世界と若い娘さんの世界は重なっている部分は少なかったことや、当時の日本は軽工業品の生産と輸出で産業を少しずつ再生していっていた状態だったということもよくわかります。
観る人それぞれに、人生について、仕事について考えるきっかけをくれるであろう、そんな映画です。
・「映画の教科書」
黒沢明の最高傑作であり、映画の教科書的作品でもある。この映画を見てピンと来なかったらあなたには映画的センスが無いから映画を見るのをおやめなさいと言ってもいいくらいの作品。この映画がなぜ名作なのか?「人間が生きる意味」を問うた作品だから?官僚批判だから?もちろんそれも大きな要素ではあるが、何よりもこの映画は映像作品として完成度が高いからだ。開幕、いきなり胃がんのレントゲン写真で始まる。映像ならではの開幕だ。小説ではこんな書き出しはできない。観客は主人公が末期癌であることを知っているわけだから普通の構成では興味を失ってしまう。だからいきなり主人公通夜の席に場面が飛ぶ。このジャンプショットの見事さ。構成の凄さ。回想により断片的に語られる主人公のその後は主人公に残された時間が無い事を知っている観客とそれを知らない登場人物たちとの間にギャップを生じさせることで観客の感情移入を即す効果を上げる。さらにあらゆる場面でちりばめられている対位法の素晴らしさ。主人公が残された時間を生きる目的を見つけた瞬間に流れる「ハッピーバースディー」は主人公が改めて生きなおす瞬間を祝福する演出効果となっている(現実にはそんな音楽が流れないので、女学生のカットを入れているのだよ。死にゆく初老の男とこれから人生を謳歌しようとする女学生との対比でもある。いじわるなんかじゃねぇーの)。この真逆がダンスホールでの「ゴンドラの歌」だ。華やかなダンスホールで客が引いてしまうほどの哀しい声で歌う主人公。華やかであればある程主人公の絶望感が観客に響く。そしてこの場面があるがこそのラストのブランコでの「ゴンドラの歌」なのだ。この対が深い感動を呼ぶのだ。同じ歌でも絶望と達成感とこのブランコをこれから使うであろう子供たちへの希望を想像することによってまるで違う聞こえ方がするのだ。ブランコと初老の男という表現そのものも対位法なのだ。緻密な映像演出と役者の好演、普遍的なテーマと社会性、まさに映画の教科書のような作品なのだ、これは。最高級の芸術だよこれは。国宝だよ。
・「ラスト数十分の集団劇にこそこの映画の凄みを感じる。」
この映画の一番凄いのは、志村喬演ずる市民課長の主人公が癌で死んだ後で、残された人々・・・・上は市の助役から、他課のトップ、部下たち、そして直接の遺族、更には・・・あ、コレはさすがにネタバレ避けます・・・との間で延々わされる、故人をしのんでのやりとりと、それら個々の人が思い出していく、生前の主人公の振る舞いにつの回想をクロスカッティング的に差し挟みながら(厳密には「クロスカッティング」とは、同時進行の別のシーンを行き来する場合らしいが)進んでいく「最後の40分」(全体では2時間半の映画である)に尽きると思う。
このことは映画通には知れ渡ったことで、映画の作劇術の鮮やかさについては語り尽くされてもいるようだけれども、私なりの言葉で書いてみたい。
ここでなされる対話の辛辣なリアリズムにはほんとうに舌を巻くしかない。これだけ大人数の役者が重ねる議論、ちゃんとひとりひとりの立場と性格の違いまで完璧に計算され尽くしている。脚本術の高さという点では想像を絶すると思う。
話がひとつの方向に収束してみんな納得するという流れにはなかなかならないのだ。繰り返し繰り返し、そこに集う「お役所公務員」の骨の髄まで食いいった、「職場で勤め上げようとすれは、何もしちゃいけない」という適応スタイル、他部署との縄張り意識、選挙対策まで持ち出す「一見もっともらしい状況分析」が、いやらしいまで議論を元の木阿弥にしてしまおうとする。
ほんとうにお通夜の席で、このような、ほんとうにうねうねとしたやり取りが延々と続いていても何もおかしくはないというくらいにリアルである。
この、集団での対話の異様な生々しさの背景には、この映画製作直前の時期まで続いた東宝の労働争議を目の当たりにした中で、黒澤をはじめとした製作スタッフが肌身に染みて感じた事柄も、ダイレクトに反映しているのかもしれない。
もとより、こうした寄せては返すような膠着スレスレの対話を重ねる中で、それぞれの周囲の人物の中に残っていた、忘れかけていた記憶の断片が蘇り、皆の中でシェアされていくうちに、ジグソーパズルは徐々に完成され、故人の生き様とその動機が何だったのかについて、やっとひとつの立体的な像を結び始める。
遺された人々の記憶を寄せ集めて、共有する中で、はじめて故人の「生きる」姿が再建されるのである。
もとより、それすら、その後に続くあのようなエンディングという形でしか描かないあたりにこそ、それは観客ひとりひとりの「生きる」あり方の問題ということを最後に突きつけているのだと思う。
・「現代社会を生きる日本人にこそ観て欲しい日本映画」
作品評価以前の問題ですが、正直言って、50年以上の時を経た今も、日本も日本社会も本質的に何ら変わっていないことに驚愕しました。
戦後、経済成長に生きた日本でしたが、今となっては、それは「表面的=経済的な豊かさ」に過ぎず、人間がしあわせに生きる原点である「心の豊かさ」を失ったと感じます。加えて言うと、「お役所仕事」や「お役人」の進歩・改善の無さです。一体どこが民主主義国家なのか、どこが先進国なのかさっぱりわかりません。日本人全員が回転し続ける日本国の歯車にうまく噛み合わなければならず、私達の人生はベルト・コンベアで流されるひとつの部品にすぎません。それを一歩でも踏み外すと、国からも社会からも学校からも「落ちこぼれ=規格外品」になり、JISマークがつかない人間になってしまう次第です。今となっては、この作品の主人公のように「死」を目前にして、人間の尊厳に目覚める人も少ないと思います。そういった人達が多ければ、日本という国はもっと良い国になっていたと思います。
厳しく言うと、この映画を観て感動したという人達があまりにも多すぎて驚きました。しかし敢えて安易に感動してはいけない作品だと思います。この作品は黒澤監督の痛烈な「戦後の日本社会批判」だと判断したからです。日本という国、そして日本社会を良くするためには、市井の人達が「NO!!」と言う勇気をもって立ち上がらなければ、日本の未来はありません。そもそも日本と日本社会は、まず「NO!!」と言う人、そして貧しい人々には優しくない国であり、真っ先に切り捨てられる人種だと感じます。だったら、江戸時代とどこが違うのか・・・。それ故、現代社会に生きる人々は生まれた時から「生きながらも死んでいる」のです。私の身近な人達を見回しても、生き生きしている人などおらず、自分自身に妥協して「長い物にまかれ」惰性で生きているあり様です。それを自覚している人達もいますが、解決策としては、諦観の人生を全うする他なく、後は日本人をやめるか、生きることをやめるかです。
そもそも人間は生まれた時点から死に向かって歩いているわけで、人間ひとりの「命」ましてや「人生」などはかなく、地球規模で考えるととるに足らない、ちっぽけなものです。しかし、ひとりひとりの人間が己の人生をみつめ直し、それにささやかな尊厳を与えることが自分が生きた証であり、それが人間的に生きられる良い社会や国へと繋がると信じます。
さすがドストエフスキーを愛した黒澤監督。改めて、世界のKUROSAWAの底力を思い知らされました。「七人の侍」は、黒澤監督の人生哲学と映画の娯楽性との幸福な出会いだと評価しますが、この作品は社会派黒澤監督のルーツとも言える決定的な作品でしょう。私は「七人の侍」も立派な社会派映画として評価しますが。
・「映像が傷まるけ」
見てびっくりした。昔、レンタルビデオで見たときには、、こんなに傷が入っていた記憶がなかったので・・・、本当に信じられない。これが現在、存在する最高の状態にあるフィルムをマスターテープとして使用したものなのでしょうか。例え、そうだとしてもきちんと修復してDVDとして商品にしてほしかった。
黒沢明監督作品、特にこの「蜘蛛巣城」は、単なる映画というだけではなく、芸術作品として非常に価値のあるものだと思っていますので、よけいに残念です。
・「う〜〜ん」
ストーリーがあまり納得できませんでした。大殿を殺そうとした、奥方こそ物の怪では?
・「すばらしい。」
映画というものは、アクションの凄さとか、映像技術のすばらしさ、とかそんなものでは評価ができないことが、本映画をみることではっきりわかります。段落が変わるときには、ただたんに、パワーポイントのスライドのように、横から、あたらしい場面が入ってくるのですが、こういった手法は、古くてもぜんぜん気になりません。題材がシェークスピアだけあって、面白いのは当然なのですが、やはり三船が光っています。映画史に残る傑作であると断言できます。若い人でまだ見ていない人があれば、ぜひどうぞ。
・「一番好きな作品です。」
黒澤明監督の作品はすべて持っています。その中でも一番好きな作品です。二番は、虎の尾、三番、用心棒あと、赤ひげ、生きもの、酔いどれ天使、乱、と続きます。ビデオ、LD、DVD、ブルーレイと視聴環境は良くなっているにもかかわらず、ソフトの値段が如何せんまだ高いのが現状です。私はマスターワークス3巻計約13万その他は単品で揃えましたのでそこそこ高い買い物でしたがいつでも好きな時に観れるので、無理をして購入しましたが、考えますと作品自体もう40年50年前のものです。内容が古いというのではなく、せめて普及版でお求め易い価格なら1500円が妥当なところでしょう。定価3990円なら半年前の洋画の新作の値段だと思いますが如何でしょう。アメリカと比較するのは良くないですが、新作でも10ドル位で買えます。まあ、世界規模ですから安くできると云えなくもないですが。名作を安価な価格で沢山売る事がメーカーの務めだと思いますが。一考お願い致します。
・「西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻」
原作は、ご存じシェークスピアの「マクベス」。シェークスピアの「マクベス」や「乱」のもとになった「リア王」は日本人からみると情が感じられない。でも、その分、人間の持つ本質を鋭く突いています。この作品のテーマは、人間の業(ごう)。ヨーロッパでは、人間はどうしようもない存在、と考えてるんでしょう。だから、あの「羅生門」もヨーロッパで評価が高いのでしょうね。
勧進帳をもとにした「虎の尾を踏む男達」と観比べると面白いと思います。
・「配慮と心づかい。」
内容の良さについては、他の方が書いてくれていますので、少し違う事を書きます。 このお話しは、馬が疾走するシーンがたびたびあるのですが、三船さんはじめ、スタッフさんたちが馬の事を思いやり、足を痛めないよう、馬の走る道にワラを敷いていたそうです。今の若い役者さんに、そういう配慮、できるのかな?って思いますね。自分の役のこと以外にも、考える力、あるのかな??
・「ツンデレ」
スターウォーズの元ネタらしい。 (らしい、というのは私がちゃんとスターウォーズを見たことが無いゆえ)
ツンデレ?な上原美佐にノックアウトされた。 騎馬戦も迫力満点、話も脱走ものの亜流のような感じで緊迫感が最後まで。 無理な状況を突破する手がちょっと力技なのが気にかかるけど・・・。
かなり珍しいと思われる槍の殺陣は長時間に及び圧巻。 あ〜あ武術やりたいなと思わされる瞬間だったw
・「長澤まさみはお姫様としては弱いとは思ったが…」
黒澤明監督を支持している人は 今回の映画は駄作だと言われます。私はマツジュンのファンでも長澤まさみのファンでもありませんが 両方みた限り 今回の「隠し砦の三悪人」の方が話も分かりやすく 面白かった!長澤まさみの姫役は弱かったと思ったがそれを抜かせば 今回のDVDの方が何回も見れるが…
・「「七人の侍」と並ぶ、見所満載の娯楽傑作!」
とにかく太平と又七の凸凹コンビが目を引きますが、それ以外にも危機を脱出するための機転をこらす真壁、凛とした品を醸し出す雪姫、真壁と同じ人種である田所兵衛。
これらのキャラクターを交えつつ、祭りや槍の一騎打ちなど、本当に見所が満載です。ある意味、「七人の侍」を対をなす作品かもしれません。
あちらはあくまで受動的に村を守る侍と農民の話。こちらは能動的にお家再建のために立ち回る侍と姫と農民(!)の話。
とにかく娯楽に徹しているこの作品、観て損はなし。何度観ても、突っ込みどころがわかっていても、笑ってしまう太平と又七のコンビは最高です!
・「まさしく娯楽大作です」
昔見て面白かったので、今回大画面テレビで再度見たが、やっぱり評判通りのとても面白くて楽しめる作品です。
ストーリーは、三船敏郎扮する武将と金塊目当ての二人の百姓の3名が、戦争に敗れた国のお姫様と金200貫を隣国に連れ出すという割と単純な内容ですが、その過程では、絶体絶命の危機を一瞬の機転で乗り切るところや、敵に捕らわれた百姓が反乱兵に紛れて階段を駆け下りるど迫力のシーンや、三船敏郎が逃げる敵兵と猛スピードの馬上で繰り広げる迫力満点の戦闘シーンなど見所満載です。
勝気な雪姫(上原美佐)のきりりとした眼差しの美しさもよかったし、猿回し役の二人の百姓(千秋実と藤原釜足)のとぼけた掛け合いも楽しめました。
・「幸せは目じりに。」
時代のせいかもしれませんが、公務員30年もできてええなと思ってしまいます。小田切さんも辞めるなんてもったいない。私は生きるだけで精一杯。生きる目的なんて考える余裕すらないもんなあ。怠慢?
でも、観てよかったです。小田切さんとデートしてるときの渡辺さんの目じり、幸せそう。生きてますね。そんなささやかな幸せなら私だってこれから経験できるかも。
重いと思ってましたが、意外とコミカルです。現代でやるとしたら、渡辺さんは松尾スズキさん。もうミイラを演じきってほしいです。小田切さんは麻生久美子さん。「役所では本当に困ってるひとの役に立てない」と言って海外へ飛び出して行きそうじゃないですか。んで、「踊る大捜査線」の湾岸署の署長たち3人組も登場させたい。渡辺さんが取り組むのは、少子化対策か待機児童の解消か産科医不足の解消か。
「グッドウィルハンティング」や「恋の門」、「8マイル」とか好きならひとなら好きかも。
っていうか我が国の総理に見て欲しい。何代目かは、フフフ(笑)
・「言われてる程は」
えらい高評価なので期待してみました。結果は期待外れ。非常に地味な作品です。もうちょっと自分の心理に影響があるんじゃないかと期待してた分、地味でインスパイアされる要素がほとんどなくがっかりです。地味ですがこの方が結構現実味があるのかな。後半の下りにはがっかりしました。死を目の前にした人間の変貌ぶりを表現した映画ですが、後半の覚醒した部分が短すぎます。ちょくちょく回想しますが、正直あれだけで後半の崇拝ぶりは無理があるんじゃないでしょうか…。
・「人間が死ぬまでに何を成すべきか」
人は何のために生まれてきて、そして死ぬまでに何を成すべきなのか、ということを考えさせられた作品だ。
主人公は30年間無欠勤を続けていた市役所の市民課長で、毎日ただその日を何事もなく過ごすことだけを目標のように生きている。そんな彼が胃がんで余命半年程度と自覚した時からこの映画はスタートする。
この主人公を演じる志村喬の演技がすばらしい。不治の病と知って打ちのめされる表情、同居する息子夫婦にがんであることを打ち明けようとしてそれができないやるせない表情、市役所を無断欠勤して若い女性にすがりつく情けない表情、そして最後に死ぬまでになすべきことを見つけてそれに取り組む決意に満ちた表情などを見事に演じ分け、まさに迫真の演技だ。
自分も含めて健康な人間は自分が半年後に死ぬなどと想定することは滅多になく、それが故に忙しい毎日を生きるのが精一杯な人が多いと思うが、生まれたからには死ぬまでに何か足跡を残したい、そんな気持ちになる作品だ。
・「答えのない問題。」
自分の余命があといくばくもないと知った時、主人公の心の“明かり”であった、子の心は、もはや手の届かない場所にあった。「自分の人生とはなんだったのか」そう自問した時、主人公は公園を造る、人のために生きるという“明かり”を見つけた。その計画に奔走し、ついに死の間際には、公園が完成する。
妻を早くに亡くし、子を明かりとして生きても、子の心はいずれ親元を離れる。子には子の人生がある。ただ、今、心は近くになくとも、子に捧げた人生であったとても、それはそれで良かったのではないだろうか。ただ、ジタバタしたくなるのが人間ではあるが。
最期に主人公は自らが実現した公園のブランコに乗り、生涯の幕を閉じる。残された者は、主人公の最期は素晴らしかった。と褒め称えたが、果たして心の中はどうだったろうか。確かに最期はブランコに乗りながら笑みを浮かべていた。ただその笑みは満足感から湧き上がる笑みというよりも、人生の諦め、悟りから生まれた笑みのように見えた。
・「その無力さ」
はじめて黒澤映画をみた。正直驚いた。名作は時代を問わず名作なんだということに。
死を悟ったとき、遊び回りたくなる気持ち、そして無意味さに気付き、なにか大きな事業を成功させたいという気持ち、よくわかる。
そしてその努力にみんなが少しずつ付いてきてくれる。最後は事業は完成する。
しかし、現実はそうそう甘くない。折角主人公が苦労して完成させたプロジェクトも結局は偉い人の手柄になってしまう。その場では主人公の行動力に感銘を受けて見習おうと言い出した人たちも、日常に戻ってみれば一個人の力では結局今まで通り無気力な人間に戻ってしまう。
志村喬さんの演技もすばらしい。カットが一々美しい。後世に伝えたいすばらしい映画だ。
・「名作。」
「とりあえず観とけ」的映画。
あぁなるほどなぁ。今の人はこういうのをマネしてるんやなぁ。と思う場面が随所に登場。さすがに古臭さは否めないものの、それすら「味」になっているのです。ただただ完成度の高さに脱帽するのみ。
ストーリーは単純なのに細かく作りこまれていて、登場人物が十分に生きている。様々なギミックも用意されていて、飽きさせない構成も見事。月並みながら、「豪快にして繊細」という言葉がピッタリなのです。
「これは俺なんだよぉ」(ミフネの名ゼリフ)は涙ものです。
http://review.btmup.com/dvd_movie/seven-samurai-akira-kurosawa.html
・「すばらしい」
文句なく面白いです。3時間以上という時間から観るのを少し敬遠していたのですが、いざ観てみると本当に時間を忘れて見入っていました。志村喬のかっこよさ。あのカリスマは、何の得にもならない戦に参加しようという侍たちの気持ちも十分に頷ける、そんな凄みがありました。そして、三船敏郎の演技のうまさ。彼の存在感は突出していて、どのシーンでも彼にすべてを喰われている感がありました。完全に娯楽一辺倒ではなく、メッセージ性も伝わりやすい形で含まれていて、面白いだけではないというのがまた良いです。世界が評価するだけあります。とりあえず観るべきですね。
・「超大作といわれるにふさわしい面白さ」
この映画を見るのは2回目だが、3時間半という超大作で、しかも白黒ということで見る前に少し覚悟がいったが、実際視聴してみるとさすがに日本を代表する超大作といわれるだけあって色々な角度で楽しめる作品であった。
ストーリーは野武士の略奪に悩まされる農村を守るために、農民が侍を雇って村を守ろうとするという奇想天外なものだが、戦国時代には実際にこのような事実もあったらしい。作品の前半は百姓達が侍を雇おうとして苦労する場面に費やさられるが、この部分が結構面白い。最初の一人を雇うのに非常な苦労をするわけだが、それもそのはずで報酬が白米を腹一杯食べるだけというのでは普通の侍が応じるはずもなく、特色のある侍が一人ずる集まるエピソードが楽しめる。それにしても当時の百姓の生活は悲惨の一言で、身なりは汚いし、自分が作った米も食えないし何のために生きているのだろうと思わされる。
中盤は、7人の侍が集まった後に、野武士をいかに撃退するか作戦を練り、それを実行に移す様子がコミカルに描かれる一方で、登場人物たちの過去の辛い過去が明らかになったりと、盛りだくさんの内容だ。
そして終盤は野武士たちとの迫力のある戦闘シーンがたっぷりと描かれており、特に最後の雨中の決戦の場面は圧巻だ。そしてエンディングとなるわけだが、印象的なのは前半では悲惨な部分しか見えなかった百姓達の生活が中盤から徐々に印象が変わってくるところだ。それを象徴するのがこのエンディングである。この作品が単なる娯楽作品にとどまらない奥行きの深さを感じさせる終り方だと思った。
・「百姓たちは卑屈すぎる」
褒めるべき所は皆さんおっしゃる通りです。敢えて、個人的に好きになれない箇所を一点。「おらたちは駄目だ」とかなんとか、野武士にやられ放題になっている百姓たちが自信なさそうに言いますが、あまりに卑屈すぎる気がする。最後の志村喬のせりふ「勝ったのは百姓だ」を生かすために、わざと必要以上に卑屈にしたのでしょうが、見ていて百姓の情けなさには胸がむかむかする。
・「常に最新作のような魅力を持った世界の傑作!」
観てない人は無条件に観るべし!世界中の人々や、映画人に影響を与え、今でも変わらぬ影響力、感動を与える世界の傑作かつ名作。
その迫力、いくつものカメラをいろいろなところにセットして同時撮影したカメラワークと編集、人物設定、脚本、美術、たぶん、、こんな映画二度と撮れないでしょう。
この映画が古くならないのは、流行ではなく、本質的な人間の性質を捉えているからですね。
戦と勝った負けたが人生の分け目になる武士達、戦に翻弄されるが畑を耕し自然と闘い共存していく百姓。前者は強者かつ支配者で、後者は弱者かつ被支配者と思われているけれど、その実、前者がお国のために命をかけて戦って負けても勝っても、後者は関係なく畑を耕し、収穫を得て生きていく、、、いったい、、戦とは何なのか?。。。。百姓達のい願いを聞き、浪人達を集め、百姓達に戦術を教え、陣頭指揮を執り、そして大切な仲間を失った侍の大将の勘兵衛が、戦い終わって発した一言、、、「また負け戦だったな…、勝ったのはあの者たちだ、わし達ではない…。」、、、という言葉に、全てが詰まっている。
この台詞は、第二次世界大戦が終わって、神風特攻隊や学徒出陣、大勢の好む好まざるに関わらず「お国のため」に戦い死んで行った人々のことを忘れたかのごとく、有象無象の戦後大衆風俗が出現し、全ては忘却の彼方になってしまった現代日本の比喩でもあると言われています。
なるほど、弱者であった百姓を守るため、強者であった侍達の有志が集まり、侍同士が、そして百姓達とも心をひとつにして、ある一種、、歴史を変えていく、、それは、考えを広げれば、武士同士の覇権争いの戦いとは違い、人民を守るための意義ある戦いと思える、、しかし、、本当に違うのか??戦いとは己の信じる正義や思想や欲が絡まって行われることには変わりは無い。などと、、、、いろいろ考えてしまう。
同時に、命をかけ戦ってこその友情があるということも、改めて考えさせられる。だって、仕事でさえも物凄く困難があって、それを乗り越えたりすると、会社や立場が違っても他とは違う結びつきが生れるしね、スポーツなんかも一般的にはそうだし、、家庭だってそうだよね、、、だから、、、結局、、、、戦争なんてしないで、そういった擬似戦争でケンカしたり笑いあったりして友情や繁栄を育みましょうよ。とまあ、変なところに話題が行ってしまいましたが。
雨をモノクロフィルムに写すために、墨汁を混ぜて降らしたり、あの泥沼のような地面が迫力あるシーンを生んでいますが、これは積雪を溶かすために撒いた大量の水の偶然の産物だったとか、焼けるわら葺家の中で、島崎雪子はギリギリまで演技をし、火ぶくれで顔が腫上がった、とか、セットの周りにあった森も焼け果てちゃった、とか、、物凄くエピソードが多い映画なので、この映画に関する本も読むと面白いですよ。
もう一度言います、観てない人は、直ぐに見るべき!
・「人間て…」
何たる衝撃、何たる人間描写。ここまで人間の内面を描いた作品は他にありませんある事件について三人三色の証言をする誰も憎んじゃいない盗賊妻を憎む夫夫と盗賊を憎む妻三人が自分の見栄のため、尊厳のために嘘をつくそして真実を知る者…少ないキャストで、こんなに素晴らしい映画が製作できるとは神業です真相はまさに「藪の中」
・「魂あるいは人間の精神」
『羅生門』 DVD、1950年8月26日に公開された日本の映画。
60年前の作品がこれほど普遍性をもって心あるいは精神に訴えるものなのかと感動した。いつの世も利己的な者がいる、そしてそれが当たり前の世界なのかもしれない。他者との関係性の中でのみ生きられる人間の姿がその他者との係わりの中で描かれている。特に印象深い場面は、森の中での武士の姿と林冠を通して差し込む光と影。あたかもそれが人の心を映し出しているのではないかと感じた。全ての役者が完璧な演技を黒沢監督の指揮で演じているのだろう、いや黒沢監督によってそれぞれの人間の業を乗り移らされているのかもしれない。
・「他の黒澤映画DVDと比べ」
「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」などの主要な黒澤映画はDVD化に際して、聴き取りにくいオリジナルの音声トラック以外にもリストアした音声トラックを追加したり、日本語字幕を収録したりと、名作を少しでも多くの人々に観て欲しい・わかって欲しいという努力をしていましたが、この「羅生門」にはそうした配慮が一切ありません。
「羅生門」は1950年の作品であり、「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」などよりも古い作品です。当時のままの音声は状態が悪く、かなり聞き取りにくいです。せっかくDVD化するのであれば、手間のかかる音声リストアはなくても、せめて字幕はつけて欲しかったというのが率直な感想です。
作品自体は★5なのですが、巨匠の名声にあぐらをかいた後年の販売者の怠慢な態度に★-1という感じです。
・「黒澤伝説はここから始まった」
“羅生門”は今では日本文化・芸術を代表する作品の一つになってしまった、と言っても過言ではないと思います。 外国人のほうが日本人より鑑賞眼があるーなどど言う気は毛頭ありませんが、こと“羅生門”に関して言えば、“よく分からない映画”という評論が支配的だったという国内の状況より、国際映画祭の批評家たちの方が慧眼だったーと言えるのではないでしょうか。 世界人類が共通に抱えている問題を画期的な映像表現で描き出し、その世界的価値に日本人自身が気が付かなかったわけですから。
同じ事象でも、見る人によって感じ方、捉え方がまったく違うーという、言ってみれば20世紀後半のポストモダニズムを先取りしているわけですが、そんな小難しいことを言わずとも、人間の本質に切り込む先鋭的な内容をめくるめくような映像美でとらえたエンターテイメントとして現在でも通用すると思います。 実は私、アメリカの大学で“映画史”の授業を二度取った事があるのですが、いずれの場合も“羅生門”が上映された時の、学生たちの画面に食い入るような反応が忘れられません。 “国民の創生”とか、“戦艦ポチョムキン”や“市民ケーン”といった欧米の歴史的名作が上映された時とは、ディスカッションの場においてもみんなの熱の入りようがまるで違っていました。 それらの作品が映画史においては、技術的・理論的な革新をもたらしたのに過ぎないのに対して、“羅生門”のもつ、人間の心の闇に肉薄する答えのない問いかけーという内容は時代が変わっても古びることがないのだと思います。 基本的に、古いものーそれも昔の外国映画などにまったく興味の無いアメリカの一般の若者たちに引き起こしたあの反応は、この作品の持つ底知れぬ力を純粋に証明するに足るものではないでしょうか?
・「 人間を買い被るな!自分や自分の周りの奴らを見てみろ!」
人間の本質を分かり易く、見せつけてくれる作品です。
・「黒澤現代劇のピカ一」
封切から十数年経った頃新宿の名画座みたいな映画館で初めて見た。圧倒された。この映画はやはり映画館で見るべき映画だ。志村刑事が撃たれた時、近くの小父さんが大きな嘆声を発した(今は私もそれ以上の小父さんだが)。まったくね、ここで彼が死んだらたまらん。何かの本に“怪演!千石規子”とあったがほんと凄いものです。三十過ぎで誰が「笛吹童子」の堤婆ができますか。未だご存命とは慶賀の至りです。彼女に限らず脇役が皆巧い(演出もあるだろうけど)。今時なら助演賞かそれ以上の演技を、往時の多くの役者は平生やっていたのかと思う。好きなシーンの一つは、喫茶店コンガで三船と千石が初めて会うシーン、バックの音楽とともにスリル満点…気がつかなかったなァ、ピストル屋の親玉には。あれやこれやで、これは黒澤現代劇のピカ一の作品だと思う。
・「戦後まもない日本を垣間見られる」
拳銃を奪われた新米刑事(三船敏郎)がベテラン刑事と組んで犯人を追い詰めていくシンプルなストーリーで、びっくりするようなどんでん返しや派手なアクションはない。
しかしながら戦後間もない時代に撮影されたこの映画に描かれる戦後日本の熱気には圧倒された。特に印象的なのが真夏の東京の暑さだ。登場人物は常にハンカチで吹き出す汗を拭っている。冷房が一般的となった現代社会とは大違いだ。
復員兵に変装して東京の街を歩きまわる三船敏郎の姿が執拗に描かれるシーンがあるが、わずか60年前の東京はこんな情景であったのかと画面にひきつけられました。
・「とても面白かったです♪」
画面いっぱいの蒸し暑さ、戦後日本の風景、当時の風俗と圧倒されるエネルギーがあった。
18ぐらい、白い背広、昨日は雨、泥だらけの靴と、村上(三船)が推理してから息もつけない緊張感!
ピアノの音色や子供たちの歌う蝶々の歌も粋、犯人が叫ぶ場面も言葉にならない迫力があった。
当時の日本の雰囲気が生々しい。あの時代に生きる人々の暮らしに思いをめぐらせました。
50年以上前の映画とは思えないサスペンスで、グッとくるシーンが多く、とても面白かったです。
・「実直っていいもんだ。」
黒澤作品の中では、どちらかというと、マイナーな方に属する作品だろうが、私の中では現代劇では、「生きる」や「天国と地獄」などと並んで、大変印象に残っている作品のひとつである。この作品をそれほどに際だたせているもの・・・、それはひとえに、主演の三船敏郎演ずる刑事の一途なまでの実直さであろう。特に、時代は、実直というものの存在自体、許せないほどに荒廃した世相であり、それだけに、その時代の中で、敢えて、融通が利かないほどに実直であり続ける若き三船の姿は強く印象に残った。
見終えて、こう呟いたのを覚えている。「実直っていいもんだよな」と。
・「志村・三船見事な共演 」
戦後の日本を舞台に、コルト拳銃を盗まれた新米刑事(三船)とベテラン(志村)の暑い夏の日々を描く黒澤初期の傑作。志村、三船がほぼ同じスクリーンタイムを分け合っていて、二人のファンには嬉しい限り。己のコルトを求めてさまよう三船の姿の背景に流れる当時の日本。猥雑なまでのエネルギーと、戦後の虚無感が同時に感じられる凄い映像。そして二人の流す汗、汗。もはや凶器にさえなりそうな逃げ場のない暑さにいよいよ追い詰められていく三船。三船が最期に犯人の遊佐(木村功)を追い掛けるシーンは圧巻だ。丸腰で必死に追う三船。逃げる木村。二人は自然界と振興住宅地の出会う雑木林で格闘する。手錠をかけられ、号泣する木村。その絶望に呼応するように肩で息をする三船。このシーンはその後内外の監督たちにさぞやインスピレーションを与えたことだろうと察する。 若き日の三船がいい。そしてなにより志村がいい。愛と、突き放した人生観が見事に融合したベテラン刑事を説得力をもって演じきった。
・「映像が傷まるけ」
見てびっくりした。昔、レンタルビデオで見たときには、、こんなに傷が入っていた記憶がなかったので・・・、本当に信じられない。これが現在、存在する最高の状態にあるフィルムをマスターテープとして使用したものなのでしょうか。例え、そうだとしてもきちんと修復してDVDとして商品にしてほしかった。
黒沢明監督作品、特にこの「蜘蛛巣城」は、単なる映画というだけではなく、芸術作品として非常に価値のあるものだと思っていますので、よけいに残念です。
・「う〜〜ん」
ストーリーがあまり納得できませんでした。大殿を殺そうとした、奥方こそ物の怪では?
・「すばらしい。」
映画というものは、アクションの凄さとか、映像技術のすばらしさ、とかそんなものでは評価ができないことが、本映画をみることではっきりわかります。段落が変わるときには、ただたんに、パワーポイントのスライドのように、横から、あたらしい場面が入ってくるのですが、こういった手法は、古くてもぜんぜん気になりません。題材がシェークスピアだけあって、面白いのは当然なのですが、やはり三船が光っています。映画史に残る傑作であると断言できます。若い人でまだ見ていない人があれば、ぜひどうぞ。
・「一番好きな作品です。」
黒澤明監督の作品はすべて持っています。その中でも一番好きな作品です。二番は、虎の尾、三番、用心棒あと、赤ひげ、生きもの、酔いどれ天使、乱、と続きます。ビデオ、LD、DVD、ブルーレイと視聴環境は良くなっているにもかかわらず、ソフトの値段が如何せんまだ高いのが現状です。私はマスターワークス3巻計約13万その他は単品で揃えましたのでそこそこ高い買い物でしたがいつでも好きな時に観れるので、無理をして購入しましたが、考えますと作品自体もう40年50年前のものです。内容が古いというのではなく、せめて普及版でお求め易い価格なら1500円が妥当なところでしょう。定価3990円なら半年前の洋画の新作の値段だと思いますが如何でしょう。アメリカと比較するのは良くないですが、新作でも10ドル位で買えます。まあ、世界規模ですから安くできると云えなくもないですが。名作を安価な価格で沢山売る事がメーカーの務めだと思いますが。一考お願い致します。
・「西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻」
原作は、ご存じシェークスピアの「マクベス」。シェークスピアの「マクベス」や「乱」のもとになった「リア王」は日本人からみると情が感じられない。でも、その分、人間の持つ本質を鋭く突いています。この作品のテーマは、人間の業(ごう)。ヨーロッパでは、人間はどうしようもない存在、と考えてるんでしょう。だから、あの「羅生門」もヨーロッパで評価が高いのでしょうね。
勧進帳をもとにした「虎の尾を踏む男達」と観比べると面白いと思います。
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